仕事量が非常に多い。毎日必死で遅くまで仕事をしているのに、終わるどころか残っている仕事の量は増えていく一方だ。
社内外から「あの件まだ終わらないの?」とクレームも入るけど、仕事が多すぎてとてもじゃないけど終わらない。
終わるわけないじゃん。完全にキャパオーバーだ。助けてくれ・・・
このように、キャパオーバー状態に陥っているビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。
本記事を書いている私自身、過去3社を渡り歩いてきたキャリアの中で、何度もキャパオーバーの状態に陥った経験があります。
特に、30代になってくると若手の頃よりも仕事量が増え責任ある仕事が増えていき、キャパオーバーになってしまいやすいと感じています。
そんな経験から言いますと、キャパオーバーの原因が自分の能力にあるのか会社の体制にあるのかを分析することが大事だと思います。
分析の結果、自分の能力が原因ならばしっかりと向き合って改善したほうが良いですし、キャパオーバーの要因が会社の事業戦略にあるのであれば見切りを付けて転職したほうが良いと思います。
なぜならば、無謀な戦略を組むような会社は社員の不満が非常に大きいからです。
こうした会社では、中堅社員やエース社員の退職など、ふとしたきっかけで連鎖退職等が起こるリスクがあるでしょうし、もしも連鎖退職が始まったら仕事がより一層忙しくなります。
今回は、過去に会社の事業戦略によって30代でキャパオーバーに陥った経験のある私が、無謀な方針の会社で働くことのリスクなどを解説していきます。
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本記事の内容
- 1.仕事でキャパオーバーになる原因3選
- 2.キャパオーバーになりやすい人の特徴8つ
- 3.キャパオーバーが引き起こす悪影響とは
- 4.キャパオーバーになった場合の対処法3つ
- 5.30代で会社戦略によりキャパオーバーになった体験談
1.仕事でキャパオーバーになる原因3選
原因①.圧倒的に仕事量が多い
結論、キャパオーバーで悩む人の多くはこのパターンに該当します。
そして、大事なことはキャパオーバーが一時的なのか慢性的なのかです。
どの会社でもイベントの対応で一時的に残業が多くなることはあるでしょうが、1年を通じてずっと激務な状態が続く場合、原因をしっかりと見極める必要があります。
<1年を通じて仕事が忙しい原因>
- 仕事がデキるので上司から仕事を頼まれ過ぎてしまう
- 能力が低くてどの仕事から処理すれば良いかわからない。結果時間がかかる
- 能力が低いため、仕事を円滑に進められずやり直しになることが多い
- 迷う時間が多く、行動に踏み出せない
- 会社全体の仕事量が圧倒的に多い
- 事業戦略が無謀であり、社員にしわ寄せがきている など
エース社員は忙しいのでキャパオーバーになることもしばしば
結論、エース社員は仕事量を多く抱えており、キャパオーバーに陥ることもあります。
ただ、この場合は誰よりも職場で頼られていることの証でもあるので、考えようによってはポジティブな要因とも言えます。
ですが、職場の雰囲気がエースに頼り切りの状態であり、負荷を一心に背負わされているのならば会社に利用されているとも言えますので、見極めが大事だと言えます。
仕事ができない人は効率が悪い結果キャパオーバーを招く
エース社員とは逆で、仕事ができない人は効率が悪いので圧倒的な仕事量を処理することができません。
この場合、キャパオーバーになっている要因の一つは自分のスキルが低いこととも言えますので、スキル不足の課題を改善しなければ転職したとしても再びキャパオーバーで悩む可能性があるでしょう。
会社の戦略が無謀で仕事量が多いケースは社員から見限られる
結論、一番マズいのは会社の事業戦略が無謀すぎて残業が多くなるパターンです。
この場合、会社の上層部や管理職が無謀な戦略を良しと考えているため、仮に今の苦境を乗り越えたとしても何年後かに同じ状況が繰り返されてしまう可能性があります。
