【やばすぎ】建設業界はおかしい!業界で10年勤めた私が理由5つと業界の闇を解説

2022年3月11日

建設業界で働いてみたいと思っている社会人や学生の皆さま。

 

新卒で建設業界に入社したものの、「あれ?なんかこの業界おかしくないか?っていうか頭おかしくないか?」と不満に思っている若手の皆さん。

 

転職して建設業界に入社し、この業界はおかしいと思いつつ、抜け出すことが怖い皆さん。

 

本記事はこういった方々に、建設業界の実態と他の業界との違いを解説します。

 

私は新卒で建設業界の会社に入社してから約10年間働き、技術営業や施工管理などを経験したうえで異業種へ転職しました。

 

そんな私が思うのは、建設業界は業界そのものがおかしくてブラックであり、特に施工管理は狂ったようにおかしい環境だということ。

 

結論から言いますと、「建設」という仕事に強くやりがいを感じている人以外は他の業界で働いたほうが確実に幸せになれると思っています。

 

そのため、建設業に興味のある人へは「悪いこと言わないから他の業界にしておけ」と思いますし、建設業界で働いている人は「今すぐにでも異業種転職を検討すべき」と言いたいです。

 

前者の場合は難を逃れられるのですが、既に建設業界で働いている人は、「自分の経歴では他社に行っても通用しないのではないか」と不安に思う人も多いでしょう。

 

本記事では、こういった不安を抱える皆様に向けて、元業界人の私が建設業界のおかしなところや異業種転職の実体験などを紹介します。

 

もしも建設業界への転職を検討したり、建設業界からの転職を計画している人は是非とも最後まで見てください。

 

※本記事では一部プロモーションが含まれています

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本記事の内容

  • 1.建設業界はやばくておかしい5つの理由
  • 2.建設業界の口コミやヤバいニュース
  • 3.建設業界でお客様に恫喝された体験談
  • 4.建設業界では接待文化が色濃く残っている
  • 5.建設業界はブラックすぎるが女性事務職だけはむしろホワイト
  • 6.建設業界で働くと実力は身につく【辞めた後に気づいた事実】
  • 7.建設業は終わっているのか

 

1.建設業界はやばくておかしい5つの理由

 

理由①.業界の中心である施工管理の労働環境が地獄

事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」という名言がありますよね。

 

どの業界も、現場を中心に物事が進んでいくが世の常でしょうけど、建設業界の現場はブラックを超えてドが付くブラック環境です。

 

こうしたブラックな現場を中心に建設業界は回っていますので、他の職種も過酷な労働環境であるケースが多いです。

 

なお、元々建設業界で7年施工管理を経験し、今は人気配信者に転身した「ゆゆうた」さんは建設チャンネルにゲスト出演していた際に建設業界について赤裸々にコメントしています。

 

そして、ざっくりこの動画内容をまとめるとこんな感じです。

 <建設業界の施工管理でキツかったこと>

  • 空調のサブコン施工管理をやっていた。残業は200〜300時間やることもあった
  • 同僚がどんどん心折れて辞めていった
  • 現場所長と職人の両方から暴言を吐かれる日々だった
  • 労働災害事故があると、現場の安全意識が高くなるが、その影響で簡単な作業もいちいち許可がないと作業できなくなった。それを職人に言われると愚痴を言われることもあった → その結果、作業が滞って昼も夜も現場立ち合いすることになった
  • 家には全然帰れなかった
  • ダンボールを敷いて仮眠することがよくあった
  • 残業100時間以上は切り捨て。入社前は月2回土曜日勤務と言われていたが、いざ入社したら週休1日だった
  • 職人さんは瞬間湯沸かし器型の人が多い
  • 合わない人には本当に合わない業界

 

ゆゆうたさんはかなり熾烈な経験をされていて、業界の中でも相当ハードな部類だったと思うんですけど、残業や現場の苦労さ加減はだいたい「そうだよね」と思えることが多かったですね。

 

そして、私自身施工管理の経験をしたこともありまして、その経験から感じる施工管理の辛さはだいたいこんな感じ。

<施工管理の仕事内容>

  • 朝は遅くても7時30分には現場入り。ゼネコン担当は朝7時前から働くのが当たり前
  • 夏は暑いし冬は寒い。ヘルメットは蒸れて汗臭さMAXになる
  • 残業100時間超えなんて当たり前。次の工程に向けた準備に追われる毎日。竣工間際は家に帰れないこともしばしば
  • 週休二日なんて無理ゲー。休みは日曜のみ。竣工直前は日曜すら仕事になることもよくあること
  • たまにの休みも疲れ果てて寝て終わる。休みの日も携帯電話が鳴り止まず、実質休みを取るのは難しい
  • トンネルなど、田舎の現場は宿舎で同僚と共同生活。こうなると息抜きもできない
  • 若手の頃は特に職人から舐められる。所長から怒鳴られるなんてことは当たり前。パワハラがまかり通る昭和な業界
  • 会社によっては昼間と夜間工事の現場を掛け持ちすることも。こうなると昼夜逆転生活になり、睡眠時間なんて確保できない
  • 所長よりも朝早く来て遅く帰るなど、暗黙の古い風習が存在する
  • 癖の強い職人の仲裁などが毎日のようにあり、精神的に辛い
  • 残業代は多いがサービス残業はそれ以上。サービス残業を入れた時給換算するとバイト並であることもしばしば
  • 自分のミスが工事全体の工程に影響する可能性もある。責任は極めて重く、プレッシャーがきつい
  • 現場が僻地で移動時間が2時間かかることも。この移動時間は労働とは認められない など

 

