上司から昇格試験に抜擢された。
一生懸命に試験対策を行い、本番に臨んだものの結果は不合格。
上司は「来年もう一度チャレンジしよう」とフォローしてくれたけど、正直頭に何も入ってこないし、会社から「君は昇格すべき人材ではない」と否定されたような気分になってしまった。
何より、自分よりも仕事ができない人が合格していることに納得できない。「なぜあの人が受かって私が落ちなければならないんだ・・・」
こんなぶつけようのない怒りと悲しみを抱えるビジネスマンは多いと思います。
この気持ち、もの凄くわかります。
なぜならば、本記事を書いている私自身が過去に昇格試験で落ちた経験があるからです。
合格した人は出世への道が切り開かれるのに対して、自分はその場で停滞しているような敗北感に苛まれたのは記憶に新しいです。
私の場合、2回目の昇格試験では合格することができましたけれど、正直合格した今となっても昇格試験という制度自体が正しく昇格候補者の能力を測れるものではない、時代遅れなものだと思っています。
そして、合格と不合格両方の経験をしているからこそ、昇格試験のおかしなところや受かるためにしておいたほうが良い対策を語ることができます。
結論、昇格試験という制度は理不尽なものであり、「必ずしも優秀な人が受かるものではない」ということです。
今回は、過去の私と同じような不満や怒り、さらには絶望を抱える人達へ不合格通知を受けた際の思考法をはじめ立ち直るコツなどを実体験をもとにシェアしていきます。
※本記事では一部プロモーションが含まれています
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本記事の内容
- 1.昇格試験で落ちたら退職を考えても良い3つの理由
- 2.昇格試験に落ちた際の対処法3つ
- 3.私が1回目の昇格試験に落ちて会社を辞めなかった理由【体験談】
- 4.昇格試験が時代遅れである理由
- 5.昇格試験に落ちる人の特徴と受かるためにやっておくべきこと
- 6.2回目の昇格試験受験体験談
- 7.昇格試験に落ちて転職を決意した人へおすすめの行動
1.昇格試験で落ちたら退職を考えても良い3つの理由
理由①.出世に影響があるから
結論、昇格試験に落ちるということは周囲から出世レースで遅れを取ることになります。
同じタイミングで試験を受けて昇進する同期を尻目に、遅れを取ってしまう自分。
必ずしも昇格試験に合格=即座に昇格というわけではなく、あくまで「昇進の権利」を得たに過ぎない会社も多いので、転職を考えるほど落ち込む必要はないという見方もあるとは思います。
ただ、経験上昇格試験に落ちるという事実は昇給を逃したという悔しさよりも、自尊心に響くんです。
私の場合、普段の仕事で出世を意識することは昇格試験受験前はなかったのですが、昇格試験の打診があってからは周囲と自分の能力を比較するようになりました。
そして、「私のパフォーマンスは上の役職の人にも負けていない。十分に昇格してもやっていける」と感じたからこそ、不合格の通知はすごくショックでした。
昇格試験の合否を判断するのは直属の上司ではなく人事部でした。
周囲の誰よりも成果を出し、直属上司からも「君は昇格しても十分やっていける実力があると思うから推薦している」と言われていたのに人事部の試験を突破することはできませんでした。
だからこそ、会社からは「君はウチの会社の役職者には適さない人間」と通告されたように感じたんですよね。
落ちてしまった結果をいくら嘆いても不合格である事実は変わりません。
そんなことは頭ではわかっているのに、納得いかない怒りと不満の感情が凄かったですね。
昇格試験に落ちる前は何も感じなかったのに、自分が昇格するはずだった役職者を見ると「この人は試験に受かったのか。だったら私も受かって良いじゃないか」と思ってしまうようになりました。
特に、出世している年下の人を見ていると嫉妬の卑しい感情が芽生えてしまい、自分がとても卑屈な人間なように感じてしまったものです。
そうした嫉妬を重ねていくことで、「俺、このままだと卑屈な人間になってしまうかもしれない」と思い奮起したものの、時々昇格試験に落ちた事実が胸をチクっと刺すような感覚になることもありましたね。
だからこそ、今の会社の評価制度が明らかにおかしくて、自分の実力が明らかに認められずに冷遇されている場合は会社を辞めても良いと思うんですよね。
皆が皆私のように昇格試験に落ちてから卑屈になってしまうとは限らないんですけど、昇格試験を受ける人はそれなりに自分の能力にプライドを持っていると思うので、自信の反動で卑屈になってしまう人はそれなりに多いと思っています。
その結果、もしも否定から入るような性格になってしまうと周囲の評価は下がる一方ですし人間関係はうまくいきません。
そして、そんな日々の姿を見た上司は
あいつは昇格試験に落ちてモチベーションが下がった結果、周囲にも悪い影響を与えるように変わってしまった。かわいそうだけど次の昇格試験に再受験させるのは辞めたほうがいいかもしれないな・・・
と思ってしまう可能性があります。
このように、昇格試験に落ちたことが原因で仕事への取り組み姿勢が悪い方向に変わってしまい、その結果として出世に影響してしまう可能性はあるでしょう。
なお、ビジネスマンと評価は切っても切り離せないものですが、評価制度に不満を持っている人は実に6割とも言われています。
