独身寮に住むとお金は貯まる?社員寮に8年住んだ筆者がメリデメを徹底解説!

2022年2月22日

就職する会社や転職する会社には社員用の独身寮があるらしい。

 

月額費用は安く抑えられるみたいだけど場所も郊外だし風呂トイレ共同なんて環境は嫌だから迷っている。。

 

こんなことでお悩みではありませんか?

 

多くの会社では、独身寮には年齢制限があり、30歳までという会社が多いことでしょう。

 

そんな私はというと、新卒で入社した会社は東京都内に本社があったのですが、独身寮は郊外でした。

 

片道の所要時間はなんと1時間40分。しかも、部屋は5畳で狭いうえに風呂・トイレ共同であり、水回りすら部屋にはありませんでした。

 

つまり、顔を洗うにも歯を磨くにもお手洗いに行くにもイチイチ部屋を出ていかねばならない環境だったんですけど、私は結論から言うと結婚する30歳までそんな独身寮に住むことになりました。

 

ということで今回は、そんな経験をしてきた私が独身寮に住むメリットやデメリットを徹底解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.会社の社員用独身寮に住むメリット3選
  • 2.独身寮に住むデメリット5選
  • 3.独身寮に住んでみて感じること【体験談】

 

1.会社の社員用独身寮に住むメリット3選

結論、一言で独身寮と言っても少し古いワンルームマンションで入り口だけ共用の場合もあれば、私のように何から何まで共同の場合もあって差はあると思います。

 

なお、私が経験した独身寮は割と過酷な環境だったと思うので必ずしも当てはまるところばかりではないと思うのですが、実体験ベースで書いていきます。

 

独身寮に住むメリット①.貯金できる

結論、独身寮に住む圧倒的なメリットはこれです。というか、これが9割と言っても過言ではありません。

 

実際、私がなぜ8年間も寮生活を送れたかと言うと、ひとえに寮費が安かったからに尽きます。

 

む年数で寮費はだんだんと高くなっていきましたが、とはいっても最終年である8年目も光熱費無料で月8,000円でしたからね

 

特に、20代は遊びたい年齢ですよね。都内で一人暮らししようとすると、平気で7万〜8万くらいは家賃がかかってしまいます。

 

その分のお金が節約できた点が寮生活を我慢できた所以だと思います。

 

例えば、有名企業だとキヤノンは福利厚生がないことで有名です。

 

もちろん、キヤノンほどの大手企業になると年収水準もかなり高いのでしょうが、家賃負担が完全個人負担な点は痛いですよね。

 

そのため、独身寮に住んでいるのであれば「使えるお金」は有名企業と比べて遜色ない水準なのかもしれませんよ。

 

ちなみに、仮に独身寮で若いうちは貯金ができるとしても、将来的に給料が上がらなさそうな会社で働き続けるのは望ましくないでしょう。

 

独身寮に住むメリット②.狭いうえに劣悪な環境下でも住める耐性が付く

独身寮は基本的には古い建物が多いので、カサカサ動く虫が出現したりとキツい環境にあります。

 

中でも、私がキツかったのは3つあって「ハウスダスト」、「寒さ」、「壁の薄さ」です

 

ただ、人間の環境適応力って凄いものでして、結論どんな環境でも「住めば都」のごとく、慣れていきます。

 

ハウスダストの影響で入社してから1ヵ月くらいは喉が痛かったですけど、それ以降は耐性ができて何とも思わなくなりましたし、壁が薄くて隣の部屋の生活音がダダ洩れなのも、個人差はあれど何もかもそのうち慣れます。

 

そして、その劣悪な環境に慣れてしまうと最強です。

 

例えば、30歳を超えて退寮しなければならなかったとしても、家賃が高くて設備が充実している場所でなくとも何ら抵抗なく住むことができますからね。

 

なお、一般的には収入に対して家賃は1/3以内に収めるのが良いとされています。でも、1/3って結構負担大きいと思いませんか?手取り20万なら6万6千円です。

 

その点、独身寮経験者であれば、「前に比べたらいい場所だから5万の場所でもいいかな」と落としどころを見つけることができますので、大きくのしかかってくる住宅コストの下げ余地があるのはメリットと言えるでしょうね

 

