キヤノンマーケティングジャパンに興味があり、就職や転職がしたいと思っている。
社名でググってみると、勝ち組というポジティブなワードが候補に上がってくる一方で、やばいというネガティブなワードが候補に上がってきたりするので応募しようか悩んでいる。
こういった気持ちの人は多いのではないでしょうか。
本記事を書いている私は、数年前にキヤノンマーケティングジャパンの転職求人に応募し、内定を獲得しました。
最後の最後まで悩み抜き、結果としては辞退をしたものの、今でもキヤノンマーケティングジャパンは凄く魅力的な会社だと思っています。
今回は、そんな経験を持つ私がキヤノンマーケティングジャパンへの転職を希望する方向けに、少しでも有益な情報をお届けできるよう、評判や会社概要などをまとめていきます。
※本記事では一部プロモーションが含まれています
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本記事の内容
- 1.キヤノンマーケティングジャパンの会社概要
- 2.キヤノンマーケティングジャパンの転職難易度
- 3.キヤノンマーケティングジャパンの年収
- 4.キヤノンマーケティングジャパンの残業時間や仕事内容
- 5.キヤノンマーケティングジャパンの評判【勝ち組?】
- 6.キヤノンマーケティングジャパンの中途採用試験体験談
1.キヤノンマーケティングジャパンの会社概要
概要
キヤノンマーケティングジャパンは2022年度実績で連結売上高5,000億を超え、従業員数1.5万人を超える大手企業です。
創業してからは50年を超えており、老舗企業だと言えますね。
- 社名:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
- 本社所在地:東京都港区港南2-16-6
- 創業日:1968年2月1日
- 資本金:73,303百万円
- 代表者:代表取締役社長 足立 正親
- 従業員数:連結:15,973名 単独:4,653名(2022年12月31日現在)
- 売上高:588,132百万円 単独:435,150百万円(2022年12月期)
- 事業概要:キヤノン製品および関連ソリューションの国内マーケティング
社名の通り、複合機などのキヤノン製品販売がメインである一方で、ペーパーレスによる複合機販売の落ち込みをカバーするべく、近年ではITソリューションに注力しています。
同社の2022年度決算説明会資料によると2022年度にはITソリューションとして約2,400億円の売上を計上しています。
また、2022-2025年の中期経営計画では、ITソリューション事業で売上3,000億を目指すという数値が掲げられています。
そして、CANONのブランドを活用した大企業向けのエンタープライズ領域を得意としているようです。
<セグメントごとの売上:2022年度決算説明資料より引用>
こうした背景から、ITスキルに強みを持つ人にとっては今が同社への入社を目指すチャンスだと思いますね。
売上推移/営業利益
キヤノンマーケティングジャパンの業績推移を簡単にまとめると以下となります。
【売上】
2018年度約6,200億円から減収傾向。ただ、2023年は近年最高ベースの6,200億円を目標としている。
【営業利益】
増益傾向。上述の通り、売上は減収となる一方で利益率は2018年の4.7%に対して2022年度実績では8.5%と利益体質を強化している。2023年は利益率8.0%を予定している。
投資戦略
同社はホームページで、2022-2025年に関して以下のような投資戦略を掲げています。
DXビジネスの推進や、Edgeソリューション(※)、セキュリティなどのITソリューション事業への投資を行うとともに、これらの事業の基盤となるデータセンタービジネスの拡大に向けた投資を計画しています。当社の事業成長を加速させるために、これらの注力領域を中心に、他社への出資やM&Aを行います。また、キヤノンマーケティングジャパングループの持続的な成長を見据え、新たな事業の創出に向けた投資も積極的に行います。
※映像ソリューション、デジタルドキュメントサービス、数理・需要予測、ローコード開発など
実際に、この宣言通りに2022年の1月27日には金融リテール市場に特化したシステムインテグレーターである株式会社キャピタル・アセット・プランニングと資本業務提携契約締結のプレスリリースを発表しています。
また、2022年の9月12日にはAIを用いた映像解析・人間の行動認識に強みを持つ株式会社アジラと資本業務提携契約締結のプレリリリースを発行しています。
このように、積極的に他社企業とアライアンスを組んで事業を伸ばしていく方針の企業だと言えるでしょう。
2.キヤノンマーケティングジャパンの転職難易度
結論、キヤノンマーケティングジャパンの転職難易度はそこそこ高めです。