その詳細や評価されない人の特徴については【不公平】会社で評価されない人の特徴3選と評価に納得している人の割合を調査!という記事で解説しております。興味があれば是非ともご覧ください。
加えて、否定から入るような卑屈な性格になってしまうデメリットについては【上司・同僚・夫婦】否定から入るうざい人の心理・特徴と対処法5つを徹底解説!という記事で解説しておりますのでこちらも是非ご覧ください。
理由②.会社の事情で正当に評価してもらえない可能性があるから
結論、昇格試験に落ちた理由が「会社の求める管理者像とあなたの価値観が違う」のであれば転職したほうが良いです。
なぜならば、その溝を埋めるのは困難だから。
例えば、会社は「トップダウンで部下を従わせるような支配力のある人材」を管理職に昇格させたいと思っていたとします。
そんな中「チームで相談し、協力し合って楽しく仕事をしたい」と思っている人は、いくら優秀だったとしても会社の求める管理者像とは異なってしまいます。
私はこれまでのキャリアで3社を経験してきましたけど、一つ言えるのは確実に社風という名の文化は存在するということ。
私の会社は大企業なので、どちらかというと個人の力よりも周囲と協調して周囲をいかに動かすかが求められる傾向にあります。
そういった社風なので、過去個人の営業力で成果を残したメンバーがチームに参入した際、周囲の期待とは裏腹に活躍することができないでいます。
この例も一重に社風に合うか・合わないかの一例だと思っていますね。
昇格試験を受けるということは自分の上司の仕事ぶりもある程度見えているはずなので、直属上司の仕事を見て「自分が求めるキャリアの理想像」とかけ離れているのなら、昇格を評価する会社も価値観の乖離を感じているかもしれません。
そうなると、いくら頑張っても会社で出世が見込めず、給料も上がらないままキャリアを過ごす可能性が高いです。
ですので、真面目に自分の将来を考えている人ほど、このパターンに当てはまるならば転職を検討したほうが良いと言えるでしょう。
そして、会社が目指す管理者像と自分がマッチしているか否かを見極めるには、昇格試験で落ちた理由をしっかりとフィードバックしてもらうことが何よりも重要だと思います。
加えて、自分の中での試験の出来栄えを鑑みて判断しましょう。
昇格試験でも他の試験と同様に、受験を終えた際に「上手くいった」「全然できなかった」などの手応えがあるはずです。
全然できなかったと感じるのであれば、会社が悪いとは言い切れず、次回に自分のパフォーマンスを発揮するよう取り組んだほうが無難と言えます。
ただ、上手くいったにも関わらず落ちた理由に納得感がなかったり、全く評価してもらえないようであれば会社を見限っても良いと思いますね。
なお、一般的に見限っても良い会社の条件については見切りをつけた方がいい会社の特徴12選と在籍リスク【抜け出すための行動も】という記事で解説しております。是非ともご覧ください。
理由③.働く気力を失いかねないから
結論、昇格試験に落ちてしまうと働くモチベーションがかなり下がります。
実際、私は不合格通知を受けたときに「仕事辞めてしまおうかな」と思ったものです。
皆さんの職場にも、働かないおじさんっていると思います。
若手〜中堅の立場からすると働かないおじさんって本当にウザいですよね。
大した仕事もしないのに年齢だけ高いから高い給料を貰っている人達だからです。
けれど、昇格試験に落ちた時に感じたのは、「働かないおじさんも昔はやる気があったのではないか。けれど、昇格試験に落ちてしまい働く気力を失ってしまったのではないか」ということ。
私は、そう考えた時に自分もきっかけ一つで働かないおじさんになり得ることに気づきました。
だいたいの場合、昇格試験に合格させるか落とすかは会社の都合です。
能力の大小ももちろんあるかと思いますが、多くの場合は会社側が御しやすい人材だったり、社風とのマッチング度合いの高い人を管理職に登用するものです。
繰り返しになりますが、会社の都合で昇格ができない場合は転職して自分を認めてくれる会社で働いたほうがモチベーションも上がりますし、成果も残すことができて待遇や満足度も上がるでしょう。
そして、何より働かないおじさんになってしまうリスクが減ることがメリットだと思います。
仕事は仕事。プライベート命なので仕事なんてどうでも良い。
そう考える人も多いと思いますが、事実として「仕事をしている時間は1日の1/3以上」です。
なのであれば、仕事に満足度を求めるのは全然おかしくないですし、働く気力を失うくらいなら活気ある働き方ができる会社を選択するのは当然の決断だと思います。
2.昇格試験に落ちた際の対処法3つ
結論、昇格試験に落ちてしまった時に魔法のような対処法はなくて考え方はシンプルです。
<昇格試験に落ちた時の対処法>
- 今の会社で腐らずに頑張る
- 昇格は諦めるも今の会社でほどほどに手を抜いて働く
- 会社を見限って転職する
対処法①.今の会社で腐らずに頑張る
大前提、会社自体が優良企業なのであれば今の会社で頑張ってもう一度チャレンジするというのは全然ありです。
経験上、転職の適性検査や面接とも同じで、昇格試験も1度経験しているという事実は大きなアドバンテージになります。
また、落ちてしまって「悔しい」という感情もあると思いますので、そうした経験をバネにして次回の試験の対策をしていくことができるでしょう。
落ちた経験を糧として頑張っていける人は再トライして合格し、昇格できる可能性は全然あると思います。
また、一度落ちたことを周囲が気にかけてくれて試験対策を入念に支援してもらえる可能性もあります。
