転職して心機一転。新しい職場で頑張るぞ!と思っていたが、いざ新しい職場に入ってみると、人間関係や仕事の進め方などでストレスが溜まる一方だ。転職しないほうが良かったのか?後悔している。
こんなことでお悩みではありませんか?
私は過去に2回転職してきましたが、結論から言うと転職して間もない頃はどんなに良い職場であってもストレスが溜まるものです。
実際、dodaが発行しているレポートによると、転職して1〜3ヶ月後で80.7%の人がストレスがあったと回答しています。そう、転職後はストレスが溜まるのを当たり前と考える必要があるのです。
ということで今回は、転職に伴うストレスの正体について転職経験者が解説していきます。
本記事の内容
- 1.転職のストレス要因6点
- 2.転職後のストレスが緩和されるまでの期間
- 3.転職後のストレスを少なくするための方法
1.転職のストレス要因6点
転職のストレス要因①.人間関係がリセットされる
当たり前ですが、転職すると周囲に誰も知り合いがいない新たな状況となります。
そうした中で、職場によっては中途入社者を気にかけ、歓迎会を開いてくれたりしますが、人間関係を構築するのには一定の時間は必須であり、経験上どうしても2〜3ヶ月くらいは馴染むのに時間がかかってしまうものです。
そのため、周囲とのぎこちないコミュニケーションがストレスになってしまうことはある意味不可避と言えるでしょう。
転職のストレス要因②.仕事の進め方が違う
結論、仕事の進め方は会社によって全然違います。実際、私はこれまでのキャリアで3社経験しておりますが、まさに三者三様の仕事の仕方でした。
<私の体験談:3社の仕事の進め方>
- 1社目:放任主義。基本的に担当者任せ
- 2社目:完全トップダウン。事あるごとに上司に報告&レビューをして意思決定
- 3社目:基本担当者判断を尊重。要所で上司による指示を仰ぐ形
厄介なのが、こういった社風や雰囲気は入社前にはわからないことです。加えて、会社全体の中でも部署によって雰囲気が大きく異なる場合も多いです。
そのため、転職口コミサイトで情報収集したとしても、入社してから「思っていた雰囲気と違うぞ」とストレスに感じてしまうことはあるでしょう。
転職のストレス要因③.誰に相談してよいのかわからない
転職すると、人間関係がリセットされると共に、周囲がどんな仕事をしているのかという点もわからなくなります。
加えて、転職間もない頃は専門スキルも低い場合が多いので、自分一人で完結できる仕事はほとんどありません。
つまり、仕事を終わらせるには誰かの協力が不可欠なわけですが、「誰に相談するのが適任なのかわからない」ために、仕事を終わらせるのに時間がかかったり無駄な行動をしてしまったりと、ストレスが溜まることはよくある話でしょう。
転職のストレス要因④.情報システムが使いづらい
皆さんは、社内のITシステムが刷新されて、「マジで使いづらい・・・」と思ったことはありませんか?
結論、転職するとこれと同じストレスがかかります。経験上だいたい3ヶ月もすれば慣れるわけですが、それまでは社内システムを使うたびにストレスが溜まるものです。
転職のストレス要因⑤.社内のルールがわからない
中途入社者の場合、多くの場合は懇切丁寧に研修を受けたりすることはありません。なぜならば、中途入社者は即戦力が原則だからです。
そのため、いきなり現場に送り出されることも珍しくない一方で、いざ仕事をし始めると、「そんなの聞いてないぞ」というローカルルールによるストレスを感じることは中途入社者あるあるだと言えます。
<社内ローカルルールの例>
- お客様向け資料は必ず上長へのレビューをしてから提示する
- 出勤や休暇などは必ず管理Excelに入力する
- ○○円以上の案件を受注するときは、○○という会議体で報告を必ず行う
- 出張するときは○○日前までに上長へ報告する
- 資料は会議体ごとにテンプレの書式を必ず使う
そして、人によっては「そんなことも知らないのか?」みたいな口調でこういったルールについて嫌味を言われることもあります。
結論、こういった人は相手にするだけ無駄なレベルの人なのですが、転職したばかりですと相手が必要以上に大きく見えるものです。そのため、必要以上に言われたことを気にしてストレスを感じてしまうんですよね。
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こういったローカルルールはマニュアル化されている場合が少ないので、これは「言われなければわからない」点が辛いところですね。
転職のストレス要因⑥.イメージしていた仕事ではなかった
結論、転職では応募者も企業側もお互いにイメージと違ったというギャップは大なり小なり必ずあります。
そのため、特に良いイメージばかりを持って転職してきた場合には大きなストレス要因となり得るでしょう。
2.転職後のストレスが緩和されるまでの期間
当然個人差があるとは思いますが、経験上3ヶ月くらい経つと転職後のストレス要因が少しづつ解消されていき、職場に馴染んでいける場合が多いです。
そのため、転職してから「思っていた職場とは違う!」と思ったとしても3ヶ月はなんとか踏ん張って仕事を続けることをおすすめしますね。
ただ、こんな場合には3ヶ月を待たずして再度の転職活動を視野に入れても良いとは思います。
<3ヶ月を待たずして転職しても良いケース>
- 上司のパワハラ行為が常習化している
- 休日や労働時間などの条件が聞いていた条件と明らかに違う
- 上司が愚痴ばかりこぼしている
- サービス残業が横行している
- 職場に覇気がなく、皆がネガティブ
とはいえ、一般的には3ヶ月程度の短期離職は職歴にマイナスイメージが付いてしまいますので、相応の覚悟は必要です。なお、短期離職に関しては下記記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
3.転職後のストレスを少なくするための方法
転職後のストレスを少なくする方法①.自分の強みを作る
結論、1つでも良いので早く自分の得意な仕事を作ることです。
やることは簡単で、仕事に対して手を挙げてやってみること。理由は、仕事の主担当になれば自ずとその仕事の第一人者になっていくからです。
こうした仕事ぶりが周囲の評価にも繋がりますし、経験上自分の強みができると周囲から頼られるケースが増えて、仕事がどんどんやりやすくなります。
転職後のストレスを少なくする方法②.そういうものだと悟る
結論、転職した後にストレスを感じる根本原因って「期待しすぎ」なんですよね。
「社内システムは使いやすいだろう」「仕事のやり方も大きくは変わらないだろう」といったように、期待値が高いからストレスになってしまうわけです。
そうではなく、転職先に過度な期待はせずに「ストレスは溜まるもの」と達観した心持ちで転職先に臨むと大きなストレスを感じることなく仕事をしていけるでしょう。
おわりに。
ということで、転職に伴うストレスの正体に関するまとめ記事でした。
私は転職するにはエージェントを頼ったほうが良いと過去記事でも解説しています。転職後の悩み相談もエージェントにしたほうが良いとの声も耳にしますが、個人的には否定的です。
なぜならば、彼らの仕事は転職先に入社させることがメインだからです。
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転職したのにストレスがかかるというのは辛いでしょうが、産みの苦しみだと思って乗り切りましょう。
本記事を参考にしていただいて、転職後はストレスがかかるものだという気持ちで新しい職場に臨んで頂ければと思います。
それでは今回はこの辺で。
That is all