私自身、過去に会社が現場の実態を無視して無謀な営業戦略を展開した結果、社員全員がキャパオーバーになり連鎖退職が発生した経験をしています。
私の実体験ですと、優秀な人からどんどん人が抜けていきました。
そして、残された優秀でない人が残された仕事をこなしていくのですが、チーム全体の効率が落ちていき、一人、また一人と退職者が増えていくという悲惨な状況でしたね。
なお、連鎖退職の詳細は【経験談】中堅社員やエース社員が辞めることによる退職連鎖の理由と対処法とはという記事で解説しておりますので興味があれば是非ともご覧ください。
原因②.周囲に相談できず自分一人で抱えてしまう
結論、何でも自分一人で抱えてしまう人はキャパオーバーになりがちです。
ぶっちゃけ、20代~30代前半くらいの若手の頃は自分で抱えていてもなんとかなることが多いです。
なぜならば、担当者である若手は自分が担当するの仕事をこなすことが使命だからです。
それに対して、30代になってくると自分だけでなくて後輩の仕事やチームマネジメントなど、自分以外の仕事も管理する役割が課されてきます。
そのため、30代になってくると自分は指示だけを出し、部下や後輩をうまく動かせるスキルが不可欠になってくるのです。
そんな中、若手の担当者時代と同じようなスタイルで自分一人で何でも抱え込んでしまうスタイルの人は30代でキャパオーバーに陥る可能性が高いでしょう。
さらに、40代を控えて管理職クラスになっていくと、今までよりも大きな単位でマネジメントをしていくことになります。
すなわち、これまで以上に何人分もの仕事量を任されるということになるわけです。
そう考えると、出世していく人ほど他人をうまく動かして管理する仕事スタイルを身につけることが必須だと言えるでしょう。
なお、仕事で相談をせずに一人で抱え込んでしまうデメリットについては【仕事遅い】仕事で上司や同僚に相談しない人が損する3つの理由【残業多い】という記事で解説しております。こちらも是非ご覧ください。
原因③.突発的な業務に追われてしまう
経験上、このパターンでキャパオーバーになる人も多いです。
突発的な業務の発生要因は色々ありますけど、代表的な原因はこんな感じ。
<突発業務が発生する要因>
- トラブル対応
- 仕事の目的が分からなかった結果締め切り直前にやり直しになった
- 上司から急ぎの仕事を指示された など
突発業務って、予期できない仕事だからキツいんですよね。私自身、過去に機械物のメンテ・保守の仕事をしていた経験がありますけど、いつ呼び出しがあるのか怯える日々でした。
-
【体験談】保守・メンテナンスの仕事が辛いと言われる理由5選【緊急出動】
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いくら気にしたとしても機械トラブルでの突発残業は避けようがありません。
ですので、対処できるところをしっかりと締めていく姿勢が大事だと思います。
その意味では、仕事のやり直しをできる限り少なくする意識が大事です。
私自身の実体験で言うと、部下の顧客であるA社に関してこんな指示をしました。
<指示事項>A社への新商品紹介のアポ取りと準備を次週にすること
<目的>新商品の紹介と提案
結論、私と部下の間で認識の違いがあったという話なのですが、A社を担当している部下はアポ取りだけをしていて、新商品紹介を行う準備を失念していたことが打ち合わせの前日にわかりました。
その結果、打ち合わせの前日に急ぎの仕事が発生したという話です。
この一例では、打ち合わせの目的とそれまでに準備することが不明確だったことが原因だったワケですが、少なくともこの残業は準備次第で回避することができたのは間違いありません。
やはり、仕事では「何のための仕事なのか」という目的を理解できていないと残業が無駄に増えていく傾向があると思います。
経験上、世の中の上司の大半は忙しいので、事細かに仕事を依頼する背景を説明してくれないのが現実です。
ですので、上司からの指示に対して自分なりに目的を読み取り、
今回の依頼って目的は○○だと理解したんですけど合ってますか?
