スーツって着心地が悪いしできることなら着たくないな。
たまに、ビジネスカジュアルスタイルで出歩いている人たちを目にするけどどういった業界で働いているんだろうか。
本記事ではこんな悩みに答えます。
私は、これまで30代で2回異業種転職してきました。
1社目は建設業界、2社目は自動車メーカーという古き良き会社だったのでガチガチのスーツスタイルでしたが、今はビジネスカジュアルでスーツを着ない仕事スタイルで毎日を送っています。
そして、スーツを着る生活と着ない生活の両方を経験しているからこそ両方のメリットを経験していますし、逆にデメリットも経験しています。
ということで今回は、そんな私がスーツなんて着たくないと思っている方々に向けて、スーツを着ない仕事スタイルの是非について実体験を踏まえ解説していきます。
本記事の内容
- 1.スーツで仕事をする辛いこと5選
- 2.スーツで仕事をするメリット3選
- 3.スーツを着ない仕事スタイルが抱えるリスク
- 4.スーツを着なくても良い業界と転職活動の思考法
1.スーツで仕事をする辛いこと5選
スーツを着る仕事の辛いこと①.着心地が悪くて動きにくい
結論、スーツってゴワゴワしていて着心地が悪いですけど、私服の場合はそんなことはありません。
スーツも慣れてしまえば良いって話ですけど、クールビズ明けのネクタイシーズンで久々にネクタイをすると、正直首がきつくて苦しいですよね。
それに対し、私服のビジネスカジュアルであればネクタイの苦しさに耐えることからも解放されます。加えて、何より楽なのは圧倒的に足元です。
革靴って靴ずれもありますし、かかとが削れて苦労することもありますよね。
ですが、ビジネスカジュアルの場合は革靴でもカジュアルな靴を履けたりしますので、歩いていても革靴ほど疲れません。
全体的に衣類の着心地が良いと、疲れも溜まりにくいです。
また、子供がいる人で保育園への送迎がある場合はこの動きやすさに加えて、万一子供に私服を汚されたことを考えるとメリットが大きいです。
もちろん、私服だろうがスーツだろうが服を汚されればクリーニング費用がかかるわけなのですが、私服を着ても良い場合は「汚れても大丈夫な服」をチョイスすることができます。
このように、動きやすくて疲れを溜めにくい点はメリットの一つでしょうね。
スーツを着る仕事の辛いこと②.夏場は暑くて地獄
スーツを着ている人のほぼ全員が「夏のスーツはマジで辛い・・・」と一度くらいは思ったことがあるのではないでしょうか。
近年では6月や7月から「熱中症注意」だの「最高気温は37度」だのニュースで報道されている中で、スーツでの外出時は本当に地獄です。
ちょっと歩くだけで全身が汗だくになりますし、セットしていた髪の毛も汗でベタベタになります。
それに対して、ビジネスカジュアルの場合は下こそ長ズボンですけど、上は半袖ポロシャツで過ごせるのは本当に大きいです。
夏場ポロシャツで出勤しているときに暑そうなスーツスタイルの方々を見ると、
本当に暑い中大変だよなぁ。その気持ちわかるよ。。
と思うものです。
ちなみに、私は1社目に古い体質の会社で働いていたのですが、当時の会社では役員は夏でも上着着用を義務付けられるという意味不明ルールがありました。
なお、このような古い体質の会社で働き続けるリスクについては【転職推奨】古い体質の会社に居続けることで失うものを5つ紹介【時代遅れ】という記事で解説しております。興味があれば是非ともご覧ください。
スーツを着る仕事の辛いこと③.クリーニングやスーツ・ネクタイ購入など出費が大きい
結論、スーツスタイルはお金がかかります。
私の場合、夏用スーツを3着と3シーズン使えるスーツを3着でローテーションしていましたけど、これだけでも10万を優に超える出費になります。
加えて、ワイシャツ・ネクタイ・肌着・靴・ベルトなどもそろえるとプラスで数万~十万くらいにはなりますよね。
これで着心地が良ければ良いんでしょうけど、着心地が悪いのでそりゃあ最悪だって話です。
また、襟足の汚れやちょっとした汚れが出てしまうと、クリーニングに出すことになるのでプラスで数百円〜数千円という費用もかさみますよね。