私の場合、2回目の試験時はかなり周囲が気にかけてくれたので、色々と受かるためのアドバイスを周囲から受けました。
正直、色々とあれやこれや言われるので、有難迷惑な側面もあったんですけど、受かった今となれば非常にありがたいことだと感じています。
対処法②.昇格は諦めるも今の会社でほどほどに手を抜いて働く
転職をすることなく、昇格を諦めて今の会社でほどほどに働くのも選択肢の一つです。
現代社会は昔と違って副業が推進されている世の中になっています。
その背景には働き方改革による残業時間や残業代の減少が挙げられます。
どうしてもその影響を受けるのは管理職になりがちですので、現代社会では出世していく人ほどハードワークになる傾向があります。
そう考えた時に、仕事はある程度頑張るものの副業や家族サービスに割く時間を増やしてプライベートを充実させる選択は、会社ですり減る精神からの解放と言えるかもしれません。
昇格すると責任の重さに比例して給料は上がっていく反面、多くの場合ストレスも大きくなっていきます。
そう考えた時に、昇格を諦めて少ないストレスと責任でほどほどの給料を貰うという考えは、コスパの良い考え方だとも思うんですよね。
空いた時間は家族・恋人・さらには自分の時間に費やすこともできますし、その時間を副業に費やすことで出世した同僚以上の年収を稼ぐことも可能です。
ですので、夢中になる趣味がある人やプライベートの充実をしていきたい人にとってはこの選択も決して悪いものではないと思いますね。
なお、働き方改革に伴う管理職の負担増大などにより、若手~中堅では管理職になりたくない人の割合が8割とも言われています。
その詳細は【メリットなし?】管理職にならないほうがいいと考える人が8割の理由4つを解説という記事で解説しております。こちらも是非ご覧ください。
対処法③.会社を見限って転職する
昇格試験に落ちた原因を分析し、原因が会社にあり「この会社はダメだな」と感じたならば転職したほうが良いと思います。
前提として、担当者として成果を残していたとしても管理職になって求められるのはマネジメント能力であり、別の能力です。
ですので、いくら仕事ができても管理職として適任かは言い切れないのも事実です。
とはいえ、ある程度は仕事ができないと管理職として適切な判断もできません。
そんな中、昇格試験に落ちた理由を上司に聞いてみても「リーダーシップが足りない」「総合的な判断で落ちた」みたいな、抽象的で全く納得できない言葉でごまかされるのもよくある話。
舐めてんのか・・・
って思いますよね。気持ち、めっちゃわかります。
そうした言葉に納得できず、会社自体も「レベルが低い」とか「優秀な人から辞めていく」とあなた自身が感じているならば、そんな会社は見限ってしまったほうが良いです。
なぜならば、会社の考えは月日が経っても多くの場合変わることはないからです。
もちろん、昭和の「会社に忠誠を尽くせ!」という時代から令和の「スマートに生産性高く働くことが良し」という考えにシフトするように、時代と共に変化はあるでしょう。
ただ、変化できる会社と変化できない会社。変化できたとしても変化に時間がかかる会社とスピーディな会社があるなど、結局会社の文化で対応は二分されます。
そして、変化に乏しい会社に在籍していて不満を感じている場合が、もっとも在籍し続けるリスクが高い環境だと言えるでしょう。
また、昇格してしまうと仕事の責任も重くなりますので、今より確実に辞めづらくなります。
そう考えると、「この会社で昇格してもなぁ・・・」と思うようであれば、早めに転職してしまうことをおススメしますね。
一般的には転職は若いほうが有利と言われていますから、昇格試験に落ちたことをきっかけに自分を評価してくれる会社を探す人も多いと思います。
そう考えると、昇格試験に落ちるのは一概に悪いことだけとも言えず、自分のキャリアを見直すきっかけになるとも言えるでしょう。
そして、環境を変えて自分を評価してくれる会社で働きたいという意欲があるのならば、リクルートエージェントやdodaなどの転職エージェントに登録を行うのがオススメです。
また、転職エージェントを使うメリットを列挙するとこんな感じ。
転職エージェントを使うメリット
■自分では探すことができない非公開求人を紹介してもらえる
■企業の内情や採用の背景を教えてもらえる
■職務経歴書や履歴書などの書類添削をしてもらえる
■模擬面接練習や面接時の過去QAなどの情報共有をしてもらえる
■面倒な応募手続き、面接の日程調整などを仲介してもらえる
■あなたのセールスポイントを企業にPRしてくれる など
そして、これだけの支援をしてくれるにも関わらず無料な点は使う側にとって大きなメリットです。
転職の求人は椅子取りゲームと同じです。
あっ。この求人興味がある。入れるなら入りたいなぁ・・・
と思っていて毎日を過ごしていたら、「求人の応募は終わっていた」なんてことはよくある話。
ですので、もしも転職をしたいと思うのなら、プロの知見をいち早く得られるように早めに登録するのがポイントだと思います。
3.私が1回目の昇格試験に落ちて会社を辞めなかった理由【体験談】
結論から言うと、私は昇格試験に落ちたものの今の会社で働き続けるという選択肢を取りました。
正直、会社自体はホワイト企業だと思いますし、フレキシブルな働き方ができる点は小さな子供を育てるうえで家族からも評判が良かったので「もう一度だけチャレンジしてみても良いか」という結論に至りました。
