仕事で長期出張に臨むあなたへ。つらいことやメリットを経験者が3つ紹介します

2022年3月7日

仕事で長期出張を命じられた。観光気分で気軽に臨める日帰りや1泊2日の出張とは違い、長期出張となると憂鬱な気分だなぁ。生活環境も変わるし、どんな場所なのかわからなくて不安に感じる。。

 

長期出張を命じられて、このような不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。

 

本記事を書いている私はというと、新卒7年目にして、未経験の仕事をいきなり長期出張で任されるという経験をしました。

 

しかも、そのプロジェクトは前任の担当が鬱になってしまったプロジェクトを交代する形だったので、正直「マジかよ・・・」という心境で、不安しかありませんでしたね。

 

けれど、そういった経験をしているからこそ、長期出張について語れることが多くあります。

 

ということで今回は、そんな経験を過去にしてきた私が長期出張に臨む際の心構えなどについて解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.長期出張で感じるストレスや辛いこと3選【体験談】
  • 2.長期出張のメリット3つ
  • 3.長期出張前にやっておいたほうが良いこと

 

1.長期出張で感じるストレスや辛いこと3選【体験談】

 

長期出張での辛いこと①.職場環境がガラっと変わる

結論、長期出張となると必然的に職場が変わってしまいます。

 

「郷に入れば郷に従え」ってことわざがありますけど、職場が違うと仕事の進め方が全然違ったりするんですよね。

 

極端な話、例えば「営業」という仕事で長期出張したとしても、部署・上司・地域・文化などが違うので、今までのやり方が通用しないなんてこともありえるわけです。

 

そういった変化によって、戸惑いやストレスを感じてしまう人は多いでしょう。

 

また、当然長期出張の場合は所属部署の上司と、出張先の上司間であなたの仕事ぶりが共有されているとはいえ、人間関係もリセットに近いものと考えたほうが良いでしょう。

 

そのため、あくまで長期出張という期間限定の在籍にも関わらず、人間関係の構築から始めないといけないので、立ち振る舞いが少し難しかったりします。この点も、ストレス要因と言えるでしょうね。

 

なお、私はこれまで転職を2回経験していますけど、長期出張の環境変化って転職と似たようなものだと思っています。

 

そして、転職間もない頃のストレスって結構しんどいんですよね。その詳細については転職のストレスが半端じゃない!転職経験者が6つの要因と対処法を解説しますという記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。

 

長期出張での辛いこと②.生活環境がガラっと変わる

結論、長期出張になると職場環境だけでなく、住む家や周辺環境まで変わってしまいます。

 

私の経験で言うと、築浅のウィークリーマンションだったので恵まれていたほうだと思うんですけど、長期出張する人の中にはホテル住まいという方も多いようです。

 

今までは、休日に慣れ親しんだ家の中でゆっくりとした時間を過ごすことができていたとしても、ホテル住まいだとなんだか落ち着きませんよね。

 

それだけでなく、今まで近くに住んでいた友人や家族とも離れ離れになってしまうので、自ずと一人で過ごす時間が増えがちです。

 

また、長期出張は家を掃除もせずに放置し続けることになるので、それが不安になったりします

 

私も、家がホコリまみれになっていないだろうか。スーツがカビてしまっていないだろうか。あれ、ガス栓って閉めたよな?などと、何かの折に不安になったものです。

 

このように、生活環境が変わってしまうことによってストレス解消が十分にできないことも辛いことの一つと言えるでしょう。

 

長期出張での辛いこと③.大きな不安を感じる

長期出張あるあるだと思うんですけど、出張先での人間関係ができてくると、「○○くんはこのままこっちに異動してきなよ!」といったフレーズも増えてきます。

 

私の場合、結果的に長期出張は8ヶ月だったんですけど、最長2年という話でしたので、もしかしてこのまま本当に地方に異動してしまうのでは?という不安は結構ありましたね。

 

加えて、仕事がひとたび上手くいかなかったりすると、「この状況はいつまで続くのだろうか・・・」「本当に異動してしまうのではないか」「知り合いも少ないし異動は嫌だな」「そもそも、なぜ自分だけこんな羽目に合わなければならないのだ・・・」といった感じて、ネガティブ思考になってしまうんですよね。

 

もちろん、こうなってしまうと精神衛生上良くありません。

 

具体的に、どう良くないのかについては【他責】メンタルが弱い部下の見分け方5点と対処法を解説します【ネガティブ】という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。

 

2.長期出張のメリット3つ

しんどいことも多い長期出張ですけど、メリットも実はあります。ということで、ここからは長期出張のメリットを3つ解説していきますね。

 

長期出張のメリット①.貯金が貯まる

会社によって手当額は異なると思いますが、一般的には長期出張に伴い会社から手当が支給されますので、出張前よりも収入は増えます。

 

私の場合、月一回の帰省で発生する交通費に加えて、一日あたり2,000円ちょっとが長期出張手当だったので、月に8〜9万くらいの出張手当を頂いていました。

 

しかも、これは給与でなく精算という形の非課税手当だったので、出張手当によって住民税などの税金支払いが増えることもなく、手当がまるまる手元に残るという点も大きかったですね。

 

結果的に、8ヶ月分この手当を頂いておりましたので、合計で70万ほど出張手当を頂いていた計算になります。

 

