消防設備メーカーが属する防災業界は安定してそうな業界なので、能美防災、ホーチキ、ニッタンへの転職先に興味がある。
けれど、そもそも防災業界ってどんな業界なんだろうか。
建設業界は激務って聞いたことがあるけど防災業界も同じなのか。実際に働いていた人の口コミが知りたい。
本記事ではこんな悩みに答えます。
防災業界は能美防災、ホーチキ、ニッタンの大手3社が製品開発〜工事〜保守までをワンストップで担っており、新規参入が難しい寡占業界です。
それが故に、上記3社で市場シェアのほぼ80〜90%を占めています。
そして、業態ではメーカーという位置付けの上記3社ですが、実態としては建設業界における工事業者の側面が色濃く出ています。
防災設備の代名詞とも言えるのが自動火災報知設備。同設備は消防法の規定により、建物とセットで納品されます。
建物需要があるうちは事業が安定しているという点が業界の強みと言えますし、この安定性に魅力を感じる方々も多いでしょう。
一方で、会社内部の実態はどうなのか。いざ働くとなると「残業の多さ」「社風」などが気になりますよね。
ということで今回は、過去に防災メーカーで10年勤めた経歴を持つ私が業界の構造や実態についてまとめていきます。
※本記事では一部プロモーションが含まれています
本記事の内容
- 1.能美防災、ホーチキ、ニッタンの評判
- 2.能美防災、ホーチキ、ニッタンの仕事がキツい理由
- 3.能美防災、ホーチキ、ニッタンの年収
- 4.能美防災、ホーチキ、ニッタンの残業時間【防災メーカーは激務できつい?】
- 5.防災メーカーに向いている人・向いていない人
- 6.防災メーカーへ転職するには
1.能美防災、ホーチキ、ニッタンの評判
能美防災の評判
まずは業界最大手の能美防災から解説です。同社の特徴や評判はこんな感じ。
<能美防災の評判・特徴>
- 防災に特化したリーディングカンパニー
- 施工管理担当のスキルが高い
- セコムが株式の半数以上を保有している
- 商品力でも他社を一歩リード
- 自動火災報知設備だけでなく、消火設備でも強い。売上は火報と消火がほぼ同等
- 2022年度は売上高約1,050億、経常利益約94億
業界人から見ると、能美防災は全体的にレベルが高く、さすがはマーケットリーダーとでもいった印象で安定感があります。
さらに、経常利益率が売上に対して10%を超えるなど、利益率の高さも目につきます。
実際に能美防災で働くことを想定すると、一番気になるのはセコムとの関係ですよね。
これに関し、能美防災の親会社であるセコムは自社ホームページで同社との関係性についてこのように触れています。
防災業界のトップ企業として、経験・実績・技術力で市場をリード
セコムと能美防災は1974年に業務提携し、2006年にセコムの連結対象会社となってセコムグループ入りしました。
防災業界トップ企業の能美防災は、創業以来、日本における防災ビジネスのパイオニアとして、多くの施設に自動火災報知設備や消火設備をはじめとする各種防災システムを提供しており、セキュリティと防災という社会の安全を守る上で不可欠な分野でシナジーを発揮しています。
2022年6月 セコムHPより引用
セコム自身がセキュリティ業界の会社であり、能美防災との連携によっては親和性の高い防災事業とのシナジーを狙っています。
働く上で最も気になるのはセコムがどれだけ親会社として圧力をかけてくるかでしょう。
そういった実態を確認するという意味では、転職口コミサイトの活用がオススメです。
なぜならば、口コミサイトでは実際に働いていた従業員もしくは現職の社員が書き込みをしているので、情報にも一定の信頼性があるから。
私が実際に使ってみて信頼できると思ったサイトは2つで転職会議とOpenWorkです。
これらのサービスは100万人単位で会員数も付いていますし、実際に勤めた企業の口コミを見ても、「そうだよね。」と思える内容が多かったですね。
ホーチキの評判
次は業界2位のホーチキ。同社の評判はこんな感じ。
<ホーチキの評判・特徴>