ただ一方で、なぜ自分が落ちたのかと納得できない気持ちは非常に強かったです。
だからこそ、自分の市場価値を把握するためにビズリーチには登録しましたし、今の会社で定年まで働き通したいと思う気持ちは正直試験を受ける前よりもかなり薄れました。
新しく中途社員で入社する同世代の人が自分よりも上の役職で入社してきたり、自分と能力が大差ないと感じている同世代の人が管理職になっている事例を知ると、「私は冷遇されている」のではないかという気持ちを持ちながら、再試験の時を待ち続けました。
周囲の期待を前向きに捉えられたから辞めなかった
美談のように本記事を書いていますが、上述の通りで私は何度も「この会社辞めてやろうか・・・」と思っていました。
働きやすい環境という理由も退職しなかった理由の一つですが、おそらく最も大きかったのは「自分が主力として仕事ができている感覚」があったからだと思います。
世の中、傍から見ると「ブラック企業」が多い中、なんでこんな会社で頑張っているの?って不思議に思われるような環境の人は多いと思います。
一方で、ホワイト企業で年収1,000万超え。周囲が羨む環境なのに仕事を辞めたいと感じており、周囲からすると「こんなに恵まれているのに勿体ない」と思われる人も存在します。
この答えが「主力として活躍しているのか」だと思うワケです。
主力として働けていれば、仕事の達成感やモチベーションが上がります。そうなると仕事は楽しいですし、これができなければ苦しいという理屈です。
そして、私の話に戻すと、少なくとも直属上司や部長は私を評価してくれていて、管理職のような仕事も割り振られていました。
こういった状態を「安い給料で会社から搾取されている」と捉えるのか「実力を買われて期待されているのか」というところで、私は後者の捉え方をしました。
結論、普段の仕事ぶりを近くで見てくれている人達から評価されていることが私は嬉しかったんですよね。
だからこそ、
仮に俺を2回も昇格試験で落とすならば他社で働くまでだ。文句言うなよ。
という反骨心を持ちながら2回目の昇格試験を受験しましたね。
そんなことを思いつつも、できればホワイト企業を辞めたくはなかったので2回目の昇格試験では後悔しないようにやれることはやろうと思いましたね。
ちなみに、ホワイト企業ってみんなが羨む環境だと思うんですけど、いざ働いてみると以外なデメリットがあったりします。
その詳細につきましては【実体験】現役社員の私がホワイト企業で働くデメリット6つを徹底解説しますという記事で解説しております。興味があればこちらもご覧ください。
落ちた昇格試験の内容
私が落ちた昇格試験の内容は10分の面接のみです。上司との面談ではなく、全く知らない人事部門の方との面談でした。
何度も上司とプレ面談を行い、本番の人事面接に臨みました。
練習ではあーだこーだフィードバックを受けるので、本番よりも面談練習がストレスでしたね。
そんな練習の成果もあり、面接はうまくできた手応えがあったので、結構自信があったんですよね。
けれど、結果はまさかの「不合格」。
目の前が真っ暗になり、「どうして?」という気持ちだけが駆け巡りました。
上司からは来年またチャレンジしよう!とフォローしてもらいましたけど、正直その時は何も頭に入ってきませんでした。
とにかく自分の能力を全否定されたような気がして、パニック状態でしたね。
落ちた結果は何をやっても覆らないので受け入れるしかないのですが、前を向くために落ちた原因をフィードバックしてもらいたいと上司には伝えました。
落ちた理由をフィードバックしてもらうことが再起するためには重要
私の場合、落ちた理由のフィードバックを受けるのに要望してから1週間以上かかりました。
正直、その間は「フィードバックもしてくれないのか。ふざけてるのかよ」と悶々した気持ちになったものですが、そんな中ようやくフィードバックを受けることができました。
その内容はというとこんな感じ。
<私が昇格試験で落ちた理由>
- リーダーシップが少し足りない気がした
- 通常よりも年次が少ないので、見る目が厳しくなった
- 候補者が多く、見る目が厳しくなった など
正直、全然納得できませんでした。
普段の仕事では先頭を切って行動し、背中でリーダーシップを見せている自負がありましたし、管理者としての仕事もやってました。
私は担当者という立場でありながら、チームメンバーからトラブル対応をはじめとした様々な意思決定の相談を受けて自分の仕事が後回しになることも多々ありました。
その時は、本当に「こうした相談を受けるのって管理職の仕事だろ・・・なんで俺が・・・」と思ったりもしたものです。
という普段の仕事ぶりがあったので、10分間の面接結果でリーダーシップ不足と言われても
いやいや、そんなことないぞ。10分の会話でそんなことわかるのか?転職の面接はだいたい1時間くらいやるぞ。見る目あるのか?
と思ったものです。
大前提、与えられた時間の中で最大のパフォーマンスが発揮できなかったという話なのでしょうが、納得はできませんでした。
また、私の会社では昇格試験を受けるために「現状の階級で一定以上の在籍年数を過ごすこと」という条件があるのですが、私は転職組ということで「例外的に在籍年数が足りなくても受験できる措置」を取ったうえで試験を受けていました。
人事部からは、飛び級での試験となるため相対的に評価が厳しくなったというフィードバックを貰いました。
ただ、これに関しても
合否の基準が飛び級かどうかで変わるのはおかしいだろ?