つまり、施工管理は業務量がおかしくて毎日残業続きになり、休日が少ないにも関わらず怒鳴られたりサービス残業の多い仕事なんです。

 

ただ激務な仕事は世の中に5万とありますが、それに加えて瞬間湯沸かし器のような短気の職人さんと現場所長との間で板挟みになったりと、激務に加えて精神的に堪える仕事です。

 

ただ優秀なだけでなく、強靭なメンタルがないと続けられない仕事なので、建設業界に適合しない人が施工管理をやっていると早々にメンタルを病んでしまう例も多く見てきましたね。

 

ちなみに、この動画の影響かはわかりませんが、ゼネコンの2022年新卒中途採用の就職率は約4割減ったという情報もあります。

 

真偽は不明ですが、事実だとすると今建設業界で働いている人の一人あたりの負荷は増えているでしょうね。

 

職人の対応でメンタルを病んでしまう現場監督も多数

経験上、職人さんって良くも悪くも単純な人が多いです。

 

ムカつくものはムカつく。良いことは良いこと。こんな感じでサバサバしている人が多いので、自分が現場の仕事に慣れていないうちは怒鳴り口調で文句を言われることは若手現場監督あるあるとも言えます。

 

全ての職人さんがそうではないのですが、「おいコラぁ」とか「なんだこの野郎」といった口調で文句を言われることもあるので、これまで温室育ちで過ごしてきた人にとっては多大なストレスを味わうことになります。

 

私の経験上、職人さんって口が悪いけど根はいい人が多いですけど、同時に癖が強いので職人さんの対応でメンタルを病んでしまう現場監督も多いです。

 

現場中心に業界が回っていくことで、感覚が麻痺する

結論、建設業界で仕事をしていると、「忙しすぎる」状態が当たり前になっていくので、一般的な感覚が世間とズレていきます

 

なぜならば、建設業界の仕事は過酷すぎるので、忙しい自分を正当化しないと長く続けていくのなんて無理だから。

 

そう。自分で「この仕事内容は普通なんだ。自分はおかしいことをやっているワケではない」と自己洗脳しなければ精神が持たないのです。

 

なお、そんな超過酷な工事現場監督を行う施工管理職の仕事内容の詳細は「施工管理はやめとけ」の理由6つ。建設業界で10年働いた私がヤバい実態を解説という記事でまとめております。興味があれば是非ともご覧ください。

 

理由②.仕事の質に対して給料は安い

私の主観ではありますが、建設業界の仕事はどう考えてもストレスや仕事量に見合っていません。

 

給料の絶対値だけで言うならば、大手スーパーゼネコンは平均年収が1,000万円を超えているように、世間一般的には高給取りだと言えます。

 

ただ、「絶対に竣工遅れができない緊張感」「朝早くから深夜近くまで働き続ける労働時間の長さ」「現場によっては毎日のように怒鳴られる精神的ストレス」など、仕事上のストレスは凄まじいものがあります

 

休日でも電話対応で休んだ気にならないことも多いですし、ふとした瞬間に

 

あー。明日の現場の段取りって大丈夫かな・・・

 

と仕事のことを思い出し、夜快眠できなくなる人も多いでしょう。

 

国税庁が発行している「令和元年分民間給与実態統計調査」では建設業の平均年収は491万円となっています。

 

もちろん、この中のすべての人が超過酷な現場監督をやっているわけではないものの、体感的には建設業界で働く人たちは今の1.5倍くらい給料が貰えてはじめて納得感が得られる仕事だと思いますね。

 

そう考えますと、結局のところ最後は建設業界で働いていてやりがいを感じられるかがポイントになります。

 

その結果、「やりがいがある!」と感じる人は建設業界で頑張って頂ければと思う一方、建設業界から異業種転職した私が一つ言えるのは、仕事の責任や業務量に応じて給料をコスパ良く得たいのなら間違いなくもっと良い仕事はあるということ。

 

特に近年はSNSなどで仕事の裏側が明るみになっていきつつあるので、昭和な文化の建設現場で現場監督をしている若手が場監督を辞めたいと思う気持ちはある意味当然だと思いますね。

 

なお、このように若手が現場監督を辞めてしまう理由などについては若手20代で現場監督を辞めたいと思う原因7つと異業種転職をおすすめする理由という記事で解説しております。こちらも是非ともご覧ください。

 

理由③.圧倒的に激務

上述の通り、建設業界では「ワークライフバランス」とか「ノー残業デー」なんて言葉は死語に近いです。

 

私が新卒入社した会社では、2016年頃に週一回のノー残業デー制度ができました。

 

労働組合や会社側は、現場にも事前説明をすることで、施工管理担当者もワークライフバランスを確保する!と意気込んでいましたが、こんなの現場担当からすると絵空事であり、鼻で笑われるレベルの話でした。

 

現場工程の初期の頃ならばまだしも、工期終盤なんて皆が終電を逃すレベルで働いてなんとか竣工できるレベルの中、「今日は会社の規定でノー残業デーなのでお先に失礼します」なんて口が裂けても言えるわけありません

 

結果、月の残業が100時間超えなんてことも全然珍しくないのが業界の実態です。

 

たまに、「上流のゼネコンに入社すればワークライフバランスあるんでしょ?」と言う声を耳にしますが、全然そんなことはありません。

 

ゼネコンも忙しければ、ゼネコン請けのサブコンも超が付くほど忙しいです

 

業界全体が激務に追われていますので、もしもあなたが激務に疲れていて、ワークライフバランスを整えたいのならば建設業界で働いている限り状況が大きく変わる可能性は低いでしょう。

 