もちろん、私服でもクリーニングは必要なんですけど、スーツよりは頻度を減らしても良い人がほとんどでしょう。
このように、節約ができる点は経済的なメリットと言えます。
スーツを着る仕事の辛いこと④.着替えが大変
スーツって、ネクタイを締めたりワイシャツのボタンを締めたりしていると時間がかかることが多いですよね。
私も、ネクタイの巻きなおしで時間がかかったことは過去何回も経験してきたものです。
それに対して、私服ですと着替えの時間短く済むことがメリットです。
小さなことではありますけど、着替えは毎日の話です。
毎日の着替えが楽であるという点は、地味にスーツを着ないメリットと言えるでしょう。
スーツを着る仕事の辛いこと⑤.フレキシブルな働き方が難しい
結論、スーツを着ない社風の会社は自由度が高くて「フレックス」「リモートワーク」などの企業文化であることが多いです。
逆に言うと、スーツを着る仕事スタイルではこれらのフレキシブルな働き方ではなく、定時が固定でありオフィスで働くスタイルが多いです。
働き方に柔軟な企業であれば、場所や時間を限定されずにカフェで美味しい飲み物を飲みながらノートPCで働くスタイルが選択できたりします。
このように、多くの人が憧れる働き方ができない点はスーツスタイルのデメリットと言えるでしょう。
2.スーツで仕事をするメリット3選
ここまでは、スーツを着ないことのメリットを中心に解説してきたわけですけど、もちろんスーツを着るメリットもあります。
ということで、具体例を書いていきますね。
メリット①.服装に悩まない
結論、スーツの場合はほとんど組み合わせが決まっているので「何を着ようかな」と悩むことがあまりありません。
私服だとバリエーションが多すぎるので着ていく服を結構悩みますけど、スーツの場合は同じスーツでもネクタイを変えれば印象が変わったりして楽ですよね。
スーツスタイルの人であれば、ワイシャツ・ネクタイ・スーツ・靴の組み合わせを事前に決めておく人も多いのではないでしょうか。
結果、朝の慌ただしい時間に服装で悩んだ結果「あっ!電車に遅れる!」と焦ってしまうこともないでしょう。
メリット②.シンプルにカッコいい
スーツを着ている男性って、シンプルにカッコいいので女性受けが良いですよね。
それでも、ちょっとダボダボした感じで着こなしているとイマイチだったりしまけど、最低限スーツを着ていれば「ダサすぎる」って思われることはほとんどないはず。
けれど、これが私服になった途端にとてつもなくダサく見えるどころか不潔な印象すら持たれかねません。
結論、スーツを着ているとおしゃれでない人も最低限の身なりができてしまいます。
スーツを着るだけで一定のオシャレ感を醸し出せる点はスーツスタイルのメリットと言えるのではないでしょうか。
メリット③.仕事モードに入ることができる
私服ですとプライベートの気分から仕事モードへの切り替えができない人も多いでしょう。
それに対して、スーツというのはいわばわかりやすい戦闘服です。
やはり、仕事をする上で気持ちって大事ですよね。スーツを着る=仕事モードに気持ちを切り替えできる点はスーツを着ることのメリットと言えるでしょう。
ちなみに、仕事モードに入ることができないと結果的に仕事をサボってしまったりするでしょう。
この、仕事をサボるという行為は結構デメリットが大きくて、それに関しては【在宅】仕事をサボってしまう癖がある人はヤバい自覚が必要【存在価値ないかも】という記事で解説しております。是非ともご覧ください。
3.スーツを着ない仕事スタイルが抱えるリスク
良いことだらけのようなスーツを着ない仕事スタイルですけど、実はリスクがあります。
リスク①.相手からきちんとしていないと思われる
在宅勤務であれば相手も何も思わないでしょうけど、お客様が古い体質の会社であった場合、対面で仕事する際は「スーツが当然」と相手が思っている場合も多いです。
ですので、こういう相手を前にスーツを着ない一本足スタイルで臨んでしまうと、意図せず相手の信頼を失ってしまう可能性があります。
そのため、相手を見極めて必要に応じてスーツを着こなす柔軟性があると良いでしょうね。
そういう意味では、相手の立場になって物事を考えることがとても大事だと言えます。