としか思わなかったですね。
私の場合、納得できるフィードバックでは全くなかったワケですが、少なくともフィードバックがあったこと自体が自分の気持を整理する上で非常に大きかったと感じています。
仮にフィードバックが得られない場合は「一体自分の何が足りなかったのか」が一切わからない状態が続きます。
それに、落ちた側からすると「会社の命令でプライベートの時間を削って頑張ってきたのに・・・」というやり場のない怒りを抱えているもの。
にも関わらず、落ちた理由をフィードバックもしないような会社は本当に何を考えているだろうかと思ってしまいますね。
フィードバックを得ることができれば、会社の良いところもダメなところもわかるかと思います。
何より、今の会社で働き続けるか辞めるかを問わず「前に進む」ためにはフィードバックを貰うことをおススメします。
そして、フィードバックすら貰えない場合は落ちた人のことを全く考慮していないようなフザけた会社ですので、会社を辞めて転職することを検討しましょう。
評価を気にするのを辞めた
上述の通り、私の昇格試験結果はとても納得できるものではありませんでした。
会社を辞めてやろうかと真剣に思いましたが、会社自体はワークライフバランスも確保できて上司から詰められるワケでもなく働きやすい環境であるのは事実でした。
だからこそ、1年は「ほどほどに働いてプライベートをある程度充実させる」選択をしました。
何より大きかったのが、評価を気にすることを辞めたことです。
正直、今までも周囲から評価されたいと思っていた自覚はなかったのですが、今振り返ると無意識に「周囲からの評価を得たい」「凄いと思われたい」みたいな感覚はあったんだと思います。
そして、昇格した人や管理職の上司を見渡すと、うまく自分をPRして「私、凄い取り組みやってるんですよ!」って見せ方がうまい人が多いです。
ただ、その姿が上司に媚を売るゴマすり野郎みたいに見えて
格好悪いなこいつら
と思っちゃったんですよね。
もちろん、実力もあって成果も出していて、事実をそのままPRしている尊敬できる管理職もたくさんいます。
ただ一方で、実力もないのに自分を大きく見せる能力だけに優れている管理職も多いです。
モテる人が余裕があって、自分のPRをさほどせずとも異性に好かれる一方、モテない人ほど自分をPRするのと同じ話で、本質的には自分を大きく見せるテクニックなんて不要だと思うんですよね。
ふとした時に、「飾らず自然に生きていけば良い。そんな自分は素敵で魅力的だ。」と思うようになってからは凄く気持ちが楽になった気がします。
正確に言うと、昇格試験でリベンジを果たす前までは事実が胸を刺す瞬間はありました。
そして、2回目の受検でリベンジを果たせた今改めて思うと、「落ちた経験ができたことはいつか財産になるのかもしれない」と思えるようになりました。
経験上、合格してしまえばそれが何よりも治療薬になります。
だからこそ、1回落ちたとしても会社自体が優良企業なのであれば、もう一度チャレンジする選択肢は全然あって良いと思っていますね。
4.昇格試験が時代遅れである理由
上述の通り、私は昇格試験をなんとか乗り切った経験をしてきましたが、その経験から考えても昇格試験は時代遅れだと思うことが結構あります。
ここからは、その理由を解説していきます。
理由①.社内評価を重視する人材が出世していくから
結論、昇格試験は小論文・筆記テスト・面接などで構成されることが多いですが、これらの試験で仕事の能力なんて測ることはできません。
もちろん、面接をすればコミュニケーションスキルはある程度測れるでしょうが、面接は事前に対策が可能なので「その人本来の実力を試す」ものではありません。
さらに言うならば、私のように普段仕事を一緒にしていない人事部が面談をする場合、話を盛りまくったり嘘の成果を面談で伝えても極論を言うとアリだということになります。
なぜならば、人事部は真偽を確認できないから。
実際、て私は面談練習で上司から
ゆうざんくんはもっと話を盛ったほうが良い。面接官は普段の君の仕事ぶりを知らない人なので、自分の成果ではないことも含めて自分がやったように振る舞っても良い。真偽なんてわからないんだから
という趣旨のフィードバックを受けました。
正直、結構ムカつきました。
こんな話がまかり通るのならば、仕事で出してきた成果なんて面談の場でいくらでも盛って良いということになります。
私の会社では、やたらと「世の中にない新しいこと」をドヤ顔でいち早く始めたい管理職が多いです。
もちろん、世の中に初めての価値を提供する社会的意義は高いと思うのですが、たまに「そんなことやってどうするの?」と思うような新規サービスをごり押しする管理職がいます。
こうしたアホな管理職が生まれるのも、出世を判断する人が直属上司ではない制度が要因だと思っていますね。
なぜならば、「新規サービスの創出」はわかりやすく成果としてPRするのに最適だからです。
こうした点からも、声の大きいだけの人が出世していく文化を作ってしまいかねない昇格試験制度は結構時代遅れ感が強いと思いますね。
理由②.面談スキルとマネジメントスキルは違うから
結論、面談だけで昇格を決める会社は時代遅れです。
なぜならば、面談力とマネジメント力は別の能力だから。
正直、昇格試験の面談練習をしていく中で一番モヤモヤしたのが、
この面談練習とマネジメント力や仕事で成果を残すことって一切関係ないんじゃないか??
