【入社?辞退?】転職活動で内定が出たけど判断に迷う時におすすめの思考法とは

2021年7月24日

転職活動を進める中で、苦労した人、すんなり内定を貰えた人、順調度合いは当たり前ですが人それぞれでしょう。

 

そして、転職活動というマラソンレースのゴールが見えてくるのは「内定獲得」のタイミングですよね。

 

一方で、ついに内定が出た!という喜ばしいシーンであっても以下のように迷いや悩みは尽きないものでしょう。

 

内定獲得後のお悩み事例

①内定した会社に入社して本当によいのだろうか?
同じタイミングで2社から内定を獲得した。どちらに入社すればよいのだろうか?
本命A社の結果が出る前に、他社のB社から内定を貰ったが、内定承諾までの期間が短くて本命の結果を待つ時間がない

など

 

実際のところ、転職活動でこの悩みに直面する人はかなり多いのではないでしょうか。実際、私は過去2回目の転職活動時に上記②の悩みに直面しました。

 

転職活動している最中は、「内定を貰わなければ何も始まらない!」という思いで無我夢中なのですが、いざ内定を貰ってみると悩んでしまう。

 

この、一見矛盾した状態に陥ってしまったときに、自分を「なんて優柔不断なんだろう…」と責める必要はありません。

 

むしろ、この悩みを持つということは転職の目的をしっかりと理解していると言えます。往々にして、転職活動していると目的が「内定をもらうこと」になってしまいがちですが、転職の目的は「自分に合った企業に内定し、転職先で活躍すること」です。

 

一方で、中途採用の場合は一般的に内定獲得からの回答期限はあまり時間がなく、3日〜1週間程度が一般的なのが実情です。ではどうしたら良いのか?と悩む方も多いでしょう。

 

ということで、本記事はこのような悩みに直面したシーンに備えるとともに、自分なりに納得感のある意思決定を行うためのノウハウを解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.転職活動で内定が出たけど入社するか迷うときの思考法
  • 2.転職活動で2社から内定を貰い悩む場合の思考法
  • 3.本命の前に他社から内定を貰ったときの思考法

 

1.転職活動で内定が出たけど入社するか迷うときの思考法

 

結論、こうなった場合は心に引っかかっている箇所を明確化することが悩みの解決に繋がります。それでは、そのステップを解説していきます。

 

step
1
転職のMUST条件を明確化

求人を探すうえで、誰しもが自分の中でのMUST条件を元に求人の取捨選択をしていると思いますが、まずは今一度内定を受領した会社がMUST条件を満足しているのかを確認してみましょう。

 

step
2
転職のWANT条件を明確化

MUST条件を明確にした次に、WANT条件、すなわち「できることなら実現したいと思っている」条件を明確化しましょう。

WANT条件の例

◆年収は600万円以上

◆残業は30時間以内

◆給与はインセンティブ体系である

◆フレックス勤務

◆自分の専門知識が活かされる など

 

step
3
どのWANTが足りなくて不安なのかを明確化する

STEP3として、心に引っかかっている部分がどのWANT項目に当たるのかを明確化しましょう。

 

WANT項目で不明確な箇所があれば、確認しておくべきです。それが待遇や仕事内容など、企業に確認すれば解決する場合は企業に確認すると良いでしょう。企業も、内定を出している以上、自社のことを理解してもらったうえで入社して欲しいはずですので、場合によっては内定者に対して詳しい待遇や仕事内容、配属先などを説明する「オファー面談」を設定してくれる可能性があります。

 

なお、オファー面談や条件確認は転職エージェントを経由するとスムーズです。おすすめ転職エージェントやエージェント活用法は別の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

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また、引っ掛かりの部分が「残業時間」や「部署の雰囲気」など、入社しなければわからない部分については、できる限りの情報を口コミサイトで確認しておくと良いでしょう。

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step
4
現職と内定先を数値化して比較する

最後のステップとして、WANT項目を列挙し、現職と内定先を数値化して比較しましょう。

数値化の方法

◆WANT項目毎に1~10までのウエイト幅を設ける。重視している項目ほどウエイト素点が高くなる(肌感覚でOK)

◆各項目ごとに1~10の点数を入力する。このとき、できるだけどちらかに10点を付けるようにする

◆各項目の点数×ウエイト数の合計を算出する

 

この結果得られる数値=自分の価値観となります。よって、合計点数の高いほうが自分にとって良い環境という判断となります。

※ちなみに、この意思決定の方法は「TM法」と呼ばれる手法を用いています。

※数値化のサンプルは次頁「2.同じタイミングで2社から内定を貰った場合の思考法」を参照ください

 

あとは、この数値化した結果を踏まえて決断するのみです。点数がほとんど変わらないならば現職に留まるという決断でも良いと思いますし、それでも転職するという決断でも良いと思います。つまりは、数値化することが後悔しないための予防策とも言えます。

 

ただ一方で、点数が下がるようであれば転職は踏みとどまったほうが良いと思います。そしてもちろん、点数が上がるようなら転職すれば良いと思いますね。

 

2.転職活動で2社から内定を貰い悩む場合の思考法

 

こちらも、やることは前項と同じです。2社それぞれにおいて以下の確認を行いましょう。

【作業ステップ】※前項と同じ

①内定先が自分の転職MUST条件に合致しているか確認

②自分の転職WANT条件を明確化

③内定先に情報不足があれば確認を行う

④現職と内定2社を数値化

 