- 株主はALSOK。ただ、保有比率は17.4%(2021年11月時点)と過半数保有ではないため経営の自由度は高い
- 情報通信設備、防犯設備など、他社にない事業を展開している
- 売上比率は防災事業が高く、防災事業への依存度が高い
- 2022年度は売上高約850億、経常利益約58億
ホーチキは能美防災とは少し差を付けられている印象であり、同社は営業力を武器として展開しているイメージです。
能美防災とは異なり、株式の過半数を保有する大株主がいないことが経営の自由度に繋がっているのかもしれません。
なお、大株主のALSOK出身の役員が同社に就任していることは知っておいて損はないでしょう。
また、他社にはない「情報通信事業」や「防犯事業」を展開しているという点が独自性と言えます。
入社した後に「思っていた会社ではなかった」と感じたとしても、他事業で活躍するチャンスがある点は同社のメリットと言えるでしょう。
ただ、当然ながらメイン事業は能美防災と同じく自火報の領域となりますので、他事業で働ける可能性は低いです。
利益率に関しては、能美防災ほどではないですが売上に対して約7%の経常利益を確保しており、こちらも相応に安定して利益を出せる会社と言えます。
ニッタンの評判
次は業界3位のニッタン。同社の評判や特徴はというとこんな感じです。
<ニッタンの評判・特徴>
- 防災に特化した事業展開をしている
- 株主はセコムで株式を2012年にすべて取得
- 2020年度は売上高約366億、経常利益約18億
業界人から見ると、上位2社には1枚落ちるかなといった印象です。経常利益率も5%程度と若干低くはなりますね。
こちらも、能美防災と同じくセコムが親会社であり、セコムの自社ホームページでは同社との関係性についてこのように触れています。
お客さまの生命・財産を火災から守り抜く
これまでオフィスビルや官公庁、学校、病院をはじめ、文化財、船舶、航空機など幅広い分野の防災システムを担当してきました。
JR東海「新横浜」駅に納入した特殊消防用設備は、業界初の総務大臣認定を取得。そのほか、手がけた多くの防災設備が消防庁長官賞を受賞するなど高い評価を得ています。ニッタンのセコムグループ入りにより、セコムのセキュリティ技術と能美防災・ニッタンそれぞれの防災技術を結集させ、次世代の防災システムを開発し、新たな市場の開拓を行っていきます。
2022年6月 セコムHPより引用
2012年以降、セコムグループにホーチキ以外の2社が統合されています。
他の2社と同じく、施工管理はやはりハードな環境となるでしょうね。
2.能美防災、ホーチキ、ニッタンの仕事がキツい理由
建設業界では下請け扱い
結論、防災業界で上位である各メーカーも、建設業界に入ってしまえばサブコン様の奴隷のような扱いです。
私は過去に工事現場で「おい。○○(会社名)」と言われたことがあります。
近年は、コンプライアンスの高まりからそんな暴言はなくなりつつありますけど、建設業界における防災メーカーの立ち位置は、悲しいかなその程度なのです。
実際、働いていて無理難題を言ってくるサブコンに歯向かうこともできずに言いなりになる担当者も多かったですからね。
なお、元防災メーカーの私が業界の構図を勝手にまとめるとこんな感じ。
建設業界の立ち位置まとめ
施主 :神様
設計事務所 :大御所様
ゼネコン :大御所様
サブコン :頭の上がらない親分
防災メーカー:サブコン様の奴隷
私の場合、理不尽な要求を突きつけられた時にはサブコンに向かって毅然とした態度で向かう時もありました。
ただ、歯向かうときにもやり方には細心の注意を払う必要があります。
なぜならば、下手にサブコンのプライドを傷つけると、役員や部長へクレームが入って偉い人を巻き込んだ謝罪対応が必要になってしまいかねないからです。
防災メーカーの仕事は、多くの場合がサブコン請けの案件です。
つまり、建設業界における中間管理職的なサブコンの業務内容を理解し、うまくやっていくことが大事です。
なお、サブコンの仕事内容は【無理難題】サブコンの仕事がブラックで辛い理由3選を業界経験者が説明しますという記事で解説しておりますので、是非ともご覧ください。