ちなみに、当たり前のことですけど大事なのは家賃1/3以内という比率よりも家賃を払った後にどのくらい手元に残るのかだったりします。

 

手取り20万の人が1/3家賃を払ったら手元に残るのは13万弱ですけど、手取り40万だったら1/3払っても28万残りますからね。

 

という意味で、自分の収入を上げていくことは住環境のレベルを上げていくことにも繋がります。

 

そして、その前段では自分の収入が多いのか少ないのか把握できていることが重要となります。

 

本件に関しては【多い?少ない?】自分の収入ってどのくらい?あらゆる観点で平均年収を調査!という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。

 

独身寮に住むメリット③.家にかける時間とお金が少なくすむ

結論、独身寮の場合は設備も共用であることが多いので、水回りの掃除やトイレ掃除、風呂の掃除などのめんどくさい作業は全て管理人がやってくれます。

 

また、私の場合は電子レンジや洗濯機も寮に完備されていたので、引っ越しに伴って家電を捨てることはあっても新しく買いそろえることはありませんでした。そのため、引っ越しに伴う初期費用が安く済んだことはメリットでしたね

 

独身寮に住むということは、家を時間かけて快適にしていきたい!という人には耐えがたいことでしょうが、家を空けがちの人や、掃除なんてめんどくさいなぁと思う人には大きなメリットと言えるでしょう。

 

2.独身寮に住むデメリット5選

これまでは、独身寮に住むメリットを解説してきましたが、ここからはデメリットを解説していきますね。

 

独身寮に住むデメリット①.落ち着ける時間が少ない

独身寮というのは、一人になりたくても周囲に人がいることが多くて、なかなか一人でリラックスした時間を作るのが難しいです。

 

皆さんも自分の部屋にいるときだけが唯一の落ち着いていられる時間だと言う人も多いことでしょう。

 

けれど、独身寮は基本的に部屋が狭いので、開放感を感じながらリラックスするのが困難である点はデメリットと言えるでしょう

 

結果として、なかなかストレスも解消できませんし、ストレスとの向き合い方が上手くないと精神的に不安定になったりする恐れがあるなど、リスクはそれなりにあると言えます。

 

ちなみに、メンタルが不安定になってしまうと、仕事のパフォーマンスも落ちかねませんし、周囲からも評価されません。このリスクに関しては【他責】メンタルが弱い部下の見分け方5点と対処法を解説します【ネガティブ】という記事で解説しておりますので、こちらも興味があれば是非ともご覧ください。

 

独身寮に住むデメリット②.場所が不便

独身寮って、勤務地から遠かったり、最寄駅から徒歩10分以上だったりと立地の悪いケースが多いです。

 

ちなみに、私の場合は勤務地から1時間40分、最寄駅から徒歩3分の立地でした。駅から近いことだけは良かったですけど、片道1時間40分ってかなり長いですよね。

 

当然、家がオフィスから遠いと睡眠時間も短くなりますし、普段の通勤時間を自己啓発に充てたり、英語や資格の勉強に励むなどしていかないと、無駄な時間だけが増えてしまって大変な点はデメリットと言えるでしょう。

 

ちなみに、在宅勤務の頻度などにも寄るのですが、私は経験上居住地を選択できるのであれば会社から徒歩30分くらいがベストだと思っております。

 

独身寮に住むデメリット③.恋人を家に呼べない

これも、若くて血気盛んな人達にとっては悩ましい問題でしょう。共用部だけが共通であり、実質ワンルームみたいな寮であれば可能なのでしょうが、風呂・トイレ共同の場合はそんな芸当はまず不可能です。

 

そのため、家でデートすることができずに外で過ごすことが強制されてしまう点は金銭面の負担も多いためデメリットと言えます

 

ちなみに、私の場合ですと過去に男女トラブルがあったせいなのか明確に「女性を招き入れることは禁止」とされていましたね。

 

独身寮に住むデメリット④.逆にお金がかかる場合あり

これも結論人によるとは思うんですけど、家が遠いと、残業で遅くなったり飲み会で遅くなったりすると帰るのが面倒になってしまうんですよね

 

そのため、本来寮に住んでいて家賃が抑えられるはずなのに、逆に飲み代や宿泊代がかさんでしまう人もしばしば目にしてきました。

 

