【ブラック】根性論や精神論を押し付けてくる会社のヤバい事例5選【効率悪し】

2021年9月19日

「やればできる!」「俺も昔はそうだった」「上司には絶対服従せよ!」

 

日本独自の文化として「根性論」や「精神論」といったものがあります。

 

そして、この古臭い文化にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

耐え忍び我慢することが美徳とされる結果、長時間労働の増長を招き、ブラック企業が生まれる諸悪の根源だと主張する人も多いでしょう。

 

そして、昨今では世の中全体が合理的になってきており、昔ながらの根性論には否定的になっています。

 

体罰しようものならば報道されてバッシングされますし、部活の顧問に口答え一つできないような絶対王政の環境も、生徒の主体性を損ねるとされて否定的になっています。

 

ただ一方で、今でもいわゆるブラック企業を中心に、根性論の押し付けは職場のあちこちで発生しているのも事実でしょう。

 

本記事を書いている私は新卒でブラック企業に入社し、「全ては意識次第」「意識で行動が変わる」「社歌斉唱で一致団結だ」という根性論や精神論を押し付けられ10年間を過ごしました。

 

そんな私が思うのは、根性論は効率を考えると極めてナンセンスです。

 

そして、その一方で、メリットが全く無いわけではないということ。

 

むしろ、根性論の背景にある「自分を信じてやり遂げる」みたいな信念は、今の時代でも変わりなく大切なことだとも思うワケです。

 

ということで今回は、根性論や精神論を社会人になって10年叩きつけられた私が、現代社会における根性論や精神論との付き合い方について解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.こんな会社はヤバい!仕事の根性論や精神論の押し付け事例5選
  • 2.根性論のメリット2点
  • 3.根性論は効率が悪く時代にマッチしない理由

 

1.こんな会社はヤバい!仕事の根性論や精神論の押し付け事例5選

 

結論、これからご紹介するケースに該当するような会社はほとんどがブラック企業でしょう。

 

このような環境で苦しむくらいならば、転職を視野に入れることをおすすめしますね。

 

なお、ブラック企業のあるある事例は別途記事でまとめておりますので興味があれば是非ともご覧ください。

 

 

事例①.頑張ればできる!と繰り返してくる

結論、何の戦略もなく「頑張りましょう!」を連呼するような会社は無能かつ長時間労働を増長させるブラック環境です。

 

こう書きますと、皆さんは松岡修造さんのことを想像するかもしれません。

 

ですが、結論松岡さんは根性論否定派だそうです。

僕、感情論ってあんまり好きじゃなくて。「やればできるんだ!」っていうのが一番嫌いなんですよ。

2018年7月13日放送の情報番組『あさイチ』(NHK) より

 

松岡さんが「できるできる!」と大声で指導したり応援したりしている前提には、技術や理論に基づく指導をしているからという話のようですね。

 

これに対して、具体的な戦略もなく、「頑張れ頑張れ!」と指示をしてくる環境なのであればそれは救いようのない根性論です。

 

気合をいくら入れたって夏は暑いし冬は寒いですよね。

 

こういった状況の中で服を脱いだり着込むこともせず、気持ちがあればなんとかなる!というのはクレイジー極まりない暴論と言えるでしょう。

 

あとは、2019年に福山雅治さんが主演した「集団左遷」を思い出した人もいるかもしれませんね

 

ドラマでは部長の「頑張れ」コールにメンバーが応えて、モチベーションの高まりによって困難な予算を達成したわけですけど、現実は甘くありません。

 

何が問題なのかと言うと、「頑張れ頑張れ」コールを繰り返すことって、言い換えると思考停止なんですよね。

 

会社組織はメンバーが変わっても事業がうまく進むような仕組み作りをすることが大事なのに、そこから目を背けて個人のモチベーション頼みになっているワケです。

 

結論、根性論や精神論には合理性が欠けているため最近では否定的になっているわけですね。

 

もちろん、短期的には怖い上司からトップダウンで「もっと頑張れよ!」と指示されれば「仕方ない。頑張るか・・・」と巻き返しが図れるかもしれません

 

けれど、こういったモチベーション頼みのやり方は長く良い状態が続きません。

 

それどころか、無理に頑張った精神的な疲れや不満が募り、最悪の場合はエース社員や中堅社員の退職によって退職連鎖を引き起こす可能性すらあるでしょう。

 