メーカーだと思って入社すると後悔する
結論、3社それぞれ共通しているのは、それぞれメーカーでありながらも販売だけでなく施工管理やメンテナンスまで一括で請け負っているという点です。
そう。防災メーカーを志すならば「メーカー」の仕事ぶりを想像して入社してはいけません。
転職の場合は「施工管理」とか「メンテナンス」といった形で求人票に職種が明確に記載されています。
ただ、新卒入社する人は「メーカー」だと思っていたら実態は工事業者だったと後悔している人が多い印象です。
そのため、ミスマッチによって会社を辞めていく若手社員は多いです。
結論、防災という仕事は社会貢献度が高くて周囲に誇れる仕事だと思うんですよね。
だからこそ、キツい実態を知った上でそれでもやりたい!という人に業界を盛り上げて欲しいと思っています。
ちなみに、施工管理やメンテナンスってどんだけキツいの?という点については別途記事で解説しておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
-
「施工管理はやめとけ」の理由8つ。建設業界で10年働いた私がヤバい実態を解説
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-
【体験談】保守・メンテナンスの仕事が辛いと言われる理由5選【緊急出動】
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3.能美防災、ホーチキ、ニッタンの年収
結論、年収はそこそこです。ただ、残業で稼ぐ実態であるのも事実です。
結論、ニッタンは上場していないので不明なんですけど、他の2社の年収体系が参考になるとは思います。
私が所属していた会社の同期は30歳で既に年収700万〜800万くらい稼いでいた人もいましたけど、その要因は残業でした。
その同期は年間残業を700〜800時間やっていましたからね。
これを踏まえると、一部の残業が多い人達(主に施工管理やメンテナンス部隊)が残業を鬼のようにこなした結果、年収水準がそれなりになっていると言えます。
結論、基本給はそれほど高くないので注意が必要でしょう。
能美防災の年収
能美防災の2022年有価証券報告書によると、平均年収は626万(平均年齢40.7歳)です。なお、業界2位のホーチキが平均年収703万円(平均年齢40.7歳)となっています。
能美防災は業界首位であり、他社よりも利益体質であるにも関わらずホーチキよりも年収が低いのは親会社であるセコムとの兼ね合いなのかもしれません。
参考までに、セコムは平均年収591万(平均年齢43.2歳)となっています。
また、同社は課長クラスになると年収がドーンと上がるようです。
ですので、出世競争に勝ち抜くと年収1,000万Overが狙えるのかもしれませんけど、若いうちは割りに合わない待遇かもしれませんね。
また、上記の年収は女性一般職も含んだ数字ですので、いわゆる総合職採用であれば更に年収は上がっていくでしょう。
ホーチキの年収
上述の通り、ホーチキの年収は平均年収703万円(平均年齢40.7歳)となっています。
能美防災と比較すると年収が高いのはこちらなので、待遇重視であればホーチキへの入社がオススメと言えます。
ただ、能美防災と比較すると課長職の待遇はイマイチのようです。
ですので、若いうちはホーチキで働いた方が高待遇ですが、管理職になると能美防災のほうが年収が高いので、生涯年収が考えると双方同じくらいと考えて良いでしょう。
4.能美防災、ホーチキ、ニッタンの残業時間【防災メーカーは激務できつい?】
結論、防災メーカーは激務です。なぜならば、建設業界にどっぷり浸かっている業界だから。
建設業界で働く人達ってゼネコンもサブコンも防災メーカーも本当に毎日毎日残業を重ねて頑張っているんですよ。
それでも仕事は終わらないわけなので、工期の基準がもはや残業前提になっているわけなのです。
ですので、
防災メーカーは残業が多い!防災メーカー経営陣は社員を使い捨てだと思っているのか!