これに関してはビジネスで相手の立場に立って考える3つのメリットとは【実践する方法も解説】という記事で詳細を解説しておりますので、是非ともご覧ください。
リスク②.スーツの代わりになる服を揃えるのが大変
スーツの場合、買いそろえるものが明確だったので買い物が楽でしたけど、私服の場合は服の種類が豊富なので服を揃えるまでが結構大変だったりします。
オシャレな人ならば良いのですが、どんな私服を着れば良いんだろうか・・・と悩む人にとってはビジネスカジュアルは逆に辛いかもしれませんね。
また、スーツで仕事をするスタイルからビジネスカジュアルスタイルの会社に転職し、短期間で退職してしまった際はむしろ「余計にお金がかかる」リスクもあります。
転職で大事なことは定着するか否かです。
そのためには自分にあった業界や会社を選択することが大事です。
なお、転職失敗しないための対処法などは【実体験】転職失敗したら人生終わり?2度の転職経験者が失敗の見極め方を紹介という記事で解説しておりますので、興味があればこちらも是非ご覧ください。
4.スーツを着なくても良い業界と転職活動の思考法
結論、WebマーケティングなどのIT業界や出版業界に加え、スタートアップのベンチャー企業やフリーランスではスーツを着なくても良い場合が多いです。
また、研究開発や工場勤務となった場合は会社がスーツを着るスタイルだとしても、スーツを着なくても良い可能性が高いです。
ただ、会社全体としてはスーツが基本であるため、本社との会議ではスーツを着ることになるでしょうし、異動した際にはスーツスタイルに変わるリスクはあるでしょう。
スーツを着たくないから「転職する」は危険
世の中には、スーツなんて嫌すぎる。スーツを着ない業界に転職したい!って思う人もいるでしょうけど、これについては「ちょっと考えなおしたら?」というのが正直な本音です。
前提として、スーツが嫌なのは別に良いんですよ。実際私も嫌でしたから。
ただ、古い体質の会社にはウンザリ!って理由なら転職しても良いと思うんですけど、スーツを着るのが嫌だという点が会社を辞める一番の要因なのだとしたら、辞める動機が浅すぎると思うんですよね。
転職の動機がキャリアプランや自己成長じゃないと、面接で転職理由を突っ込まれた際にポジティブに答えられない可能性がありますし、面接官にも覚悟が伝わらずに内定を貰うのに苦労するかもしれません。
浅い理由で転職すると転職のストレスに耐えきれない
結論、転職すると大なり小なりストレスがかかって辛い思いをすることが多いんですよね。
そうなった時に、スーツを着たくないって浅い転職理由だと、転職で辛い思いをした際に耐えられなかったり後悔したりする可能性が高いです。
最悪の場合、短期間で転職を繰り返すことにも繋がるでしょうし、そうなれば自分のキャリアに傷が付くことにもなります。
なお、転職に伴うストレスについては転職のストレスが半端じゃない!転職経験者が6つの要因と対処法を解説しますという記事で解説しておりますので、こちらも是非ご覧ください。
心からスーツが嫌いな場合は転職するのもあり
散々スーツを着たくない転職理由をディスっておいてなんですが、もしも心からスーツが大嫌いで見るのも嫌だというレベルであれば転職しても良いでしょう。
ただ、この場合も転職の理由は表面上キャリアアップとするのが無難でしょうね。
なお、転職したいけど何からすれば良いの?と疑問をお持ちの方に申し上げると、結論転職エージェントへの登録がおすすめです。
その理由や実際におすすめする転職エージェントについては【転職経験者が厳選】20~30代向けおすすめ転職エージェント4選とその理由という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。
おわりに
ということで仕事でスーツを着ない事に関するメリデメ等のまとめ記事でした。
私自身、両方の経験をしていますけど、圧倒的にスーツを着ないほうが楽なのは事実ですね。
ですが、もしも転職するのであれば私服で働けることの優先度は低めにしておき、間違っても面接の逆質問でビジネスカジュアルの質問はしないようにしましょう。
今回は以上です。