私の場合、ビジネスライクに「飲み会は気が向いたら行くキャラ」を確立していたのであまり影響なしでしたけど、人によっては「気づいたらお金がない」状態になってしまう可能性もあるでしょうね。

 

独身寮に住むデメリット⑤.家が快適ではない

上述の通り、独身寮って基本的には部屋が狭くて古いので、あまり快適な空間とは言い難いケースが多いです。

 

また、共同で風呂・トイレ・洗濯機などをシェアするケースでは、設備の取り合いが出てしまうこともあります。

 

特に、土日になると洗濯機が混雑するので、洗濯しようと思って部屋を出てみると洗濯機が一杯だった。みたいなケースは実際しばしばありました。これは、地味に面倒でしたね。

 

独身寮にはこのようなデメリットがありますので、おうちライフを快適に!という気持ちが強い人はかなりストレスに感じてしまうかもしれませんね

 

3.独身寮に住んでみて感じること【体験談】

結論、私は独身寮に住んで良かったと思っています。理由はこんな感じ。

 <独身寮に住んで良かったと感じること>

  • お金が貯まった
  • 読書をする習慣ができた
  • 資格が取れた
  • ミニマミストになれた など

 

お金が貯まった

結論、私は約8年独身寮にいたので貯金が貯まりました。家賃7万+光熱費1万の場所に住んだとして、年間家賃は96万円。これが独身寮だと年間家賃が10万くらいなので年間で差額が86万円。これが8年だと688万円です。こうして数字にするとインパクトが大きいですよね。

 

そのため、金銭面で多少ゆとりのある生活を遅れているのは独身寮に入っていたからだと思っていて、そこは良かったポイントの最たるところですね。

 

読書をする習慣ができた

私がはじめて独身寮に入ったのは2008年の頃。当時はスマホもなかったので、通勤時間が暇で暇で仕方ありませんでした。

 

そんな暇を持て余すある日、ふと思い立ったのが「そうだ!読書をしよう」ということ。

 

それまでは読書の習慣がなかったんですけど、それ以降読書をする習慣ができたので、多少表現力が豊かになった気がしています。

 

おそらくですけど、もしも通勤時間が短ければ読書の習慣は身につかなかったと思うので、読書によって教養が身に付けられたのは良かったポイントだと感じますね。

 

資格が取れた

これも、上記の内容と重なるんですけど、通勤時間が暇すぎたので読書をしたり「資格でも取得するか」ということで資格の問題集を読んだり勉強したりしていました。

 

その結果、第一級陸上特殊無線技術士、工事担任者DD1種、2級電気工事施工管理技士などの資格を取得することができた点は良かったんですけど、今は異業種に転職したのでこの資格は単なる「頑張った証」として持ち合わせているだけになっています。

 

ちなみに、私はもともと建設業界で働いていました。建設業界で働くのは辛かったんですけど、苦労した分異業種に転職した今は見返りがあって良かったかなと思っています。

 

このあたりは建設業界という地獄から脱出しよう!元業界人の私が異業種転職をおススメする理由という記事で触れております。もしもあなたが建設業界で苦しんでいるのなら、こちらの記事はぜひともご覧ください。

 

ミニマミストになれた

私は、よく人から「物が少ない」とか言われるんですけど、この価値観になったのは独身寮という省スペース環境で暮らしてきた影響なのかなと思っています。

 

ですので、衣類でも何でも必要最低限のモノがあれば幸せですし、仮に私が億万長者になったとしても(そんな日はこないだろうが)きっと無駄に物を買いそろえたりはしないだろうなと思います。

 

ミニマミストが良いのか悪いのかは別として、自分の生活軸みたいなものが明確になったという意味では良かったかなと思ってますね。

 

おわりに。

ということで、独身寮に8年住んできた私による独身寮に住むメリデメまとめ記事でした。

 

どんなことにもメリットとデメリットの両側面があるように、独身寮の最たるメリットである「貯金」とその他多数の「不便だったりストレスフルな部分」を天秤にかけてどう感じるかに尽きると思いますね。

 

ぜひとも、本記事を参考にしていただき、寮生活をするかしないかの参考情報として活用頂ければ幸いです。

 

では今回はこの辺で。

 

That is all

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