っていう話ではないんですよね。
防災メーカーの残業が多い理由の根幹には建設業界全体に蔓延している「残業するのは当たり前」という雰囲気があるからなんです。
私は建設業界の防災メーカーで10年働いてから2回異業種に転職しました。3つの業界を経験してきた経験からしても、やっぱり建設業界っておかしいし異常だと思いますよ。
ちなみに、建設業界のここがおかしい!という点については別途記事でまとめておりますので、こちらも是非ご覧ください。
-
【やばすぎ】建設業界はおかしい!業界で10年勤めた私が理由5つと業界の闇を解説
続きを見る
そして、残業が多くてキツい環境下である結果、防災メーカーは人手不足の課題が慢性化しています。
ただ、これに関しては防災メーカーというよりも建設業界全体の課題とも言えます。
その詳細については建設業が人手不足なのは当たり前。10年間業界にいた私がその理由5つを解説!という記事で詳細を解説しております。興味があれば是非ともご覧ください。
転職口コミサイトでの防災メーカー残業時間は平均40時間超え
転職口コミサイトの転職会議で3社の会社評価や残業時間を調べてみた結果はこんな感じでした。
<防災メーカー3社のスコアと平均残業時間(2022/7/10):転職会議>
- 能美防災:評価3.34 平均残業時間41.8時間
- ホーチキ:評価2.62 平均残業時間43.0時間
- ニッタン:評価2.92 平均残業時間47.8時間
能美防災は評価が高めですが、他の2社は評価が低いですね。特にホーチキは低いです。
また、各社の平均残業時間も軒並み40時間を超えていますので、総じて激務であることが伺えます。
ぶっちゃけた話、施工管理やメンテナンスであれば残業時間80時間を超えていても全然不思議じゃないです。
結論、防災業界を目指すのであればワークライフバランスの確保という淡い期待は捨てたほうが無難ですし、プライベート重視の方々が目指す業界ではないと思います。
ですので、社会貢献に強いやりがいを感じている人以外には正直おススメする業界ではないのが元業界人の感想です。
なお、消防設備士をおススメしない理由については消防設備士はやめとけ。甲4資格を持ち業界に10年いた筆者が理由を徹底解説という記事で解説しております。こちらも是非ご覧ください。
ホーチキはやばい会社できつい?
上述した転職会議において、ホーチキは他2社と比べて内部の評価が低いので、何か特別ヤバい内部事情があるのか?と思う人も多いのではないでしょうか。
結論、ホーチキが特別やばい会社ではないと思います。
3社の中でホーチキは一番体育会系なイメージはありますけど、上述の通りで3社が属する建設業界自体がヤバい業界です。
そう考えると、むしろ3社共通でヤバいとも言えます。
一方で、防災メーカーを志す人って心のどこかで社会貢献を強く意識している傾向にあるので、根は凄く優しい人が多いです。
そうした人の良さは防災メーカーの良いところだと思いますし、魅力の一つだと思いますね。
5.防災メーカーに向いている人・向いていない人
ここまで、防災業界の構造やブラックな実態について解説してきました。ただ、防災業界にも良いところはあります。
<防災業界の良いところ>
- 寡占業界であり、新規参入企業が発生する可能性が極めて低い → 安定している
- 消防法に守られているので安定している
- 仕事の難易度は高くないが、給料はそこそこ良い など
結論、会社が倒産したり大赤字になることがなさそうであることや仕事内容の割に給料が良いなどのメリットがあります。
そして、ここからは防災メーカーに向いている人の特徴をまとめていきます。
防災メーカーに向いている人その①.仕事に変化を求めない人
仕事は仕方なくやるもの。仕事に面白さを求めない。淡々と仕事をしてお金が貰えればそれで良い。
こういった考えの人は防災メーカーに向いていると言えます。なぜならば、防災メーカーの仕事は他企業に比べるとさほど代わり映えしないからです。
そのため、一度仕事を覚えてしまえば残りの会社人生は新たに仕事を覚える必要がそれほどありません。
その結果、どうしても長い年月をかけて同じような仕事をするのが当たり前となってしまうため、いつしか新しいことへの抵抗感が芽生える人も多いです。