なお、私はこれまで色々な施工管理の方を見てきましたが、建設業界の中でも中間管理職的な立ち位置のサブコンが一番キツいと思っています。

 

そして、サブコンの辛さについては【無理難題】サブコンの仕事がブラックで辛い理由3選を業界経験者が説明しますという記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。

 

また、施工管理の仕事をしていると必然的に仕事一色となりますので、婚期を逃しがちです。

 

仮に結婚して子供が生まれたとしても育児にはほとんど参加ができない点も辛いところでしょう。

 

なお、施工管理という仕事しつつプライベートを両立できるかは施工管理の男性は結婚できない?言われる理由5選と結婚するための3つの手法という記事で分析しております。

 

施工管理の仕事をしている方や、これから施工管理の仕事をする可能性のある方は是非ともご覧ください。

 

理由④.建設業界ではサービス残業が常態化している

近年では、多くの企業や業界がコンプライアンス遵守を強く意識していますよね。

 

給料をきっちり支払うため1分単位で就業時間を管理する会社もあります。

 

実際、私が前職で勤めていた自動車メーカーも1分単位で労働時間を管理していました。

 

そんな中、建設業界はサービス残業が常態化しています。なぜならば残業が多すぎてリアルな残業時間を記録すると問題になるから。

 

私の新卒入社していた会社では施工管理部門で「20時以降まで仕事をしていないと残業申請ができない」という謎ルールがありましたね。

 

施工管理の仕事では8時から始まる現場仕事の段取りをするため、7時くらいに現場入りすることもよくあるのですが、7〜8時の1時間は労働時間と認められないケースがよくあります

 

残業をつけようとすると

 

は?お前の段取りが悪いだけだろ?

 

と上司から言われたことのある建設マンは多いのではないでしょうか。

 

そんなワケで、建設業界では若手の20代が辞めていき、業界に染まった50代以上が多いという年齢構成となっています。

<引用:「2020建設業ハンドブック」日本建設連合会発行>

 

結論、全産業と比較すると20代の労働人口が5%少なく55歳以上の労働人口は5%多いです。

 

ワークライフを重視する20代~30代の方は、自分の将来のためにも異業種へ転職することをおススメします

 

なぜならば、今後は間違いなく抜けた55歳以上の穴を20代~30代が埋める構図となるからです。

 

そのため、若手~中堅の方はますます仕事が忙しくなり、建設業界で働き続けた場合は以下の未来に近づいていくでしょう。

 

なお、建設業界が人手不足に陥っている理由については建設業が人手不足なのは当たり前。10年間業界にいた私がその理由5つを解説!という記事で徹底考察しております。こちらも是非ご覧ください。

 

繰り返しですが、建設業で働き続ける覚悟があるならば良いですが、それ以外の「なんとなく働き続けている」人は、これからますます厳しくなっていく業界に居続けるか考えることをオススメします。

 

・残業代でお金は得られるが、お金を使う時間は失っていく

・社内の地位は上がっていくが、家族との時間は少なくなっていく

・休日も会社に貢献するが、愛するものと過ごすことには貢献できない

・顧客を接待で大事にするが、辞める部下は守れない

・現場のクレームは対応するが、家族の困りごとには手が回らない

・会社の立場は守るが、社員の尊厳は守れない

 

そんな未来を防ぐには古い体質の建設業界で働き続けるのではなく、新しいことにどんどん挑戦するチャレンジングな会社へ転職するのが良いと思います。

 

私自身32歳で建設業界しか知らないキャリアの中で、自動車業界に飛び込むのは正直不安しかありませんでした。

 

けれど、転職してみて感じるのは「誠実でガムシャラに取り組んでいけばなんとかやっていける」ということ

 

そして、優良企業になればなるほど周囲の人格も優れているということです。

 

私は、実際に転職して建設業界では感じることのできなかった同僚の優しさやチームで取り組む楽しさが感じられるようになり、視界が開けた感覚を得ることができました。

 

そして、建設業界から優良企業に転職するには質の高い求人を多く抱える大手の転職エージェントdodaワークポートをオススメします。

 

dodaは大手の転職エージェントであり、私も活用していましたが公開求人数も非常に多く、エージェントの質も高いです。

 

ワークポートは営業やIT系、Web系、エンジニア職の就職支援に強いエージェントです。若手や第二新卒で古い体質の会社から自由度の高いIT系を目指す人には特におススメのエージェントとなります。

 

これらのエージェントであれば、キャリアアップを目指すためのアドバイスなど、様々な気付きが得られるかもしれませんよ。

 

なお、転職エージェントの詳細は下記の記事で解説しておりますので、是非ともご覧ください。

✓関連記事
おすすめ転職エージェント6選!30代で2度異業種転職を経験した筆者が徹底解説

続きを見る

 

理由⑤.施工管理以外の仕事も総じて激務

建設業界がヤバい!といっても、それは施工管理に限った話じゃないの?という疑問を持つ方も多いかもしれません。

 

結論、施工管理が最もキツいのは間違いないですけど、他の職種も総じて激務ですし精神的にもハードです。

 

なぜならば、現場中心に回っている業界ですので、他の職種になっても現場からのプレッシャーを受けることになるから。

 

私は建設業界の会社を辞める最後の数年は保守対応の仕事をしてましたけど、いつクレームの電話があるかわからないので常に怯えていたものです

 

なお、保守メンテナンスの仕事の辛さについては【体験談】保守・メンテナンスの仕事が辛いと言われる理由5選【緊急出動】という記事で解説しております。こちらも興味がありましたら是非ともご覧ください。

 

また、建設業界というと設計の仕事を思い浮かべる方も多いでしょう。

 