ちなみに、そんな私は実際に根性論を唱える職場で退職の連鎖を経験しました。

 

その詳細に関しては【経験談】中堅社員やエース社員が辞めることによる退職連鎖の理由と対処法とはという記事でまとめておりますのでぜひともご覧ください。

 

事例②.ミスするのはやる気や意識が足りない論

結論、ミスの原因がやる気の無さというケースなんて本当にごく一部であり、その原因のほとんどは「仕事が体系化されていないから」なのが実態でしょう。

 

ペットのワンちゃんを放し飼いにしていて、いざワンちゃんがいなくなったら「どうしてワンちゃんがいなくなったんだ!やる気が足りないぞ!」と言っているのと同じなワケです。

 

いやいや、繋ぎとめる鎖を付けてくださいよ。。。って感じですよね。

 

こういった考えの上司を持つと最悪です。

 

部下がミスを起こすと、原因を個人の意識に紐付けして長時間説教したりすることも珍しくないでしょう。

✓関連記事
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注意ポイント

ミスの根本原因を追求せず、意識でなんとかなる!という姿勢は会社とした危ういですね

 

事例③.「みんな大変だから」論

結論、根性論の背景には「変化するのが怖い」という心情があるんですよね。

 

終身雇用が実質崩壊し、大手企業だろうが海外勢から買収されかねない現代社会において化できないのは致命的とも言えます。

 

そんな事実に目を背け、「みんな大変だから」と現実逃避して変化から逃げるような姿勢の会社は将来性もないでしょうね。

 

事例④.「俺もそうだった」論

今の惨状を勇気を持って上司に訴えたら「俺も若い頃はそうだった」と言われた人は一定数いるのではないでしょうか。

 

この状態も、完全なる思考停止状態なんですよね。

 

本来は、その惨状を後の世代に繰り返さないために施策を打つべきにも関わらず、諦めてしまっている状態なのです。

 

諦めたらそこで試合終了ですよ

 

こんな組織はスラムダンクの安西先生でも救えない状態でしょうね。

 

事例⑤.「体調不良なんて甘え」論

色々ヤバい会社のパターンはありますが、このケースが最も悲惨な環境かもしれません。

 

こういった会社は「病は気から」という言葉をこじらせている余り「発熱していても会社に来るよう指示をする」「炎天下環境でも水分や休憩を入れない」といった暴挙に対して、何ら疑問を持つことがないからです。

 

最近ではコロナ禍ということもあり、さすがに高熱での出勤はさせないでしょうが、それ以前に気合がいくらあっても病気にはなりますからね。

 

そんな当たり前のことすらわからない会社からは即刻脱することを考えたほうが良いでしょう。

 

2.根性論のメリット2点

 

これまで、根性論を押し付けてくる会社のマズい点や、そんな会社に在籍するリスクについて解説してきました。

 

では、根性論は何一つ救いようがないアホな考えなのでしょうか。

 

実はそんなことはなくて、根性論のメリットはあります。ということで、ここからは根性論のメリットを解説します。

 

根性論のメリット①.チームの団結力を上げること

結論、根性論にはチームの団結力を上げられるという大きなメリットがあります。

 

根性論は理論が備わっていないため、個人の能力を上げることには向いていません。

 

一方で、「同じ釜の飯を食って辛い思いを共有する」ことで、チームの結束が強くなる点は大きなメリットと言えます。

 

皆さんも、地元の友人や同僚と話をするときに「あの頃、俺たち頑張ってたよな・・・」みたいな会話をすると思うんですけど、まさにあれです。

 

こういった苦労話を共にすることで団結力が生まれ、「個人の能力を超えたパフォーマンスをチーム全体で発揮できる」という側面はあるんですよね。

 

そのため、良いチームを作り上げるため、あえて理不尽なことを指示するという手法はあながち否定できないのかもしれませんね。

 

ただ、頻発してしまうと部下にそっぽを向かれるから出しどころが難しいとも言えるでしょう。

 

根性論のメリット②.逆境に立ち向かう忍耐力が鍛えられる

結論、成功者と呼ばれる人たちはすべからく血のにじむような苦労をして成功をつかみ取っているものです。

 