逆に、新しい仕事にチャレンジしたい!成長したい!と意欲的な人は防災メーカーに向いていないと言えます。
実際、会社経営陣は防災以外の収益を作ろうと新しいことにチャレンジしようとしますが、現場サイドから見ると新しい取り組みへの抵抗勢力が相当強かった印象ですね。
どうしても業界柄変わらずに同じことをしてきた人が多いため、変化を求めていると出る杭を打たれる感は否めないですね。
防災メーカーに向いている人その②.体力に自信がある人
結論、防災メーカーは激務なので体力自慢の人は大歓迎です。
実際、どこの防災メーカーでも「施工管理」や「メンテナンス」の人材は不足していると聞きます。
そして、この2職種に共通しているのは「激務」となりますので、ベースとなる体力を備えているというのはこの業界で長く働くにあたっての確固たる強みと言えるでしょう。
やっぱり、体力って基本ですけど大事です。
その理由については【目指せ一流】ビジネスパーソンに必要なのは心技体よりも体技心【身体が資本】という記事で解説しておりますので、こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
防災メーカーに向いている人その③.ストレス耐性のある人
どうしても防災メーカーは建設業界の末端という位置づけですので、お客様であるサブコンやゼネコンからの風当たりが強かったりします。
業界での立場が弱いが故に、理不尽な要求にNoと言えない場合も多いでしょう。
こういった理不尽さに加えて激務ということもあり、どうしても相応のストレスに耐えうる強靭なメンタルはこの業界で生きていくうえで求められてきます。
そのため、前職でブラック上司からの詰めに耐えてきました!といったストレス耐性が強い人は防災メーカーに向いている人材と言えます。
結論、防災メーカーは古くから歴史ある伝統メーカーが多いので、社風も古い体質なのは事実です。
なお、古い体質の会社が抱える特徴については【転職推奨】古い昭和な体質の会社に居続けると失うものを5つ紹介【時代遅れ】という記事でまとめていますので、是非ともご覧ください。
6.防災メーカーに転職するには
結論、防災業界から異業種転職した身としては防災業界を含め、防災業界の上流に位置する建設業界への業界をおススメしないです。
けれど、建設業界で働きたい・もしくは建設業界で働かざるを得ないのであれば仕事の難易度の割にはそこそこの待遇を狙えるのも事実ですので狙い目の業界とも言えます。
繰り返しですけど、前提として仕事の難易度は高くないですが激務という点は抑えておきましょう。
重要なのは気力、体力、建設業界経験
前提として、防災メーカーの入社難易度はそれほど高くないと思います。
私は新卒で防災メーカーに入社しましたが、MARCH未満の学歴の同期も多かったですし、いわゆるFラン卒の人もいました。よって、学歴不問です。
もちろん、コミュニケーション力の高さや仕事に対する姿勢は他企業と同じくよく見られるため、面接対策は必須となります。
専門スキルがないことを心配される方もいるかもしれませんが、防災業界自体がニッチであるため専門スキルを持って入社する人はほとんどいません。
そのため、防災業界の経験がないことは全く問題ないです。
そういった構図から、他業種からの異業種転職なども比較的しやすい業界であると言えるでしょう。
また、上述の通り実態は建設業界であるため、建設業界での業務経験がある方は非常に有利となるのは間違いないですね。
繰り返しになりますが、防災業界=建設業界であるため、ストレスに耐えうる気力と体力が何よりも重視されます。
そのため、面接で修羅場経験やハードワークをこなした経験などをアピールすると、内定にグッと近づくと思いますよ。
防災業界に転職するなら転職エージェントへ登録しよう
結論から言うと、防災業界への転職には転職エージェントの活用をおススメします。その理由はこんな感じ。
転職エージェントを使うメリット
■自分では探すことができない非公開求人を紹介してもらえる
■企業の内情や採用の背景を教えてもらえる
■職務経歴書や履歴書などの書類添削をしてもらえる
■模擬面接練習や面接時の過去QAなどの情報共有をしてもらえる
■面倒な応募手続き、面接の日程調整などを仲介してもらえる