設計の仕事内容が気になる方は施工管理と設計のどっちに転職すべき?求められる適性の違いを元業界人が解説!という記事で詳しく紹介しておりますので、是非ともご覧ください。

 

2.建設業界の口コミやヤバいニュース

 

建設業界をググった結果

建設業界についてググっていみると、「建設現場に若手が足りない......未来の日本では道路や橋がボロボロのまま放置される」という記事ありました。

 

内容は、「雇用環境が劣悪」との印象が定着し、新規に就業する若者が増えない。若い施工管理技士の不足といった感じ。

 

そして、その記事のコメント欄を一部抜粋するとこんな感じです。

 

週45時間労働規制の方が影響が大きい。対策にしても馬鹿な設計事務所や経費を抑えたいゼネコンの影響で工期が短縮されてるのに・・工期通りに完成するとはまず思えないというのに。

 

そうそう。建設工事って例外なく遅れますよね。

 

約30年前に当時の建設省主導で工事費を抑制したつけが、すべて労務費にしわ寄せがいった結果が今の人不足。わかってても労務費を上げてこなかった国交省と痛みを下請けに押し付けてきたスーパーゼネコンが原因。 とてもじゃないけど新規就職にはお勧めできない業界です。

 

職人さんの労務単価が安いので就労者数が増えないという意見は結構多いですね。

 

言っちゃ悪いけど「仕事が選べる状況なら、あえてこの業界に行こうとは考えない」って人は多いんじゃないですかね。 現場監督だった人のエピソード聞くと結構壮絶だもんな。 めっちゃ長時間労働で、トラブル対応も多そうだし。 業界側もあんまそのへん、改善できてなさそうなイメージ。

 

イメージ合ってます。なお、このコメントには137いいね!がついており、低評価は0です。

 

建設業は近隣住民からは疎まれ、夏は暑く冬は寒い! おまけに、給料は激安! 経験30年のベテランの職人の日当は15000以下 年収で400万くらいの人がいっぱいや (関西の場合だが) 国は休みが少ないからやとか、労働時間が長いから悪いとか言うけど、職人不足の最大の原因は安い!これに尽きる! 原因はゼネコンが安く発注するから!

 

そうなんですよね。施工管理をしていると、結構近隣住民からのクレーム対応が多く、現場によっては住民クレームがあったために車で通れない道路があるケースも経験してきましたね。

 

本当に理不尽な世界観です。

 

2025年大阪・関西万博の海外パビリオンで建設手続きが停滞

2023年現在、大阪万博関連の工事が遅れています。

 

更には、2024年から建設業界に働き方改革による残業規制のメスが入るということもあり、日本国際博覧会協会が万博工事に従事する建設労働者を来年から適用される残業時間規制の対象外とするよう政府に要望したというニュースがありました。

 

元業界人からすると、このニュースが業界の闇の本質を示していると思います。

 

そもそも論として、2024年になってからも年間720時間は残業できるわけです。

 

けれど、それでも明らかに終わらない業務量なのは明白なので、更に血ヘドが出るほど働かせてなんとか工期に間に合わせようとしているって構図ですね。

 

そんな業界や施主に一言言いたいのは

 

はじめから人がボロボロになるほどの残業を前提に工期組むんじゃねーよ

 

ということ。

 

建設DXだの働き方改革だの言いますけど、発注者側が考えを改めてくれない限り建設業の労働環境が良くなることはないでしょうね。

 

3.建設業界でお客様に恫喝された体験談

上述の通り、私は建設業界から自動車業界、通信業界と異業種を渡り歩いてきたわけなのですが、お客様から恫喝された経験は後にも先にも建設業界だけですね。

 

夜中23時にブチ切れの電話を受ける

結論、いわゆる機械トラブルの話です。

 

お客様に納入した機械がしばしば不具合を起こしてしまい、原因特定もできないような案件がありました。

 

そりゃ怒るよなという話ではあります。

 

もちろん、私もいつまでも怒られたくないので、必死で原因調査をしました。

 

ただ、なかなか原因が特定できなくて「これはマズいな・・・」と思っていた矢先に、運悪くお客様に納入した機械のハードディスクが故障しちゃったんですよね。

 

うん。機械モノなので壊れることもあるよね。というか、壊れると困るモノであれば冗長化(壊れたらもう片方に切り替わる仕組み)の仕組みを取ってたら良かったね。

 

なんて言ってくれる物分かりの良いお客様だったら良いのですが、もちろんそんなワケありません

 

今でも覚えてるんですけど、23時頃に知らない電話番号から着信がありました。

 

相手は私と面識のないお客様の管理職クラスの人だったんですけど、電話に出た瞬間ドスの利いた声で

 

おい。お前今から謝罪に来いや。お前の会社の部長の〇〇にも言っておいたからな

 

と、開口一番に”お前”呼ばわりされました

 

その後も、いくらなんでもそれは・・・と思うような要求を突き付けられ、私はサンドバックのように怒鳴られ続けた悪夢のような日でした。

 

こんな全身を殴られるような思いは他の業界ではまだ経験できていないですね。

 

そして、私と同じくこのような経験を経て、この業界はおかしいのではないか?と疑問に感じる人も一定数いるのではないでしょうか。

 

そのように思った人達に向けて私が伝えたいことを以下の記事にまとめています。建設業界で働き悩む方は是非ともご覧ください。

建設業界で悩み苦しむあなたへ。10年間業界で働いた私が伝えたい3つのこと

続きを見る

 

4.建設業界では接待文化が色濃く残っている

私はこれまで3つの業界を経験してきましたけど、接待に関しては建設業界が圧倒的に多いですね。

 

