皆様の職場には、大した内容でもないのにすぐ電話してくるウザい人はいませんか?
集中して資料作成などを行っている中で、「よし。なんかいい感じだぞ」と気分がノッてきた時に携帯電話が鳴り、お茶を濁されるのはいい気がしませんよね。
しかも、その内容が「そんなのメールやチャットにしてくれよ・・・」というものだったらストレスも倍増ですよね。
私も社会人として15年超を過ごしてきた中で、過去に何人もの電話多用者と接してきました。
そして、経験上すぐに電話をかけてくる人は仕事ができない人ばかりです。
では、このような人達はなぜすぐ電話をかけてくるのでしょうか?
そんな疑問をお持ちの方向けに、本記事ではやたらと電話をかけてくる人の特徴や対処法について解説していきます。
また、実は電話がかかってくる原因が自分にあるケースもありますので、その点も後述します。
仕事のうざい電話で悩む人は是非最後まで見てもらえればと思います。
本記事の内容
- 1.仕事ですぐに電話してくる人の心理
- 2.すぐ電話してくる人を「うざい」と感じてしまう理由とは
- 3.すぐに電話してくる人への対処法
- 4.電話をかけてはいけない相手とは【電話してくるな】
- 5.電話連絡をメインに使用することはNGなのか?
- 6.電話を多用される原因が自分にある場合は要注意
1.仕事ですぐに電話してくる人の心理
メールやチャットでは言いたいことが伝わらないと思っている
実は、電話をすぐにかけてくる人って悪気がない場合がほとんどなんですよね。
こういった人達の考えって「文章でのやりとりは誤解を呼ぶ恐れがあるので、ニュアンスの伝わりやすい口頭での説明をする」というものなんです。
ただ、そもそもなぜ文章で誤解を生むのかを考えると以下の2つがあると思うんですよね。
文章で誤解を生む要因
①書き手の文章力が低い
②読み手の読解力が低い
そして、残念なことに経験上電話多用者は往々にして①に該当するケースが多いです。
文章で何を言いたいのかがよくわからないので、相手からすると「このメールの趣旨がわからない・・・」となってしまうわけです。
これって本当に迷惑な話ですよね。
電話多用者は、自分の文章力の低さを棚に上げ、「結局電話では言いたいことが伝わらない!」と自分勝手な変換をしてしまい、電話を多用してしまうわけですから。
やっぱり、端的に話をするって大事ですよ。
そのためには、よく言われることですけど結論から話をすることがとても大切です。
これに関してはデキるビジネスマンは結論から話す。結論ファーストが仕事でメリット多数なワケという記事で解説しております。こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
このパターンに該当するのであれば、あなたの話が伝わらない原因はメールというツールではなくて自分の能力の問題であると、指摘できる間柄であれば相手に指摘してあげるのがその人のためにもなるでしょう。
よく考えずに行動してしまう
あなたの周りにも「思い立ったら即行動!」という人はいませんか?
こういったタイプの人は、行動力がある一方で自己中心的な性格の人が多いです。
そのため、電話ばかりしたら相手から嫌われたりうざいと思われないかな?ということを考えることもなく、自分の疑問を満たすためにバンバン電話をかけてしまうワケです。
厄介なことに、仕事が出来すぎて色んな感情を振り切ってしまっているサイコパス系の人ってこのパターンに該当したりするんですよね。
ですので、すぐ電話をかけてくる人の中には極稀に仕事のできる人が混じっているケースもあることは覚えておいて損はないでしょうね。
自己中心的に物事を考えている
結論、すぐ電話をかけてくる人は自己中な人が多いです。
相手のことを考えずに思ったことをズケズケとコメントしたり、興味のない商品をしつこく営業したりする人達っていますよね。
こういった人は相手の立場で物事を考えられないので、自分本位にすぐ電話してしまったりします。
私の経験で言いますと、周囲のことを考えずに「ターン!」「ターン!」とキーボード音の大きい自己中な同僚はかなり不快でしたね。
そして、キーボード音のうるさい人の特徴や対処法については【もはや公害レベル】キーボード音のうるさい人は仕事ができない理由3つという記事で解説しておりますので、興味があればどうぞご覧ください。
2.すぐ電話してくる人を「うざい」と感じてしまう理由とは
電話をウザいと感じるのは強制力が原因