と自分から目的の認識を合わせにいく姿勢があると、素晴らしいと思います。
上司からすると「3しか言ってないのに10理解してやってくれる部下」が最高なんですよね。
逆に、「10言わないと仕事の目的を理解してくれない人」はマネジメントの工数がかかりすぎるので雑な扱いになりがち。
やっぱり、目的を意識するのは仕事を行う上で超重要だと思っています。
この重要性に関しては、【目的の理解】部下に自分で考えて仕事させるための方法とその効果とは?という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。
2.キャパオーバーになりやすい人の特徴8つ
結論、キャパオーバーになりやすい人は責任感が強くてマジメな人が多いです。主な特徴はというとこんな感じ。
<キャパオーバーになりやすい人の特徴>
- 人から頼まれると断れない
- 人に仕事をお願いできない
- 完璧主義ですべてをキッチリやらないと気がすまない
- 相談が苦手で何でも一人でやろうとしてしまう
- 何のために仕事をするのか理解しないままとりあえず行動してしまう
- 何からやれば良いのかわからず悩んでしまう
- メンタルが弱い
- 予想外の出来事があると動揺してしまい集中できない など
完璧主義な人はキャパオーバーになりやすい
今一緒に働く同僚でこのタイプの人がいるのですが、完璧主義な人はキャパオーバーになりやすいです。
例えば、ホームページを新しく刷新するという仕事があったとします。
この場合、「大枠の方向性を決める」「ホームページの構成を決める」「具体案を作り込んでいく」という、要件定義→実装という形で進める人が多いと思います。
私自身も上記の進め方が望ましいと思うのですが、完璧主義の人は最初の「大枠の方向性を決める」段階から既に具体案を準備してしまったりします。
「どういった顧客層を集客するページにしたいのか」「集客した後どうしたいのか」「そもそもホームページでPRしたいことは何か」といったコンセプトが定まっていないのであれば、具体案なんて必要ないんですよね。
にも関わらず、完璧主義であるが故に必要以上の準備をしてしまうことが自分のキャパを締め付けますし、他の仕事も同様に不必要な仕事をしてしまうことでキャパオーバーになりがちだと思いますね。
責任感が強いが故に自分一人で仕事をする人も危険
結構多いのが、責任感が強すぎるがゆえに「自分一人でやらなければ」とか「人にお願いするのが迷惑」だと考えてしまう場合です。
こうした考えですと、悩みを同僚に相談することができず、どんどん自分で抱え込んでしまいます。
そして、結論から言いますとこの考えをしているのであれば考え方を変えたほうが良いです。
大前提として、自分一人で完遂できる仕事なんて世の中にはほとんどありません。
どんな小さな仕事も何人かの手を借りつつはじめて成し遂げられるものなので、「誰かにお願いすることが迷惑」なんてことはありません。
また、上司は部下からの相談を受けて、部下の仕事を成功に導くのが仕事です。
経験上、上司は部下からの相談を心待ちにしていることが多いですし、報連相とよく言われるように報告は上司からすると基本中の基本かつ是非やってほしいことなので、自分で抱え込まずにどんどん相談するのが良いと思います。
上述の通り、自分で仕事を抱え込みすぎると、結果的に仕事も遅くなりますので、キャパオーバーを防ぐには周囲の助けをうまく借りることが不可欠と言えるでしょう。
何からやれば良いのかわからず悩んでしまう
結論、仕事の進め方がわからずにキャパオーバー状態になってしまう人も多いです。
こうした人の多くは「仕事の進め方に正解がある」と思っているのですが、大前提として仕事の進め方に正解はありません。
ですので、「やり方がわからない」という悩みは本来的にはナンセンスなので、自分なりのやり方を確立することが大事だと言えます。
ちなみに、私のオススメは仕事の目的を書き出し、その後に目的を達成するための作業(タスク)をひたすら書き出す、いわゆるWBSと呼ばれるものです。
あとは、各作業ごとに誰がいつまでに対応するのか原案を作成し、プロジェクト全員で作ったWBSを読み合わせすれば足りない点を指摘されたりするのと同時にチームの意識統一ができると思います。
3.キャパオーバーが引き起こす悪影響とは
結論、仕事でキャパオーバーになると以下のような悪影響があります。
<キャパオーバーの悪影響例>
- 周囲から仕事のデキない人だと思われる
- 精神面・肉体面に大きな疲れやストレスを引き起こす
- 疲れが溜まってパフォーマンスが落ちる
- 時間がないので新しい戦略を考えることができない
- 平日の疲れを取るため休日は引きこもりがちになる
- 時間がないため食事や睡眠などの質が落ち、体調が悪くなる
- 頭の中が仕事で一杯になり、休みの日も休んだ気にならない など
どれも大きなことですので、キャパオーバーの状態になって良いことは一つもありません。
私が過去に働いていた同僚は、キャパオーバーによりストレスで難聴になったり視力が低下したりと、日常生活に支障が出るほどでした。