業界の体質的に問題はあると思っていて、会社の経費で飲み会の費用を充当することは茶飯事でした。

 

また、お客様の接待で高級な食事を済ませた後、二次会でキャバクラに連れていかされたなんて話は良く聞いたものです。

 

そして、こういった費用はもちろん接待伺いなどの会社経費で支払いするわけです。

 

こういう環境に居続けると「経費で飯を食うのは当たり前」みたいな歪んだ価値観に染まってしまう可能性があります。

 

一般的にはちょっとズレた価値観なので、その点はリスクと言えるでしょうし、実際そうなっていた同僚はいましたね。

 

中堅社員の「領収書切らねーのかよ」というセリフを聞いたとある飲み会

私は過去に、部署の業績が低迷した結果、廃部を経験をしたことがあります。その体験談は以下の記事で詳しく書いておりますので興味があればどうぞご覧ください。

✓関連記事
過去に部署がなくなる経験をした筆者が廃部する組織の特徴と退職すべきかを解説!

続きを見る

 

部署がなくなった最終日に解散会が開催されたんですけど、会計を当時の部長が経費で落としきれず一人2,000円くらい徴収することになったんです。

 

この時に、酒の勢いに任せてとある中堅社員が言い放ったのが

 

全額領収書切らねーのかよ。ふざけんなよ

 

というセリフ

 

このフレーズを言い放つこの中堅社員は感覚がおかしいんですけど、そうさせてしまったのは業界のおかしな常識だと思うんですよね。

 

個人の価値観まで歪ませてしまう。建設業界はそんな恐ろしい業界なのです。

 

5.建設業界はブラックすぎるが女性事務職だけはむしろホワイト

 

建設業界は一般職と総合職で採用が分かれている場合が多い

結論、建設業界は古い体質の会社が多いため、総合職と一般職という形で採用枠が分かれているケースが多いです。

 

私が新卒で在籍していた会社もそうでした。

 

一般職の女性がお茶を打ち合わせスペースに持ってくるなんてのはよくある光景でしたね。

 

当然、一般職のほうが総合職よりも給料が安いわけなのですが、「安定」や「責任の軽い仕事」「ワークライフバランス」を求めて一般職の方は入社しています。

 

という点を踏まえ、建設業界の職場では「一般職の女性にあまり働かせすぎてはいけない」という暗黙のルールがあります

 

そのため、建設現場を中心に回るブラックな業界の中において、請求処理や事務処理を担う一般職の皆さんは定時に帰社している人が多かった印象ですね。

 

なお、そんな私はというと建設業界の中でも末端の消防設備業界で働いていました。

 

消防設備業界の内情に関しては【激務?評判は?】能美防災、ホーチキ、ニッタンの内情を元社員が徹底解説!という記事でまとめておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。

 

女性一般職が権力を持っているケースはよくあること

一般職の方が担当する事務の仕事って、現場担当や営業担当の総合職が書類の準備をしなければ完了できないんですよね。

 

その一方で、建設業界で働く総合職の人達は皆激務です。

 

顧客からクレーム電話を受けて謝罪対応するのは日常的ですし、毎日時間に追われているのです

 

その結果、以下のような形で一般職の権力はどんどん上がっていきます。

 <一般職の方が権力を高める構図>

  • 営業や現場担当が忙しいので、事務処理がギリギリになる
  • 一般職の残業が発生する
  • 所属長がそれに気づく
  • 一般職に原因をヒアリングをする
  • 原因となる営業や現場担当に所属長が注意をする
  • 原因だった営業や現場担当は一般職にゴメンねとお詫びをする (以降、繰り返し)

 

そう。ポイントは、女性一般職は往々にして所属長クラスと仲が良いこと。

 

建設業界自体が古い体質であるが故に、忘年会や歓迎会などの場で所属長の周りに幹事が女性を配置することは多いです。

 

男性陣からすると近寄りがたい所属長クラスとの人たちとコミュニケーションの機会があるため、偉い人と一般職の仲が深まっていく。こういった構図が生まれるのでしょう。

 

私は建設業界から異業種に転職してから約4年になりますけど、客観的に見ても建設業界って本当に古い体質の業界なんですよね。

 

そして、古い体質の会社とそうでない会社の両方を経験しているからこそ、古い体質の会社で働くのは正直デメリットが多いと感じています。

 

その詳細を【転職推奨】古い昭和な体質の会社に居続けると失うものを5つ紹介【時代遅れ】という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。

 

6.建設業界で働くと実力は身につく【辞めた後に気づいた事実】

 

建設業界で働くメリット

結論、建設業界はハードワークで精神的にもキツいので、長く働けば働くほどメンタル面が鍛えられていきます。

 

こういった恩恵を特に受けるのは、建設業界の中でも特にキツい施工管理の職種です。具体的にはこんな感じ。

 <施工管理で働くメリット>

  • 仕事をやり切る姿勢が身につく
  • 圧倒的なストレス耐性が身につく
  • 圧倒的な体力が身につく
  • 折衝力や調整力が身につく など

 

建設業界は「低学歴が多そう」とか「体力自慢が多そう」といったネガティブなイメージがあるでしょうし、そのイメージは事実です。

 

ただ一方で、だからこそこのような荒くれ者を管理していくためのコミュニケーション力や交渉力、リーダーシップが求められます。

 

施工管理で働くと、激務で現場を竣工させるプレッシャーに追われつつ、上記のような汎用的なスキルが高められるのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

なお、施工管理で働くメリットの詳細については【調整力】建設業界で10年働いた私が施工管理のメリット4選を解説!【体力】という記事で詳しく解説しておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。

 