同社は安定のキヤノンブランドを活用した販売会社であり、給与水準も後述しますが高めとなっています。
そして、未経験からの求人は取っておらず即戦力の人材を効果的に採用していく方針のようです。
その証拠に2023年5月時点でdodaでは67件の求人が出ていましたので、キヤノンマーケティングジャパンへの入社に興味がある人にとっては追い風となっています。
キヤノングループの中核企業であるため転職希望者も多く競争率は激しいですが、IT業界の営業やSE経験が豊富であるなど、尖ったスキルを持った人にとっては今がキヤノンマーケティングジャパンへ転職するチャンスです。
ちなみに、私はdodaを使って同社から内定を獲得することができました。
面接に臨む際の過去QAやアドバイスなども的確かつ丁寧なサポートでしたし、面接前には合格するためのコツを共有してくれたりと、すごく満足度の高いサービス内容でしたね。
また、具体的にキヤノンマーケティングジャパンが本命企業!と決まっている方はJACリクルートメントも活用すると良いと思います。
なぜかと言うと、他のエージェントに比べて、個別企業の情報量が多いからです。
通常、転職エージェントでは
「求職者→エージェント担当者→企業担当者→企業」
という流れのコミュニケーションですが、JACリクルートメントの場合は
「求職者→企業担当者→企業」
というコミュニケーションを取れるのがメリットです。
結果、「こういう人材が求められている」とか「過去こういう傾向の人は落ちている」といった中身の濃い情報が面接前に入手可能です。
なお、JACリクルートメントの詳細は下記の記事で解説しておりますので、是非ともご覧ください。
-
【ハイ・ミドルクラス向け転職満足度No1】JACリクルートメントの概要と実態
続きを見る
3.キヤノンマーケティングジャパンの年収
気になる年収ですが、2022年の有価証券報告書によると平均年収は857万円、平均年齢が48.8歳となっています。
平均年収は高水準と言えますが、平均年齢がかなり高めの構成となっています。
平均勤続年数も25.3年と非常に長く、安定して長く働ける会社だと言えるでしょう。
人員構成としてはバブル期に大量入社した世代が退職せずに今に至るため、平均年齢が高くなる構図のようです。
昇格試験に合格しなければ年収は頭打ち
キヤノン本体もそうですが、キヤノンマーケティングジャパンでは昇格するために合格率の低い難関社内試験に合格する必要があります。
上述の通り、私は同社に入社するか今の会社に入社するか迷いに迷ったので、企業の実態がリサーチできる転職口コミサイト転職会議やOpenWorkを活用して同社の口コミをほとんどチェックしていました。
その中でも、社内試験の難しさについては相当数の口コミがありましたね。
その内容からすると、40代になろうが昇格試験に合格しなければ年収は平均年収のはるか下のラインで頭打ちのようです。
ですので、同社に中途入社する際には昇格試験を合格した階級で入社できるのか否かが極めて重要だと言えるでしょう。
4.キヤノンマーケティングジャパンの残業時間や仕事内容
残業は10〜20時間/月のケースが多い
結論、キヤノンマーケティングジャパンはワークライフバランスを確保しやすい会社です。
私は前職で同社とパートナーという立ち位置で一緒に仕事をしたことがありますが、激務な私達と一緒に仕事をする際も「当日にできること」「時間がかかること」をしっかりと合意したうえで仕事をされていた印象です。
また、知人の同社OB(複合機営業)の人に話を聞いてみたところ、その人はほとんど残業がなかったようです。
実際、転職エージェントのdodaで同社の求人を見てみると、求人内容ごとに「残業10時間」「残業15時間」といった目安の数値が明記されています。
ただ、どの求人も残業数値は少なめになっているので、残業はそこそこにワークライフバランスも大事にしたい人にとってはマッチする企業と言えるのではないでしょうか。
さらに、自社従業員が会社を評価する転職会議のスコアが高めであることから、従業員からの評価も高い優良企業であることがわかります。
ちなみに、転職会議の類似サービスOpenWorkについて【結論オススメ】OpenWorkの評判は?実際に活用した経験者が解説しますに詳細をまとめておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
営業マンは特に全国転勤のリスクあり
頻度は人によるでしょうが、上述の同社OBに話を聞いてみたところ営業職は特に転勤のリスクがあるようです。
同社は大手企業らしく全国に営業拠点を構えているため、転勤を絶対に避けたい人にとってはあまりオススメの企業ではありません。
ただ、同社は販売会社である以上営業マンが中心の会社です。
そのため、営業マンが何度も経験しているであろう全国転勤を否定してしまうと社内で生きづらいでしょう。