ということ。
もちろん、面談スキルって汎用性の高い能力だから高めておくことに越したことはないんでしょうけど、面談スキルがないと仕事がうまく回せない訳では全く無いんですよね。
普段から仕事ぶりを見てくれている上司から「君は昇進したほうが良い」と言われているにも関わらず、その日初めて会話をしたような面接官の主観で結果が出るのは本当に良くないと思いますし時代遅れ感が強いと思っています。
昇格試験で受かる人=仕事がデキる人ではない
昇格試験に落ち、色んな人と会話をして感じたのは「昇格試験に受かる人は仕事がデキる人とは限らない」ということです。
個人的に、コバショーさんの動画が凄く刺さったので是非とも見てみてください。
結局のところ、昇格というものは理不尽なものであり、「会社が求める人物像にいかに候補者がマッチしているか」です。
もっと言うと、空いているポストに対して、適した人を引き上げるイメージであり、優秀かどうかよりもポストへのマッチング度合いが重視されるワケです。
そのため、
実力はあるけど会社が求める人材とは微妙に違うAさん
実力はさほどないけど会社が求める人材のBさん
という2人がいる場合、Bさんが受かったりする可能性があります。
そして、Aさんからすると「なぜBが受かって私が落ちるのだ・・・私のほうが成果を残しているのに・・・」という不満に繋がるのです。
受験する側としては、
それなら空いているポストにマッチしなさそうな人は初めから推薦するなよ・・・
って思いますよね。
結論、昇格試験というのは基本的に実力のある人が上がっていくが、必ずしもそうとは限らないという理不尽なものです。
そう考えると、管理職という仕事はマネジメントに向いている人が担う役割であり、必ずしも仕事のデキる人が管理職になるとは限らないと思うのが精神衛生上良いのでしょうね。
5.昇格試験に落ちる人の特徴と受かるためにやっておくべきこと
上述の通り、私は2回目の昇格試験中で合格できたワケですが、2回目の受検時は受かっても落ちても「これが最後」という気持ちだったので、後悔だけはしないようにありとあらゆる人に相談をしました。
そうした行動を踏まえ、昇格試験に落ちてしまう人の特徴は結論こんな感じ。
<昇格試験に落ちる人の特徴>
- 自分の言いたいことばかり言ってしまう
- 業務報告のように聞かれたことだけを答えてしまう
- 会社全体で物事を考えることができず、自分の仕事だけのことしか見えていない
- 個人の能力は優れているが、チーム単位での行動は苦手
- 良くも悪くも淡々としている
- 専門用語を多用してしまう
- 前向きな発言が少なく、保守的な発言が目立つ など
多くの場合、昇格試験の面接は担当者が人事担当です。
そのため、専門知識のない人事の人が理解できるような簡単なワードチョイスが必要になりますし、そのうえで「自分がいかに成果を出してきた」かをわかりやすく伝えることが大事になります。
受かるためには上司に相談すべし
結論、昇格試験に受かるには昇格試験に合格した経験のある上司に相談するのがベストです。
私の場合、2回目の昇格試験では背水の陣の気持ちだったので、課長や部長に相談をして個別に面談練習の時間を貰いました。
課長忙しいよな・・・部長も・・・申し訳ない。
という遠慮はもちろんありましたけど、「絶対受かりたいんです!後悔したくないので協力してください!」と頼み込んだら快くOKしてくれました。
やっぱり、基本的に上司も自分が推薦した部下のことを応援していると思うんですよね。
ですので、逆に上司への相談をして嫌な顔をされるような場合は、その程度の会社だったと思ったほうが良いと思います。
私の場合、上司に資料の修正や面接でのQAなどを指導してもらった結果、私自身確実に1回目の試験で落ちた時よりも2回目の試験のほうがコンテンツが充実していると感じましたね。
ただ一方で、強く感じたのは繰り返しになりますけど「昇格試験の対策は仕事の本質とはかけ離れてるよな」ということ。
なぜならば、昇格試験対策というのは結局のところ「いかに自分を魅力的な人物なのかをテクニックを駆使してPRしている」だけだからです。
もちろん、自分の成果をわかりやすく周囲にPRする能力は凄く大事だと思いますし、重要な能力だと思います。
ただ、その大前提にあるのは「成果を出すための実力があるのか」であって、何よりも重要なのは実力なのです。
けれど、実力があっても成果を淡々としか伝えられなければ昇格試験ではうまくいかず、ある程度のテクニックが不可欠になるのも事実なのです。
質疑はSTAR構文で答えると良い
結論、昇格試験の目的は候補者のパーソナリティを分析することです。
特に、これまで挙げてきた成果に対して「どのような狙いがあって行動してきたのか」動機をしっかりと面接官に伝えることが重要となります。
そこでおススメなのが、Amazon社の面接対策として有名なSTAR構文です。
「STAR」は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Results(結果)の頭文字を取ったもので、具体例が含まれた簡潔でわかりやすい回答を準備するのに効果的な方法です。
特に、人事担当の方はこのSTAR構文をフレームワークとして質問してくることが多いので、回答がSTAR構文に沿っていると相手が理解しやすくなるというメリットがあります。
これに加え、冒頭に結論ファーストを織り込みつつ、面接での受け答えをできる限りシンプルに言葉を少なくすると良いでしょう。
例を挙げるとこんな感じ。