■あなたのセールスポイントを企業にPRしてくれる など
そして、これだけの支援をしてくれるにも関わらず無料だからです。
転職の求人は椅子取りゲームと同じです。
あっ。この求人興味がある。入れるなら入りたいなぁ・・・
と思っていて毎日を過ごしていたら、「求人の応募は終わっていた」なんてことはよくある話。
ですので、もしも転職をしたいと思うのなら、プロの知見をいち早く得られるように早めに登録するのがポイントだと思いますよ。
そんな実体験があるので、環境を変えてもっとスキルを高めたい、年収を伸ばしたいなどの意欲があるのならば、リクルートエージェントやdodaなどの転職エージェントに登録を行うのがオススメです。
そして、細々としたスケジュール調整や企業との連絡などの支援をしてくれるにも関わらず無料な点は使う側にとって大きなメリットです。
転職の求人は椅子取りゲームと同じです。
あっ。この求人興味がある。入れるなら入りたいなぁ・・・
と思っていて毎日を過ごしていたら、「求人の応募は終わっていた」なんてことはよくある話。
ですので、もしも転職をしたいと思うのなら、プロの知見をいち早く得られるように早めに登録するのがポイントだと思います。
まずは総合転職エージェントに登録しよう
株式会社エージェントは2022年4月12日にプレスリリースで「転職エージェントカオスマップ 2022年版」を公開しています。
<みんなのキャリア:【2023年徹底比較】転職エージェントおすすめ人気ランキング9選より引用>
転職エージェント大手のリクルートエージェントやdodaやパソナキャリアは「総合」転職エージェントです。
「総合」とは名前の通り「様々な業種の求人を取り扱っている」ことを示しています。
私の実体験で言いますと、「メーカー」「Sler」「IT」など、転職先の業界を絞りこめていなかったので、複数の業界に多くの求人を持つ総合転職エージェントが非常に便利でした。
「あっ!この会社知ってる。面白そうな求人が出てるじゃん!」ってチャンスに巡り会える機会に恵まれたワケです。
また、転職したい業界が決まっていた場合も、業界特化の中小転職エージェントよりも総合転職エージェントのほうが多く求人数を抱えていた。なんてのはよくある話です。
ですので、転職したい業界が決まっているか否かに関わらず、求人数の多い総合転職エージェントに登録しておくと良いと思います。
結局はエージェントの担当とマッチングするかどうか
例えば、業界最大手のリクルートエージェント一つとっても「最高に良かった!」という人もいれば「良くなかった」という人もいます。
当然ですけど、どんな転職エージェントにも担当者は複数存在するワケなので、結局は担当者との相性が良いか悪いか、そこが鍵なんです。
ですので、「とりあえず登録しておけ」とオススメするリクルートエージェントでも、「担当者と合わない・・・」という結果になる可能性は全然あります。
そのため、転職エージェントにいくつか登録を行い、使ってみながら自分に合った転職エージェントを絞っていくと良いと思います。
おわりに。
ということで、防災メーカーへ転職したいと考えている人に向けた防災業界ならびに防災メーカーのまとめ記事でした。
結果として、防災メーカーをディスるような内容になってはいますが、結論から言うと私は防災メーカーで10年働けて良かったと本心から思っています。
専門スキルの取得機会は他企業と比べて少なかったかもしれませんが、それを補って余りある「忍耐力」を身につけられたのは長い社会人人生を考えるとプラスだったと思うんですよね。
また、ビジネスマナーについては結構厳しく指導されてきました。
これは、今考えると本当に有り難かったと思っていて、お客様に対しての気配りやきめ細かな仕事スタイルが確立できたのは防災業界で働けたおかげなのかなとも思っています。
若手も40代の社員も同じような仕事をしていることが多いので、変化を求める人に防災業界は合わないのかもしれませんが、一つのことを一途に取り組んで極めていく職人気質の方には合う業界だと思います。
事業の社会貢献度は高く安定していますし、考えようによっては優良企業なのかもしれません。仕事量自体はだいぶハードですけどね。
ぜひ、本記事の内容を踏まえて入社後のミスマッチ防止に活用ください。