建設業界から転職する人は異業種転職者が多い

建設業界で得た専門スキルって、正直他の業界だと活かしづらいです。

 

そのため、建設業界からは同業種に転職する人が多いと思うかもしれませんけど、私の知る限りむしろ異業種に転職する人が多いですね。

 

なぜならば、建設業界の会社から転職したいと思う人って、会社だけでなく業界自体に嫌気がさしている場合が多いから

 

私自身、まさに建設業界自体に嫌気がさして異業種転職しました。

 

正直、専門スキルもないので転職先で活躍できる自信はなかったんですけど、いざ転職してみると専門スキルがあるかないかよりも、仕事に臨む姿勢や考え方のほうがずっと大事だということに気づいたんですよね。

 

施工管理をやっていた人は工期遅れが許されない厳しい環境で育ってきたはずなので、仕事を期日通りに何が何でも間に合わせる仕事スタイルが身体に染み付いているはずです。

 

こういった泥臭い姿勢って、意外と業界を離れると備わっていない人も多くて、ハードワークを厭わずにストイックに仕事をこなしていくスタイルの人は周囲からも評価される傾向にあります

 

私自身、大した学歴なないですけどこうした泥臭い姿勢だけで異業種でもやれているクチの人間です。

 

ですので、もしも「建設業界から転職したいけど他社でやっていけるか自信がない・・・」と悩んでいる人がいるならば、「きっと大丈夫」とエールを送りたいですね。

 

建設業界から異業種転職したらライフスタイルが激変した

結論、私は建設業界から異業種転職を決断して本当に良かったと感じています。具体的な理由はこんな感じ。

 <転職して良かった9つの理由>

  • 年収がUPした
  • 労働時間が減り、家族との時間が増えた
  • 自分の時間が増えた
  • 休みが増えた
  • 尊敬できる人との出会いが増えた
  • 新しい価値を生み出す経験ができた
  • 仕事が楽しいという感覚が得られた
  • 柔軟な働き方ができるようになった
  • 自己成長を遂げたいという意識が高まった

 

これらはすべて良かったことですけど、一番良かったのは時間が増えたことですね。

 

今までは平日は仕事に追われて終わっていたものが、平日に家族と過ごすこともできるようになりました。

 

何より、こうしてブログを書く時間を確保できているのも異業種転職がきっかけであることは間違いないです。

 

加えて、今は仕事をするのが楽しいので、そんな感覚が得られただけでも本当に転職して良かったなぁと感じます。

 

なお、私の転職体験談や転職してよかった点は30代で異業種転職を2回した私が転職して良かった9点を解説【行動が大事】という記事にまとめておりますので、こちらもぜひご覧ください。

 

建設業界から転職する上で気にしておくべきこと

結論、建設業界から転職しても転職先がブラック企業だったら状況は変わらないどころか更に悪化する可能性すらあります。

 

ブラック企業を避けるには、その前段でブラックな業界そのものを避けることが極めて重要です。

 

ブラックな業界の具体例と見極め方は【2022年】ブラック企業経験者が転職しないほうがいい11業界と理由を解説という記事でまとめております。転職に興味のある方はどうぞご覧ください。

 

7.建設業は終わっているのか

 

結論、何を第一に考えるのかによります。ただ、多くの人はこの業界は終わっていると感じるのではないでしょうか。

 

上述の通り、基本的に建設業界の仕事は精神的にも肉体的にもキツいので、業界全体が慢性的な人手不足に陥っています。

 

改めてその理由をまとめてみますとこんな感じ。

 <建設業界が人手不足になっている理由>

  • とにかく残業が多い
  • 上下関係が厳しく、怒鳴られたりすることも茶飯事
  • 仕事内容が体力的にキツい
  • 責任に応じた給与が得られない
  • 休みが少ない など

 

こういった理由から、特に20代の若手から避けられているのが建設業界の実態なのです。

 

ほとんどの人は「ワークライフバランスの確保」「休みが多い」「給料が高い」「精神的に楽な仕事がしたい」という要素を気にして仕事選びをするでしょう。

 

そして、そう考えた時に建設業界というのは全くもって適合しません

 

建設業界自体の平均年収自体はそこそこ高めなので、その給与水準の高さに魅力を感じて入社を決意する人も多いのでしょうが、入社した後に「この仕事の辛さだと全然割に合わない・・・」と思うでしょうね。

 

積水ハウスが新入社員および住宅技能工の待遇を改善

ただ、こうした「建設業はヤバい」「建設業は終わってる」といった声に対して、危機的状況と捉えて改善の動きを見せている会社もあります。

 

日刊工業新聞の記事によると、積水ハウスの賃上げの取り組みについてこのように書かれています。

 

積水ハウスは、グループ会社の積水ハウス建設で、高卒者を対象に住宅技能工の待遇改善と採用強化を進める。2024年4月から30代親方の年収を現状比最大1・8倍の約900万円に引き上げる。これは同年代の工事従事者平均2倍程度。新規の採用数は24年に23年実績比2・4倍の95人、25年に同3・4倍の133人を計画する。建設業界での24年4月からの時間外労働の制限適用にあたり若年層の取り込みを強化する。

 

給与1.8倍とはなかなか思い切った改革ですよね。

 

加えて、新入社員の給与も年収ベースで約17万9千円増やすことを明言しています。

 

30代で年収900万となると高級の部類に該当しますので、同じように給与を上げる動きが今後あるかもしれない点は業界の希望と言っても良いのではないでしょうか。

 

中小企業や零細企業は賃上げが困難

先程の積水ハウスのような事例に希望を抱く建設業従事者も多いでしょうが、現実的には体力のある大手以外では困難な状況でしょう。

 