あなたの最大の成果はなんですか?という質問の回答例
・私の最大の成果は営業数字を前年度から1.5倍に伸ばしたことです(結論)
・昨年は営業マンが皆フル稼働していましたが、自社以外の営業販路がありませんでした(状況・課題)
・その課題に対して、私は代理店を開拓して自社以外の販路を模索し続けてきました(行動)
・結果、販路が広がったことで業績が1.5倍の〇〇億まで伸びていきました
加えて、成果や課題ではなるべく具体的に定量的な値を述べると良いと思いますね。
不合格率の高い昇格試験は会社側のリスクが高い
繰り返しになりますが、昇格試験で不合格になると本当にショックを受けます。
実際、不合格になって会社を見限って辞めてしまう人も多いですし、そうした人を見たこともあります。
管理職になる前に昇格試験の合格が必要となる会社は多いですが、私の会社では管理職になる手前でも階級が上がるたびに昇格試験が必要となるような、昇格試験の頻度が異常に高い人事制度になっています。
若手の昇格試験は合格率が高めだと聞きますが、私が受けたような課長手前の試験ですと、一説によると合格率は50%を下回るとも聞いています。
結論、合格率の低い昇格試験は社員のモチベーションを奪い、退職リスクを高めるので会社にとってはリスキーでしかないと思うんですよね。
私の上司が言っていたのは
現場は、こいつは昇格すべきだと思って自信満々で推薦している。けれど、昇格試験で不合格になってしまうこともある。人事のフィードバックを受けても、上司である自分自身納得できないこともあり、どう本人に伝えれば良いんだと思うこともある。結果、モチベーションだだ下がりになって会社を辞めてしまった人もいる。だから、思うところはあるよ。
ということ。
昇格試験って、準備がかなり大変なんですよね。
土日を潰したり平日の夜に睡眠時間を削ったり。更には面談の練習でズバズバとプライドが傷つくような指摘を上司から受けたり。
そんな苦労をしてきたのに、半分以上も落とす前提で試験を組まれると、受ける側としては結構辛いんですよね。
上司は、「誰でも受けられるワケではないんだから。その人の気持ちも加味してまた頑張ってほしいと」言いますけど、受ける側からすると「そんなの知らないよ」です。
これが、受験のように明確に点数が採点できるならば良いんですけど、だいたいの場合は「総合的判断」という、どうとでも解釈できる基準だから堪りません。
ですので、受かる前提で試験の計画を行い、明らかに基準に満たない人を不合格にする運用のほうが退職者を減らすことに繋がると思いますね。
6.2回目の昇格試験受験体験談
何事も経験しているという強みが重要
大前提として、2回目の昇格試験対策をしてみて感じるのは、試験慣れというのは確実にあるということです。
1回目もそれなりに準備をしてきましたけど、2回目は面接のコンテンツも充実していたので、正直自信がありました。
けれど、結論から言うと試験はあまりうまくいった感触はありませんでした。
面接は10分間しかないので、いかに短く濃く説明するかを念頭にQAを用意していたんですけど、全く想定していなかった担当するサービスの業績に関する質問ばかりでした。
私としては
もっと事業が伸びた理由とか、事業を伸ばしたことへの貢献度とか核心に触れる質問をして欲しいのに!
という気持ちが強く、「質問内容偏りすぎだろ・・・」と思ってしまい、なんだか不完全燃焼でしたね。
昇格試験はだいたい出来レース
合格してみて感じるのは、昇格試験というものは半分以上出来レースに違いないということ。
私も会社では昇格は試験内容だけでなく評価や資格保有なども踏まえた「総合的判断」というフワッとした基準でした。
そして、当時の私の部署の状況はというとこれまで課長代理的なポジションだった先輩が出世し、明らかに課長代理的なポストがないと部署運営が危うい状況にありました。
実際、課長代理的な仕事を多数私は任されていたので、組織の状況的に「私を昇格させないとマズい」感じだったんですよね。
だからなのかなぜか評価も入社してから貰ったことのないようなMAX評価が付きましたし、結果が出た今となっては「これ、やる前から受かるって決まってたんじゃね?」説が頭をよぎっています。
もちろん、私自身は受かるために必死に試験対策をしたワケなのですが、所詮出世なんて会社の都合によるものなので、昇格試験も会社の都合がかなりの割合で結果に影響していると思いますね。
7.昇格試験に落ちて転職を決意した人へおすすめの行動
上述の通り、昇格試験に落ちて再チャレンジしたほうが良い人もいれば、これを機に会社を辞めたほうが良い人もいると思います。
大事なのはその見極めなのですが、自分の状況を見つめなおした結果、「やっぱり辞めたほうが良い」と決断した人は以下の点を参考にして頂ければと思います。
まずは総合転職エージェントに登録しよう
株式会社エージェントは2022年4月12日にプレスリリースで「転職エージェントカオスマップ 2022年版」を公開しています。
<みんなのキャリア:【2023年徹底比較】転職エージェントおすすめ人気ランキング9選より引用>
転職エージェント大手のリクルートエージェントやdodaやパソナキャリアは「総合」転職エージェントです。
「総合」とは名前の通り「様々な業種の求人を取り扱っている」ことを示しています。
私の実体験で言いますと、「メーカー」「Sler」「IT」など、転職先の業界を絞りこめていなかったので、複数の業界に多くの求人を持つ総合転職エージェントが非常に便利でした。
「あっ!この会社知ってる。面白そうな求人が出てるじゃん!」ってチャンスに巡り会える機会に恵まれたワケです。