結論、電話の欠点は「相手の仕事の優先度を強制的に”最高”に引き上げてしまう」ことです。
よーし、今は打ち合わせもないので資料作成でもするぞ!と思っていたとしても電話が来た瞬間にそれは消し飛んでしまうワケです。
それが、急ぎであったり重要な内容なら納得できるんですけど、どうでも良い内容だったら「うざっ!私の時間を返せ!」と思ってしまいますよね。
ちなみに、ホリエモンこと堀江貴文さんが電話嫌いであることは有名な話ですが、彼は2017年の取材で電話についてこのようにコメントしています。
自分の時間」を奪う最たるもの。それは「電話」だ。 僕は「電話に出ないキャラ」を確立している。電話で話す必然性のない用事なのに、やたらと気軽に人の電話を鳴らす者がいるが、僕は絶対に応答しない。相手がどんなに偉い人であろうが、僕は「電話に出ないキャラ」になると決めている。電話は多動力をジャマする最悪のツールであり、百害あって一利ない。仕事をしているときに電話を鳴らされると、そのせいで仕事は強制的に中断され、リズムが崩れてしまう。
1日の中には、細かいすき間時間がたくさん発生する。そのすき間時間を利用し、非同期通信によって仕事を効率的に進めていくのだ。 前時代の感覚にとらわれている人は、コミュニケーションというのは、お互い同時間に行う同期通信でなければ意図が伝わらないと盲信している。そういう人が僕の電話を平気で鳴らし、人の仕事をジャマするのだ。 驚くべきことに、メールやファクスを送ったあとに「今メールを送りましたから」「今ファクスしましたから」と電話を鳴らしてくるバカもいる。
あなたは他人の時間を奪うことに敏感だろうか? 「時はカネなり」と言うように、人の時間を使うならば、きっちりと対価を払うべきだ。しかし、世の中には、何の悪気もなく平気で他人の時間を奪う人がいる。僕のメルマガの日記を読んでいる人は、僕が毎日さぞかし大勢の人と会い、社交的な人間だと思うかもしれない。 だが僕は、自分にとっておもしろい人としか会わない。つまらない人、ウザい人、そして電話をかけてくるタイプもそうだが、「自分の時間」を平気で奪うような相手とは意識して距離を取る。
<引用元:東洋経済取材記事>
https://toyokeizai.net/articles/-/174408
確かに。と頷いてしまった。
たまに、急ぎでもないのにメールの直後に電話してくる人がいますけど、これは例えるなら歩いてたところに後ろから肩を叩かれ、振り向いた瞬間に殴られるようなもの。
こっちは相手の要件を迎える準備ができていないし、内容が頭に入ってこないから電話を早々に終えて、結局はメールを確認するという結果になってしまう。
つまり、このような場合では電話の時間はほとんど無駄な時間になってしまうわけです。
相手からすると、緊急や重要度の高い内容ではない限り、「メールを見て不明点があればこちらから質問するので、私の判断にまかせてくださいよ」と思ってしまうんですよね。
その結果、
この人は仕事のタスクを自分から手離したいだけじゃん。相手のことを全然考えてない人だね
というような感じで、この行動一つだけで「相手の事を考えて行動しない人」というレッテルを貼られかねないわけです。
そして、相手の事を考えないような自分勝手な人と思われてしまえば、当然相手からは信用されないですし、仕事で成果を残すことも難しいでしょう。
結論、相手の立場になって物事を考えることは社会人において最強のスキルであると同時に、奥が深い事でもあります。
これについては、ビジネスで相手の立場に立って考える3つのメリットとは【実践する方法も解説】という記事で詳しく触れていますので、興味があれば是非ともご覧ください。
電話は記録が残らない
電話のデメリットの一つが、記録に残らないことでしょう。
ただし、これはある意味メリットでもあります。
これ、マル秘情報であなただけに話すんだけど・・・
みたいなシーンって、ビジネスではしばしばあります。
だからこそ、そんな会話をする際は電話を用いたりするわけですが、日常的に電話を使われると受け手は絶え間なくメモを取らないといけないので負担に感じるのも事実です。
やはり、こうしたデメリットのある電話を当たり前のように多用するのは自己中心的と言えるでしょう。
電話を多用する人は、相手のことを下に見ている
結論、電話を多用する人は間違いなく相手のことを下に見ています。
例えば、あなたが自社の会社役員に内線をかける用事があるとしましょう。きっと、電話をかける前に
そもそも、電話して良いのか?電話したとして何と話をすればよいのか?