2023年4月9日に帝国データバンクが公開したリリースでは建設業の倒産についてこのように書かれています。

 

2022年度(22年4月-23年3月)の建設業における倒産は1291件だった。歴史的低水準が続いた20-21年度に比べて大幅に増加したほか、単月でも23年3月(155件)は、16年8月(154件)以来約6年半ぶりの高水準となるなど、急増傾向が鮮明となっている。

 

中小企業や零細企業になると、明日を生きていくのに必死な状況ですので、業界全体が労働に見合った給与を得られるようになるにはかなり険しい道のりだと言えるでしょう。

 

最終的には建設業界に自分が適合できるか

結論、心から「建設」そのものが好きだったり、若いうちに厳しい体験をして実力を付けたい!と思っている人にとっては建設業界は良い業界と言えます。

 

客観的に見ると建設業界の仕事は激務でメンタル的にもキツい仕事なので、私のように適合しなかった人にとっては地獄のように感じるでしょう。

 

建設業界が終わっていると思う人は異業種転職しよう

結論、「建設業界なんて終わっている・おかしすぎる」と感じている場合、時間が経っても不満の原因が解決することはほとんどありません。

 

なぜなら、建設業界は会社単位ではなく業界の構造的にブラックな労働環境だからです。

 

今の会社に居続ける限り現状の問題を解決するのは困難ですし、同じ業界で転職したとしても環境が大きく好転する可能性は低いでしょう。

 

私自身、30代になってから同じ悩みを抱えていました。

 

会社を辞める時は不安で一杯でしたけど、会社を変えることで魅力ある仕事に関わることができたと思っています。

 

何よりも良かったのは転職して人に優しくも仕事はストイックに打ち込む社風だったこと

 

そんな実体験があるので、環境を変えてもっとスキルを高めたい、年収を伸ばしたいなどの意欲があるのならば、dodaワークポートなどの転職エージェントに登録を行うのがオススメです。

 

また、転職エージェントを使うメリットを列挙するとこんな感じ。

 

転職エージェントを使うメリット

■自分では探すことができない非公開求人を紹介してもらえる

■企業の内情や採用の背景を教えてもらえる

■職務経歴書や履歴書などの書類添削をしてもらえる

■模擬面接練習や面接時の過去QAなどの情報共有をしてもらえる

■面倒な応募手続き、面接の日程調整などを仲介してもらえる

■あなたのセールスポイントを企業にPRしてくれる など

 

そして、これだけの支援をしてくれるにも関わらず無料な点は使う側にとって大きなメリットです。

 

転職の求人は椅子取りゲームと同じです。

 

あっ。この求人興味がある。入れるなら入りたいなぁ・・・

 

と思っていて毎日を過ごしていたら、「求人の応募は終わっていた」なんてことはよくある話。

 

ですので、もしも転職をしたいと思うのなら、プロの知見をいち早く得られるように早めに登録するのがポイントだと思います。

 

建設業界の経歴が他社でも通用するか不安な人は視点を変えると良い

結論、異業種転職でも建設業界で培ってきたスキルを活かすことは可能です。

 

施工管理や設計を例にすると、現場仕事で培った専門スキルは建設現場から離れたら一切無駄になってしまうと思ってしまいがちです。

 

けれど、視点を変えると建設業界での経験が活かされる異業種の仕事は結構多いです。

 <建設業界の経歴が活かされる仕事>

  • ロボット、ドローン、AI、現場向けアプリなど建設現場向けのDXソリューションを提供する会社
  • ハードウェアの製造業
  • 営業職全般 他

 

建設業は日本の一大産業であり、人手不足や残業過多に追われているので、あらゆる会社が建設業向けに営業展開しています。

 

ただ、建設業向けに営業展開している会社の多くは、顧客である建設現場の労働の実態を知りませんし、刻一刻と変わっていく現場の性質などがわからないのです

 

理由はシンプルで、彼らは建設現場で働いた経験がないから。

 

私自身、たまたま今建設業界向けのDXソリューションを扱っていますが、正直周囲の「これで建設現場のDX化を実現!」という夢見がちなキャッチフレーズにムカついたりします。

 

ちょっと待て。現場が残業地獄になるのはもっと根本的な話だぞ。お前ら現場舐めるなよと思うワケです。

 

同時に、建設現場を知っている私は周囲からたびたび意見を求められたりと重宝されていますし、こうした会社に異業種転職すれば現場経験は圧倒的な強みになります。

 

また、メーカーなど製造業向けの異業種転職でも建設業界の勤務経験は活かされます。

 

私は最初の異業種転職先が自動車メーカーだったのですが、メーカーで働いていると営業は販売会社が専任していて、自身が現場に行く経験はほとんどありませんでした

 

ですので、新卒からメーカーで働いていると、現場感はなかなか身につきません。

 

ただ、建設業で働いているとトラブル対応で詰められ怒鳴り散らされたり、改善の期日を怒り狂ったお客様に迫られたりと、現場にいる人達がどんな苦しい気持ちなのか察することができます

 

その結果、現場で働く販売会社からの信頼獲得に繋がり、お客さんからの生の声が販売会社を通じて集まってくるなど、仕事がやりやすくなっていきました。

 

また、そうした評判は回り回って自分の上司にも届くことが多いので、現場からの評価を上げることで自分の評価アップにも繋がる可能性が高いでしょう。

 

このように、施工管理・設計などの職種そのものの経験は異業種に転職してしまうと一見無価値になりがちだと思ってしまいますが、視点を変えると活かされる仕事はたくさんあります。

 