強いてキャパオーバーのメリットを言うのなら、忍耐力やストレス耐性が鍛えられることですかね。
もちろん、「一人で抱えてしまう」「目的意識が低い」など、キャパオーバーになる原因が自分にあるのであれば、自分を見つめ直して改善努力していくのが先決でしょう。
ただ、仕事は相応に効率化できているにも関わらず、理不尽に偏った仕事量を割り振られていたり、会社全体が早朝・深夜残業当たり前のブラック企業なのであれば状況が改善される可能性は低いと思います。
上述の通り、キャパオーバーによるメリットは皆無であり、この状態が長期に渡って続いていくと、以下のようなリスクがあります。
・仕事が終わらないので残業が増える
・残業が増えて疲れが溜まる結果、ミスが増える
・ミスが増えた結果、上司から叱責されることが増える
・同僚から「いつも怒られている仕事のデキない人」と思われる
・自信を失ってしまい、ますますパフォーマンスが落ちる
・精神的にも肉体的にも落ち込んだ結果体調を崩す
最悪の場合、ストレスから頭痛や吐き気、鬱症状などにより体調を崩してしまう可能性もあるでしょう。
「いつか会社が変わるかもしれない」「異動すればストレスから解放されるかもしれない」という期待もあるでしょう。
ただ、会社はそう簡単には変わりませんし、そもそも変わるかもわからないものです。
キャパオーバーになってしまう職場の中で、もともと「会社に将来性がない」「会社にいても成長できない」と感じるなら、早いうちに転職したほうが良いです。
優良企業は世の中それなりの数がありますが、当然入社難易度は上がっていきます。
簡単に合格できるような会社ではないからこそ、求人数を多く抱える大手の転職エージェントを活用するのが良いと思います。
そして、数あるエージェントの中でも私が実際に利用した印象からリクルートエージェントやdodaをオススメします。
リクルートエージェントは最大手で実績No1。公開求人数も圧倒的でとりあえずここだけでも登録すると良いエージェントです。
dodaは実績No2のエージェント。自分の強みを見つける自己PR発掘審診断や面接でのアピールポイントを診断するキャリア診断を展開しており、エージェントの質も高いです。
これら上位2社のエージェントであれば、キャリアアップを目指すためのアドバイスなど、様々な気付きが得られるかもしれませんよ。
なお、転職エージェントの詳細は下記の記事で解説しておりますので、是非ともご覧ください。
-
おすすめ転職エージェント6選!30代で2度異業種転職を経験した筆者が徹底解説
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4.キャパオーバーになった場合の対処法3つ
対処法①.周囲にキャパオーバーを伝える
結論、キャパオーバーになっている場合は素直に同僚にその旨を伝えて助けを求めましょう。
過去の私もそうでしたが、周りが忙しい中でキャパオーバーで助けを求めること自体が申し訳ないように思える人も多いと思います。
けれど、キャパオーバーって蜘蛛の巣に完全に絡め取られているような状態なので、自分ではどうしようもない場合がほとんどです。
まずは、蜘蛛の巣を取ってもらうことが大事です。
加えて、周囲に助けを求めることで、自分にはなかった視点でアドバイスをもらえるなど、気持ち的にも楽になる可能性が高いです。
同僚でも良いですし、上司との関係性ができているのであれば上司に相談するのが良いでしょう。
そして、上司に相談するのであれば自分が抱えている仕事、頻度、かかる時間を表形式にまとめたうえで相談するのが良いと思います。
上司はあなたの仕事ぶりを間近で見ていますが、案外「なんとなく」のイメージで部下の仕事量を把握しているケースが多いです。
そのため、実際に部下が抱えている仕事量とのギャップがある可能性がありますので何かしら可視化したうえで上司に相談するようにしましょう。
これがないと、
いや、○○さんはそこまで多くの仕事量を抱えていないと思うよ?
というズレた結論になってしまい、相談したけどわかってくれなかったという不満だけが残る結果になってしまう可能性があります。
そして、もしも相談する相手がいなかったり、相談したにも関わらず誰も助けてくれない場合は今すぐにでもその会社を見切ってしまうのが良いと思います。
なぜならば、相談もできないような会社は人を思いやる姿勢が0なブラック企業だからです。
なお、このように見切りをつけたほうが良い会社の特徴については見切りをつけた方がいい会社の特徴12選と在籍リスク【抜け出すための行動も】という記事で具体例を解説しておりますので、是非ともご覧ください。
対処法②.キャパオーバーに近い状態を当たり前と考える
もしもあなたがエース級の社員であるならば、優秀であるが故に慢性的に仕事量が多い状態でしょう。
エースの宿命として、ある程度の激務からは避けられないとも言えます。
そのためか、経験上エース社員は「激務の状態が当たり前」という価値観であり、このようなストイックな姿勢が同僚を良い方向に導くケースが多いです。