と悩むのではないでしょうか。
そう。自分よりも立場が上の人に電話をかけるのは、それなりに緊張感があるものなのです。
そんな中、気軽にどうでも良いことを電話してくるような人って、残念ながら自分のことを軽んじているんですよね。
電話をする側は、自分の聞きたいことがすぐに聞けるので良いですよね。
けれど、電話を受ける側は相手からの電話を待ち構えているわけではありませんので、少なからず相手の時間を奪っています。
にも関わらず、チャットやメールで確認できることをむやみやたらに電話してくる時点で、相手から舐められている証なんですよね。
今自分のキャリアを振り返ってみると、電話がやたらとかかってくるのは若い頃が多かったですね。
無能な人ほど電話をしたがるという事実
皆さんの職場にも「あの人いつも電話しているよな」って人が一人はいるのではないでしょうか。
結論、いつも電話している人は話が長いことが根本原因である場合が多いです。
通常の人が1分で説明できるところを、話の長い人は2分要します。
それだけではなく、受け手も話が長いことで「この人の言いたいことはよくわからない・・・」と感じてしまい、不明点を確認しようとしますので、2倍どころか電話の時間は3倍以上になる恐れもあるでしょう。
その結果、電話が長電話になってしまうワケです。
そして、長電話をしていと他の仕事が立て込むのは当然です。仕事が立て込むと急ぎの仕事も増えてきて、急ぎの事柄をてっとり早く確認するために電話を使う。
こうしたサイクルで、1日の大半を電話に要してしまうのでしょう。
そう考えると、話が長い人は仕事をする上で致命的な欠点を抱えているとも言えます。
そして、話の長い人の特徴などについては話が長い人の心理と特徴5点。相手にするのが疲れる人への上手な対応方法とはという記事で解説しております。こちらも興味があれば是非ご覧ください。
電話のメリットももちろんある
では、電話という連絡手段そのものがNGかと言うと、決してそんなことはありません。要は、使い分けが大事だということです。
メールやチャットは単純な業務を処理するのに効率的である一方で、何かを決める意思決定には不向きだったりします。
最近ではリモートワークをする会社も多くなっていますけど、よくあるのがチャットで議論を始めてしまうという事象です。
もちろん、単純な議論であればチャットやメールでの議論でも良いのですが、幾重にも場合分けがされるような複雑なケースの意思決定にはメールは向いておらず、こういった場合には電話という連絡手段は適していると言えます。
3.すぐに電話してくる人への対処法
1回目の電話はあえて無視する
結論、頻繁に電話をかけてくる人に悩んでいる方にオススメなのは「一回目の電話に限り無視する」という方法です。
緊急な要件であれば、その後にもう一度電話がかかってくるはずですので、1回目の電話がかかってきた後にあなたが電話を折り返ししなければ、だいたいの場合は相手も諦めてメールやチャットで要件を伝えてくるでしょう。
その問い合わせに「すみません。バタバタしていて電話が出れなかったのでメールで返信します」という感じでメールで返信をしていく頻度を増やしていくと、自然とメールで処理する比率が増えていく可能性があるでしょう。
さらに、相手から嫌われても構わない!という場合は電話に出なかった後のメール返信を光の速さで即レスすると効果的です。
実際にこれは実践したことがあるんですけど「あなたの電話は優先度が低い」というメッセージを暗に伝えることで、電話抑制効果があった実体験がありますね。
根本解決は電話に出ないことしかない
結論、電話をかけてくる相手の性格を変えるのは不可能です。
こちらがいくら頑張っても、相手の価値観は変わらないですし、電話は大なり小なりかかってくるでしょう。
そのストレスから開放されるには、結論相手の電話に出ないことしかないんですよね。
時間は有限です。電話に出るか出ないかはあなた自身の判断で実行に移していきましょう。
4.電話をかけてはいけない相手とは【電話してくるな】
仕事をしている以上、電話が嫌いだろうが電話を使用せざるを得ないシーンはあるものです。
ただ、偉い人へ電話を気軽にかけるのはリスクが高いので注意しましょう。
なぜならば、経営者に近づけば近づく程部下が多くて忙しいものだから。
私はチームのリーダー程度のマネジメント経験しかありませんが、一担当者の頃と比べると、リーダーになってからは周囲からの相談やレビューの時間が格段に増加しました。
担当者レベルが相手ならば、「電話して聞けば早い」は一概に間違えとも言えないのかもないのかもしれません。
ただ、同じ認識で上位の管理職と接してしまうと、知らず知らずのうちに相手から嫌われてしまうことにも繋がりかねないので注意が必要です。
悲しいことに、近年の管理職は働き方改革の影響で部下よりもはるかに多くの仕事を抱えているものなんですよね。
なお、上司に嫌われる原因や対処法については【転職 or 改善】上司に嫌われたら終わり?原因5選と対処法をまとめましたという記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
5.電話連絡をメインに使用することはNGなのか?