また、転職したい業界が決まっていた場合も、業界特化の中小転職エージェントよりも総合転職エージェントのほうが多く求人数を抱えていた。なんてのはよくある話です。
ですので、転職したい業界が決まっているか否かに関わらず、求人数の多い総合転職エージェントに登録しておくと良いと思います。
結局はエージェントの担当とマッチングするかどうか
例えば、業界最大手のリクルートエージェント一つとっても「最高に良かった!」という人もいれば「良くなかった」という人もいます。
当然ですけど、どんな転職エージェントにも担当者は複数存在するワケなので、結局は担当者との相性が良いか悪いか、そこが鍵なんです。
ですので、「とりあえず登録しておけ」とオススメするリクルートエージェントでも、「担当者と合わない・・・」という結果になる可能性は全然あります。
そのため、転職エージェントにいくつか登録を行い、使ってみながら自分に合った転職エージェントを絞っていくと良いと思います。
ちなみに私自身は最初の転職はリクルートエージェント、2回目の転職ではdodaを使って転職しました。
上記2社に加えて、パソナキャリアも活用しつつ転職活動を進めていたんですけど、3社共に丁寧なサポートでしたし、面接前には合格するためのコツを共有してくれたりと、すごく満足度の高いサービス内容でした。
また、若手向けには営業やIT系の転職では、ワークポートの評判が良いので、私がもしも20代に戻って転職活動をするならばワークポートも併用すると思います。
そんな実体験を踏まえると、各サービスの良いところや感想は結論こんな感じ。
<広告:おすすめの転職エージェント>
- リクルートエージェント:最大手だけあって、求人数も豊富であり転職アドバイスの質も高かった。とりあえずここは登録しておけとおススメできるエージェントです。
- doda:リクルートエージェントにない求人も多く、面接選考に進んだ際のアドバイスや対策ノウハウなど、情報の質が高かったので活用して本当に良かった。
- ワークポート:営業やIT系、Web系、エンジニア職の就職支援に強い。若手や第二新卒でIT系を目指す人にはおススメ
転職を成功させるには、どのサービスを使うかは極めて重要です。
これらの転職エージェントを活用し、より良い職場環境への転職を進めていきましょう。
転職しようか迷っている人は受け身の活動がおすすめ
結論、転職エージェントに登録したほうが良い人は「転職する意思を固めた人」です。
ぶっちゃけた話、転職エージェントに登録すると転職エージェントとの面談もしなければなりませんし、求人をバンバン紹介されます。
転職するぞ!と前のめりになっている人ならば求人紹介は歓迎でしょうが、転職しようか迷っている人にとっては転職エージェントの求人紹介は正直鬱陶しいと思います。
そんな方は、面倒な面談などを行うことなく待っているだけで「あなたに興味がある!」と求人が届く「ヘッドハンティングサイト」や「転職サイト」がおススメです。
そして、これらのサイトに登録する前に自分の市場価値を把握し、自己分析を行っておくことが重要だと思います。
市場価値がわかれば今の収入が自分に見合っているのかがわかりますし、自己分析ができていれば「自分に合っていない仕事だと知らずに転職すること」を防ぐことができます。
そして、市場価値の見極めと自己分析を簡単にするならばミイダスがオススメです。
私も転職活動時には自己分析のツールとしてミイダスを使っていました。ミイダスの良いところは、「無料」「会員登録はスマホで15分くらい」「面談などがない」の3つです。
ミイダスの年収診断サービスは結構ざっくりしているので参考程度に考えるのが良いですが、「バイタリティ」「人あたり」「チームワーク」などを分析してくれるコンピテンシー診断はかなり自己分析に有用でした。
転職した後にどんな仕事がしたいのか、漠然としている人は是非とも使ってみることをオススメします。
ミイダスを使って自己分析を行い、自分がハイキャリア層だと認識できた人は年収1,000万以上の求人が1/3を占めるハイキャリア向けヘッドハンティングサイトであるビズリーチを活用すると良いでしょう。
また、転職最大手のリクナビNEXTの利用は万人におすすめです。
こういったサービスを活用し、まずは受け身の姿勢で自分の市場価値や求人情報を知るところから始めてみて、具体的に興味が出てきたら転職エージェントへの登録を検討するという手順を踏む人は多いです。
実際、私も自分の市場価値はどうなんだろう?と思いながらビズリーチへの登録をしたことが二回目の転職活動の始まりでした。
なお、ビズリーチに関しては【実体験】ビズリーチの評判は?転職できるの?使った感想や活用術をご紹介!という記事で詳細を解説しております。是非ともご覧ください。
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おわりに。
ということで、昇格試験に落ちて転職活動することに関するまとめ記事でした。
昇格するのに何かしらの試験を設ける会社は多いですが、その一方でその制度によって退職者を出すのは本末転倒とも言えます。
私は踏みとどまった側の人間ですが、もともと会社に不満が多かったのならばむしろ昇格試験で落ちたことは幸運だったのかもしれません。
そんな場合は、転職して環境を変えたほうが人生好転する可能性が高いでしょう。
実際、私も将来どうなるかはわかりませんが、一つの体験談として参考にして頂ければ幸いです。
今回は以上です。