とはいえ、人間ですから限界はもちろんありますので「このままだと本当にヤバい」と感じた際には上司に相談しましょう。
大前提として、エース級の人材は上司や同僚からも認められているものなので、上司に相談したとしてもあなたの評価は下がらないでしょう。
むしろ、我慢強いエース社員が現状の課題を訴えることで、まともな会社であれば
ちょっと仕事の割り振り方を考え直したほうが良いのかもしれない・・・
と考え直してくれる可能性もあります。
その背景にはエース級人材特有の「当たり前の基準」の高さがあり、そういった人材が課題を打ち明けるからこそ改善に繋がるワケです。
一方で、仕事がデキずに評価の低い人は弱音や愚痴を日常的にこぼしてしまいがちです。
もちろん、このような人は仕事をするうえでデメリットが大きくて、その詳細は愚痴をこぼす人が失っているモノとは。愚痴が多い人の特徴3つとデメリットを解説という記事で解説しております。
こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
対処法③.キャパオーバーになる根本原因を考える
私自身そうでしたが、キャパオーバーになると「目の前の仕事」を処理することしか考えられなくなります。
常に納期に追われているのでそうなるのは当たり前とも言えるのですが、残念ながら今の生活を続けていてもキャパオーバーの環境は改善しません。
そのため、時間がない中でも「キャパオーバーになっている根本原因」を考える時間を作ることが非常に大事です。
根本原因が「自分の能力不足」なのか「会社の戦略」なのか「職場の問題」なのかその他なのか。
こうした分析をすることで、会社を辞めるべきか自分を見つめなおして行動を改めるべきかが明確になるでしょう。
5.30代で会社戦略によりキャパオーバーになった体験談
キャパオーバーの引き金は無謀な戦略
結論、私が新卒で働いていた職場では「社員が部署方針に付いていけなかった」結果、連鎖退職を引き起こすことになりました。
例えるならば、積水ハウスの営業マンに「自社だけでなく他社の家も全部商材にしてどれでもいいから売ってこい!」というもの。
会社としては「似たような商材は取り扱いできるだろう」という論調だったワケですけど、このセリフを聞いたメーカー勤務の方が憤りを感じるように、現場で働く身としては「そんな簡単なモノじゃねーぞ。ふざけるなよ」という話だったワケです。
当たり前ですけど、それぞれの商品に対して持ち合わせている技術や特徴は異なりますからね。
そして、こうした戦略を採らされた私達は業務量が一気に増えた結果、どんどん現場は疲弊していくことになりました。
上層部が都合よく思っているように「何でも売れるプロ集団」なんて作れるワケがなく、「何が売りたいのかよくわからない」中途半端な状態になっちゃったワケです。
こうした経験から言えるのは、経営者や部署のトップが尊敬できるビジネスマンかどうかは非常に重要だということ。
「上司なんて誰でも一緒」と考える若手ビジネスマンも多いでしょうけど、事業戦略は部署全体の職場環境を左右するため極めて大事です。
そのため、もしも事業方針に納得できなくて会社や上司の考えにも賛同できなかった場合は転職を考えても良いと思います。
キャパオーバーになると他人への思いやりがなくなる
私の場合、仕事量が圧倒的に増加したことに加え、トラブル対応で徹夜の仕事もしばしば発生するような状況になったことでキャパオーバーになりました。
その時の気持ちとしては「もう無理。溶けそう・・・」というものでして、正直後輩や他部署の新人が困っていたとしてもヘルプする余裕なんてゼロでした。
また、自分がキャパオーバーになると暇そうにしている人や会社に対して以下のような怒りの感情が芽生えてきます。
当時の私の心境
なぜ私だけこんな思いをしているんだ
なぜ会社は私を助けてくれないのか
なぜ上司は私の状況を見て見ぬふりをするのか
結論、これらの感情って自分責任ではなくて自分の不遇を他人のせいにするあまりよくない思考なんですよね。
けれど、当時の私にはそんな客観的な視点なんてありませんでしたし、毎日生き抜くのに必死でした。
そんな状況から紆余曲折あって転職し、今があるワケなんですけど、私の場合はキャパオーバーの状態から勇気を出して転職したことが正解だったと感じてます。
なお、そんな私の異業種転職体験談は【怖い】30代で2回異業種転職した私が不安の対処法を5つ解説【きついと感じた体験談も】という記事で解説しております。
こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
おわりに。
ということで、仕事でキャパオーバーになる人の特徴や原因などのまとめ記事でした。
どんなに仕事がデキる人でもキャパオーバーになることはありますし、逆もあります。
当然人によって原因は様々ですのでキャパオーバーになっている事実を客観的に見つつ、フラットな目線で原因を分析することが非常に大事です。
もしも、私キャパオーバーかな?と思ったならば、本記事を参考にして頂き会社を辞めるべきか続けるべきかを今一度考えて頂ければ幸いです。
今回は以上です。