ですので、転勤に関する価値観が社内政治で大事となる点を踏まえて同社への応募を検討するようにしましょう。
ちなみに、私自身は全国転勤制度はもはや時代遅れの制度だと考えています。
その詳細は【やめとけ】全国転勤がある会社は意味不明であり時代遅れである事実【理不尽】という記事で触れておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。
5.キヤノンマーケティングジャパンの評判【勝ち組?】
キヤノンマーケティングジャパンの評判
キヤノンマーケティングジャパンって評判が良さそうだけど、実際働いてみるとどうなんだろうかと疑問をお持ちの方も多いですよね。
ということで、OpenWorkでキヤノンマーケティングジャパンの口コミを見てみると
・週二回のノー残業デーがある
・過渡期であり女性活躍推進の波がある
・働きがいは部署による。大手ならではのルーティンワークばかりの部署もある
・営業職が多く、明るい人が多い
などポジティブな書き込みが目立つ反面、大企業病的な実態もあるようです。
2018年の「給料が多く労働時間が少ないトップ100社」でNo1に
東洋経済新聞が発行した「給料が多く労働時間が少ないトップ100社」で同社は1位になっています。
2018年の情報なので実態は今と異なるでしょうが、少なくともワークライフバランスを確保しつつ高水準な年収を確立しやすい会社だったことは確かです。
休暇を取得しやすい制度
同社のホームページでは以下のような休暇制度を整えていると公開されています。
- 年末年始休暇:7連休(年度により異なる)
- サマーバカンス:9連休(年1回、土日含む)
- フリーバカンス:9連休(年1回、土日含む)
- リフレッシュ休暇:16連休(最長、5年毎の勤続表彰)
実際、これらの制度は私が一緒に仕事をしていた担当営業も駆使していましたので、人によっては活用していない実態があるかもしれませんが、全体的に休みやすい雰囲気があることは確かでしょう。
福利厚生はほぼ0
結論、キヤノンマーケティングジャパンのデメリットは福利厚生がないことです。
これはキヤノン本体も同様なのですが、基本給とボーナスという要素があるのみで、住宅手当や他様々な手当は一切ありません。
ですので、東京都内で働く賃貸暮らしの若手にとっては厳しい給与体系とも言えます。
ただ、昇格試験に合格したうえでの年収水準は高く、管理職になれば年収1,000万超えも見込める会社だと思いますので、福利厚生のハンデを跳ね返す給与水準はあると思いますね。
顧客対応が苦手な方はやめておいたほうが良い
結論、キヤノンマーケティングジャパンは販売会社なので顧客対応が中心の業界です。
世の中のあらゆる企業は顧客対応をしているワケですが、特に同社は「お客様の悩みを解決するITソリューションの提供」がビジネスの中心になるので、自ずと顧客と蜜にコミュニケーションを取る必要があります。
そのため、ワガママな顧客と連絡を取り合うのが苦手だったり、黙々と作業をし続けるような仕事スタイルを好む人は応募を割けたほうが無難と言えるでしょう。
6.キヤノンマーケティングジャパンの中途採用試験体験談
上述の通り、私は過去に同社と一緒に仕事をしていた経験がありました。
その経験から同社が優良企業だと感じていたところに自分の経歴が活かせそうな求人があったので応募したワケです。
選考プロセスはというと1次が人事+現場部署との面接、2次が役員面接というシンプルな内容であり、いずれも対面の面接でした。
面接もオーソドックスに「転職理由」「志望動機」などから入るもので、特別変わった質問はなかった気がします。
内定獲得後に個別の条件説明あり
詳細は触れませんが、私は内定獲得時点で最終面接にもう1社控えていることをお伝えしていたためか、内定獲得後に給与の条件提示と共に給与規定の説明を受けました。
何よりもありがたかったのが、採用人数1名の求人だったにも関わらず、回答を急かされることなく「決心が付くまで遠慮なく考えたうえでどちらに入社するか決めてください」という言葉を頂いたことでした。
そういう真摯な先方の姿勢もあり、入社をかなり迷ったワケですが最終的にはお断りを入れることになりました。
ただ、こうして企業情報を調べてみても優良企業だと改めて感じますね。
おわりに
ということで、キヤノンマーケティングジャパンについてのまとめ記事でした。
繰り返しになりますが、同社はワークライフバランスが確保できる会社な一方、若い頃からガツガツと働き実力を付けたい人にとっては不向きの会社と言えます。
総合的に考えると、会社に骨を埋める人にとっては非常に居心地の良い会社なのでしょうが、勝ち組かどうかは結局の所「何を働く上で大事にするか」という個人の価値観に尽きると思います。
同社に興味ある方にとって有益な情報となれば幸いです。
今回は以上です。