本記事を見ていると、電話が相手からウザがられることはあるのはわかったが、電話ってメインの連絡手段として使っちゃいけないの?という疑問が出てきますよね。
これは結論、相手によります。
上述の通りで電話にもメリットはありますので「電話が丁寧でメールは失礼」という価値観の方も多くいらっしゃるのは事実です。
そのため、相手が電話派なのかメール派なのかを抑えたうえで、相手や状況に応じて連絡手段を使い分けるのが賢い選択だと思いますね。
ちなみに、私は完全にメール派なんですけど、過去に建設現場の施工管理職で働いていたときにお客様から「メールで細かいこと連絡してくるな!」と怒鳴られたことがあります。
このように、効率を考えると意味不明な主張ではあるんですけど、価値観は人それぞれなので相手を見極めてツールを使い分けるのが重要です。
今では建設業界から離れて他の業界で働いていますけど、業界が違うと仕事スタイルがこんなに違うのか・・・ということを実感しますね。
なお、建設業界のブラックな実態などは別途記事で解説しておりますので、こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
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【やばすぎ】建設業界はおかしい!業界で10年勤めた私が理由5つと業界の闇を解説
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総じてまとめますと、電話ありきという価値観は効率に目を背けた根性論なんですよね。
結論、こういった会社は時代遅れとも言えまして、そのヤバさは【ブラック】根性論や精神論を押し付けてくる会社はヤバい!事例5選をご紹介という記事で解説しております。興味があれば是非ご覧ください。
そして、仮にあなたの職場がなんでもかんでも電話でコミュニケーションを!という電話優先主義のような古臭い文化であるならば、知らず知らずのうちに失ってしまうモノは大きいです。
詳細は、【転職推奨】古い体質の会社に居続けることで失うものを5つ紹介【時代遅れ】という記事で解説しておりますので、こちらもぜひご覧ください。
6.電話を多用される原因が自分にある場合は要注意
電話ウザい!と言いながらも、電話がかかってくる原因がメールやチャットをしてもレスがない、もしくはレスが遅いなど自分にある場合は行動を改める必要があります。
自分は「この人やたら電話かけてくるな。鬱陶しいな」と思っているけど、相手からすると「お前のレスが遅いからわざわざ電話せねばならんのだ!」と思われている場合です。
この場合、結末は決まっていて、最終的には相手からの信頼を失ってしまい、最悪の場合は仕事の縁が切れます。
そんなことにならないよう、仕事では基本即レスするという意識を持つことが重要です。
このあたりは【信頼獲得】仕事のできる人が実践する即レス術とは?【結論メリハリ】という記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
おわりに。
ということで、電話を多用する人の心理と電話多用者が周囲からうざがられる理由でした。
とはいえ、堀江氏のように「電話に出ない」を実践するのは現実的にはハードルが高いのも事実ですよね。身勝手なヤツと思われてしまう可能性大ですので。
大事なのは、電話だろうがメールだろうが、それはコミュニケーションの手段でしかないということ。
最終的には、相手へ寄り添う姿勢であったり、気配りだったり、そういった細かな意識一つ一つが相手からの信頼獲得に繋がるワケですね。
ということで、今回は「電話は時間を奪う」というテーマでした。
今回は以上です。