その過程には、「逆境でも成果を出すために妥協しない気持ち」だったり「逃げ出したいストレスに向き合う気持ち」だったりを乗り越えていると思うんですよね。

 

世の中は「合理性こそ全て!」という方向に振れがちですけど、こういった武士道のような精神って日本人から評価されるための必須要件だったりするわけです。

 

ですので、根性論によって忍耐力が鍛えられるという意味では、決して100%否定されるものでもないと言えます。

 

ただ、こういったメリットも理解せずに思考停止して都合の良い根性論を振りかざす職場はヤバいと思ったほうが良いでしょうね。

 

なお、そういったレベルの低い会社の特徴についてはレベルの低い職場や会社の特徴7選と働き続けるリスク【辞めたい気持ちは当然】という記事で解説しております。こちらも興味があれば是非ともご覧ください。

 

3.根性論は効率が悪く時代にマッチしない理由

 

終身雇用は既に崩壊しているから

結論、会社が個人を守ってくれる時代は終わっています。

 

根性論が普及していた時代の背景には、「会社に恩義を感じ、勤めあげる」という価値観があったことが大きいでしょう

 

だからこそ、会社が個人を囲い込んでいる時代では、「会社がお前たちを守ってくれているんだから会社の指示に従え!やる気出せ!」という理屈がまかり通ってきたワケです。

 

けれど、今の時代は「だったら他の会社に転職します」ということも全然あり得るわけなので、人材の定着という意味では逆効果極まりないんですよね。

 

そもそもを言うと、「言われて出すやる気」なんて本当のやる気じゃないですからね。

 

さらに、今の世の中はSNSが普及しているため、「なんか私の会社っておかしくないか?」という点に個人が気づきやすくなった点も大きいでしょうね。

 

その結果として、転職が当たりの時代となっているので、部下と苦難を共にして師弟愛を生み出すみたいな昭和の価値観は、今の時代には残念ながら適さないんですよね。

 

どれだけ真心込めて部下を育成しようが、部下はドライにどんどん転職していくわけですからね。しかも、決まって優秀な人から。

 

なお、優秀な人から転職していく理由についてはなぜ優秀な人ほど突然会社を辞めるのか。この現象が至極当たり前な理由を解説という記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

 

モチベーションに頼った会社は時代遅れで効率が悪いから

結論、人間はモチベーションの高い時もあれば低い時もあります。

 

根性論で多いのは、「ここが頑張り時だぞ!」という叱咤激励をすることで部下のモチベーションに火を付けようとするやり方です。

 

一昔はこのやり方を飲みニケーションと交えることで部下のモチベーションを管理していく手法もよく採られていました。

 

ただ、今ではモチベーションに頼ったマネジメントは時代遅れと考える人も多く、大事なのはモチベーションが低かろうが一定の成果を出せる「仕組み化」とされています

 

このように、世の中はどんどん合理的になっているので今の時代に根性論はマッチしなくなっているのです。

 

なお、まだまだ古い体質の会社ではこういった根性論が慣習として残っているケースが多々あります。

 

そして、古い体質の会社の特徴については【転職推奨】古い昭和な体質の会社に居続けると失うものを5つ紹介【時代遅れ】という記事で解説しております。こちらも興味があれば是非ともご覧ください。

 

根性論や精神論を良しとしている会社には見切りをつけよう

結論、根性論はやはり時代遅れと言わざるを得ないです。

 

頑張ることで一定の成果が挙げられるのも事実ですが、それ以上に大事なのは思考停止で仕事に取り組むのではなく、成果を出すために自分なりに戦略を練って実践することです。

 

そういった取り組みをするのではなく、「いいからやれ!」という昭和な価値観を良しとしている会社からはさっさと見切りを付けるのが自分の将来にとってもプラスでしょう。

 

そして、見切りを付けたほうが良い会社の見極め方については見切りをつけた方がいい会社の特徴11選と在籍リスク【抜け出すための行動も】という記事で解説しておりますので、会社に嫌気が指している方は是非ともチェックください。

 

おわりに。

ということで根性論に関するまとめ記事でした。

 

根性論にもメリットはある一方で、時代にマッチしなくなっていることから根性論は今後淘汰されていくでしょう。

 

仮に根性論によって職場の求心力を維持するには圧倒的なカリスマ性が不可欠でしょうね。

 

今回は以上です。

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