私は上述の通り、2回目の転職活動時において、2社から内定を頂き、どちらへ入社するのか選択する立場となったわけですが、このとき、選択肢としては3つありました。

内定受領後の選択肢

①A社に入社

②B社に入社

③両方辞退

 

③は私の中でありえなかったので、あとはA社かB社どちらに入社するのか決めるだけでした。

 

後悔だけはしたくない。そう思い、過去受講した「TM法」の研修テキストを引っ張り出して本記事の数値化を実施したわけです。

 

ちなみに、実際に私が数値化した結果がこちら。(参考として前職も数値化しています)

 

数値化の結果

前職:967

現職:1055

内定A社:1279

内定B社:1366

 

ということで、私はB社への入社を決めました。ここからは、数値化する際の注意点を解説していきます。

 

内定先は良いイメージが先行しがち

結論、隣の芝生は青く見える理論と一緒で、内定先は良いイメージが先行しがちです。

 

1社目を退職する際、職場は毎日毎日クレーム対応に追われ、社内の雰囲気も悪いボロボロの状態だったため、2社目に転職する際は

 

・これでようやくクレーム地獄から逃れられる

・転職先はどんな先進的な仕事が待ち受けているのだろうか。楽しみだな

・転職先は大手企業なので、最先端を行くITツールを使っているのだろうか。格好いいな

 

などと、プラスの妄想が湧き出るような、頭の中お花畑状態でした

 

これ、過去2回転職してきた今となって改めて振り返ると、君はアホかという話ですね。

 

どんな企業だろうが課題はあるわけで、毎日毎日課題解決にバタバタ走っているものです。そして、大手企業ほど社内のITツールは旧態依然の化石のようなシステムを扱っていたりと、高層ビルに構える立派なオフィス構えとはギャップがあるんですよね

 

よって、内定先の数値は、総合点数から5~10%くらいは割り引いた数値で現職と比較判断するのが良い気がしますね。

 

3.本命の前に他社から内定を貰ったときの思考法

まず、前述している「現職および内定先の数値化」をしておいて損はありませんので、内定先と現職との比較をしておきましょう。ここからは、現職と内定先を比較し、内定先が良いと判断した次のステップ論となります

 

前提として、転職活動では内定獲得からの回答期限はあまり時間がなく、3日〜1週間程度が一般的ですので、本命企業を含めて他社の選考を受けているのであれば、可能な限り本命企業の結果を先に得られるように調整しておくことが重要です。

 

ですが、企業によって選考のスピード感が違うのも事実。面接翌日に回答を得られる場合もあれば、1週間要する場合もあります。こういったスピード感のズレや、面接可能日が企業都合によってピンポイントになってしまうことなど、2社の内定日が調整困難なケースも少なからずあることでしょう。

 

結論、本命よりも先に他社から内定を受領した際の思考法はこのようになります。

①いたずらに内定保留をしない

②本命企業が結果待ちであれば、早くに結果を貰えないか打診する

③本命企業が最終面接前のフェーズであれば、本命企業を諦める選択肢もあり

 

①いたずらに内定保留をしない

内定を獲得したということは、多かれ少なかれ面接で入社意思を示していたことでしょう。

 

例えば、面接で他社選考の状況を聞かれていて、「両社共に魅力を感じているため、可能であれば両社の結果を以って入社判断したい」という意向を伝えているのなら内定保留をしても大きな問題はありません。ただし、他社の結果がいつ出るのかを踏まえ、期限は明確化したうえで保留しましょう。

 

ただ、そうではないケースで内定保留をすると、企業は「あれ?入社意欲が高いと思っていたけどもしかしたら我が社の志望度が低かったのか?」「もしかしてこの人は他社にも同じことを言っているのでは?」と、これから入社するかもしれないにも関わらず、評価を下げてしまう可能性があります。

 

ですので、内定を受領したタイミングで指定された回答期限を守るようにしましょう。

 

②本命企業が結果待ちであれば、早くに結果を貰えないか打診する

この場合は、他社で内定が出ていることを踏まえ「御社が第一希望である」という理由を添えた上で、早めに結果を貰えないか打診することをオススメします。

 

この提案は前向きな提案ですので企業側に対して失礼にもあたりません。むしろ、他社からも評価されていることの証明にもなり、かえって良い印象を与えられるというメリットがありますので、ぜひ確認してみることをおすすめします。

 

③本命企業が最終面接前のフェーズであれば、本命企業を諦める選択肢もあり

誰もが本命企業に転職したいでしょうが、本命企業が最終面接前のフェーズであれば既に獲得した「内定先」と内定を貰えるかわからない「本命企業」を天秤にかけることになります

 

どちらが正解なのかは誰もわかりません。

 

ですが、せっかく現職よりも良いと思われる会社から内定をもらったのであればそのまま内定先に転職を決断するのは、決して悪い選択ではないと思いますね。本命企業が自分にとって良い転職先なのかどうかも誰にもわかりませんからね。

 

おわりに

ということで、本命企業以外から内定を貰ったときの思考法に関する記事でした。

 

繰り返しになりますけど、転職の目的は転職先で活躍し、より良いビジネスライフを送ることですよね。

※目的目的とうざいかもしれませんが、ビジネスマンにおいて目的から入る癖を付けるのは超絶重要です。そのあたりは【目的の理解】部下に自分で考えて仕事させるための方法とその効果とは?という記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

 

皆さんがより良いビジネスライフを送るために本記事が参考になれば幸いです。

 

それでは今回はこの辺で。

 

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