ちょくちょく帰省したりしていましたけど、貯金は間違いなく貯まりましたので、この点は長期出張のメリットと言えるでしょう。

 

まぁ、上述の通り長期出張って苦労も多いので、苦労やストレスの対価としては差し引き0かもしれませんけどね。

 

長期出張のメリット②.社内人脈が増える

もしもあなたが長く勤めようとしているのであれば、今の会社で社内人脈を築き上げられることは大きなメリットと言えます。

 

将来自分が異動したときに、知り合いが一人もいない部署へ異動するのと一人でも知り合いがいる部署へ異動するのでは仕事のやりやすさが雲泥の差ですからね。

 

加えて、仕事での相談が必要なシーンにおいても、相手を知っていると相談や交渉などがやりやすいですよね。

 

そういった意味で、長く会社で働こうと思っていれば思っているほど、長期出張によって人脈のコネクションが増えることは大きなメリットであると言えるでしょう。

 

長期出張のメリット③.今までにない経験ができる

上述の通り、長期出張は仕事のやり方を出張先に合わせたやり方に変えて行かざるを得ないので、結果として新たな気づきもありますし、何よりも新たな経験ができます。

 

そのため、今までの仕事スタイルから脱却し、視野の広がりによって自己成長に繋がる可能性があるでしょう。

 

また、前提として長期出張というのは「抜擢される」ということを示すので、基本的には評価の高い人が選出されます。

 

指名された本人は「嬉しくないよ・・・」というネガティブな気持ちになるかもしれませんが、長期出張に指名される時点で、会社から高く評価されていることを示しています。

 

ですので、評価されている事実に対しては大いに信を持つべきだと思いますね

 

ちなみに、私はというと完全未経験の施工管理というキツい仕事を長期出張で担当することになりました。

 

しかも、担当現場は前任がお客様から怒鳴られまくって鬱になったブラック現場なので、マジで最初は関係修復のために謎に頭を下げて回るなど、大変な思いでしたね。ただ、そんなドギツイ環境を乗り越えられたのはちょっとした自慢です。

 

そんな、大変極まりない施工管理の仕事内容については「施工管理はやめとけ」の理由6つ。建設業界で10年働いた私がヤバい実態を解説という記事で解説しております。興味がある方は是非ともご覧ください。

 

3.長期出張前にやっておいたほうが良いこと

これまでは、長期出張のメリットとデメリットについて解説してきました。ここからは、長期出張で引っ越しをする前にやっておいたほうが良いことをまとめていきます。

 

長期出張前にやっておいたほうが良いこと①.郵便転送手続き

結論、長期出張先への郵便転送手続きはしたほうが良いです。また、郵便局以外のサービスの中には出張先に転送されない郵便物もあるので注意しましょう。例えば、銀行のキャッシュカードなど。

 

けれど、どのサービスが転送の対象になるのかいちいち調べるのは大変かと思いますので、一層のことよく使うWEB通販サービスなどは住所変更しておくと後々住所変更忘れにならずに済むでしょう。

 

長期出張前にやっておいたほうが良いこと②.出張先の上司や所属長への事前挨拶

結論、長期出張が決定した時点で、出張先の上司や所属長には電話やメールで挨拶しておくのが良いでしょう。挨拶をするデメリットは何もないですし、丁寧な印象を与えられますからね。

 

そして、可能な限り電話で挨拶することをオススメします。特に、所属長クラスとなると電話派の方が多いですからね。

 

ただし、一方で電話を嫌う人もいることは事実ですので、その場合はメールで「お忙しいところ恐縮ですが、是非ともご挨拶をしたいと思っておりまして、お電話できる日程はございますでしょうか」といった感じで打診をしておくと良いでしょう

 

ちなみに、私自身は電話があまり好きではありません。

 

むしろ、電話を多用する相手には悪いけどウザいとすら思ってしまいます。この辺りの詳細については【時間を奪う】仕事ですぐに電話をしてくる人は相手からウザがられる理由で解説しておりますので、こちらも興味があれば是非ともご覧ください。

 

おわりに。

ということで、長期出張の辛いこととメリットなどのまとめ記事でした。

 

私の場合は、出張先が地方の中でも比較的都市部だったのでまだ幸運だった例だと思います。

 

一方、例えば遊ぶ場所もないような郊外だったら結構精神的にもキツかっただろうなと思いますね。

 

けれど、そんな辛い環境に直面している人も一定数いることでしょう。

 

そんなときは、上述の通り「会社はあなたを評価している」ことを再認識して、まずは自己肯定感を高めていきましょう。

 

けれど、もしも長期出張を命じてきた会社自体の魅力が0だったり、住む場所を変えてまで今の会社で働きたくないと思っているのであれば、転職活動を開始してしまうのも一つの選択肢です。

 

ただ、長期出張に行くまでの期間は短いことが多いですし、一旦長期出張してしまうと転職活動に割く時間があまりないと思います。

 

ですので、もしも転職活動をするならば長期出張を終えたタイミングまで待つのが無難な気がしますね。

 

長期出張はデメリットも大きいですけど、誰にでもできるわけでないという意味では貴重な経験とも言えます。

 

まずはポジティブな心意気で乗り越えるための手法を検討し、それでもダメなら転職などの選択肢を持つのが良いのではないでしょうか。

 

では今回はこの辺で。

 

That is all

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