ですので、「建設業界から異業種転職したいけど自信がない・・・」という方には自信を持って欲しいですし、同時に「異業種に転職して現場のことを知らない人達に喝を入れてくれ!」と思いますね。

 

まずは総合転職エージェントに登録しよう

株式会社エージェントは2022年4月12日にプレスリリースで「転職エージェントカオスマップ 2022年版」を公開しています。

<みんなのキャリア:【2023年徹底比較】転職エージェントおすすめ人気ランキング9選より引用>

 

転職エージェント大手のdodaワークポートは「総合」転職エージェントです。

 

「総合」とは名前の通り「様々な業種の求人を取り扱っている」ことを示しています。

 

私の実体験で言いますと、「メーカー」「Sler」「IT」など、転職先の業界を絞りこめていなかったので、複数の業界に多くの求人を持つ総合転職エージェントが非常に便利でした。

 

「あっ!この会社知ってる。面白そうな求人が出てるじゃん!」ってチャンスに巡り会える機会に恵まれたワケです。

 

また、転職したい業界が決まっていた場合も、業界特化の中小転職エージェントよりも総合転職エージェントのほうが多く求人数を抱えていた。なんてのはよくある話です。

 

ですので、転職したい業界が決まっているか否かに関わらず、求人数の多い総合転職エージェントに登録しておくと良いと思います。

 

結局はエージェントの担当とマッチングするかどうか

例えば、業界大手のdoda一つとっても「最高に良かった!」という人もいれば「良くなかった」という人もいます。

 

当然ですけど、どんな転職エージェントにも担当者は複数存在するワケなので、結局は担当者との相性が良いか悪いか、そこが鍵なんです。

 

ですので、「とりあえず登録しておけ」とオススメするエージェントであっても、「担当者と合わない・・・」という結果になる可能性は全然あります。

 

そのため、転職エージェントにいくつか登録を行い、使ってみながら自分に合った転職エージェントを絞っていくと良いと思います。

 

そんな実体験を踏まえると、おすすめの転職エージェントは結論こんな感じ。

 <広告:おすすめの転職エージェント>

  • doda独自の求人も多く、面接選考に進んだ際のアドバイスや対策ノウハウなど、情報の質が高かったので活用して本当に良かった。
  • ワークポート:営業やIT系、Web系、エンジニア職の就職支援に強い。若手や第二新卒でIT系を目指す人にはおススメ

 

転職を成功させるには、どのサービスを使うかは極めて重要です。

 

これらの転職エージェントを活用し、より良い職場環境への転職を進めていきましょう。

 

転職しようか迷っている人は受け身の活動がおすすめ

結論、転職エージェントに登録したほうが良い人は「転職する意思を固めた人」です。

 

ぶっちゃけた話、転職エージェントに登録すると転職エージェントとの面談もしなければなりませんし、求人をバンバン紹介されます。

 

転職するぞ!と前のめりになっている人ならば求人紹介は歓迎でしょうが、転職しようか迷っている人にとっては転職エージェントの求人紹介は正直鬱陶しいと思います

 

そんな方は、面倒な面談などを行うことなく待っているだけで「あなたに興味がある!」と求人が届く「ヘッドハンティングサイト」や「転職サイト」がおススメです。

 

そして、これらのサイトに登録する前に自分の市場価値を把握し、自己分析を行っておくことが重要だと思います

 

市場価値がわかれば今の収入が自分に見合っているのかがわかりますし、自己分析ができていれば「自分に合っていない仕事だと知らずに転職すること」を防ぐことができます。

 

そして、市場価値の見極めと自己分析を簡単にするならばミイダスがオススメです。

 

私も転職活動時には自己分析のツールとしてミイダスを使っていました。ミイダスの良いところは、「無料」「会員登録はスマホで15分くらい」「面談などがない」の3つです。

 

ミイダスの年収診断サービスは結構ざっくりしているので参考程度に考えるのが良いですが、「バイタリティ」「人あたり」「チームワーク」などを分析してくれるコンピテンシー診断はかなり自己分析に有用でした。

 

転職した後にどんな仕事がしたいのか、漠然としている人は是非とも使ってみることをオススメします。

 

ミイダスを使って自己分析を行い、自分がハイキャリア層だと認識できた人は年収1,000万以上の求人が1/3を占めるハイキャリア向けヘッドハンティングサイトであるビズリーチを活用すると良いでしょう。

 

また、転職最大手のリクナビNEXTの利用は万人におすすめです。

 

こういったサービスを活用し、まずは受け身の姿勢で自分の市場価値や求人情報を知るところから始めてみて、具体的に興味が出てきたら転職エージェントへの登録を検討するという手順を踏む人は多いです。

 

実際、私も自分の市場価値はどうなんだろう?と思いながらビズリーチへの登録をしたことが二回目の転職活動の始まりでした。

 

なお、ビズリーチに関しては【実体験】ビズリーチの評判は?転職できるの?使った感想や活用術をご紹介!という記事で詳細を解説しております。是非ともご覧ください。

 

※一部プロモーションが含まれています

おわりに。

ということで、建設業界はおかしい!というテーマでお届けしました。

 

繰り返しにはなりますけど、建設業界は普通とは言い難い特殊な業界ですので、「この業界おかしいぞ」と思ったならその感覚を信じて異業種への転職を検討するのがおススメです。

 

建設業界に興味のある方、建設業界で働いていて悩んでいる方は是非とも参考にして頂ければと思います。

 

建設業界で働く人たちの多くは不遇を受けている状態ですので、転職することで「早く帰る」「ストレスからの解放」「柔軟な働き方」「週休2日」「有給の利用」など、世間の当たり前が実感できる可能性は高いでしょう。

 

今回は以上です。

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