【人間力判定】意味不明な適性検査TALの概要と落ちた体験談【図形問題】

2021年6月6日

転職や就活で適性検査の選考に進んだ。

 

次の選考はTALという適性検査だと言われたものの、どんな内容なのかわからない。

 

この試験、落ちることはあるのか?合格率はどの程度なのか?

 

このようなことでお悩みではありませんか?

 

この試験なんですが、過去に2回受験した私からすると全くもって意味不明です。

 

そして、結論から言うと落ちることはあります。なぜならば、私は過去にそれはそれは見事に落ちたことがあるからです。

 

過去2回受験し、1回落ちて1回受かったわけですが、通過した理由も落ちた理由も未だ謎のままです。

 

ということで、今回はこれからTALを受験する皆様にとって有益な記事となるよう、TALの概要や対策についてまとめていきます。

 

本記事の内容

  • 1.適性検査TALの概要
  • 2.企業がTALを採用する3つの理由
  • 3. TALのテスト内容【図形:過去問紹介あり】
  • 4.TALテストで落ちた体験談
  • 5.TALの対策方法ってあるの?

 

1.適性検査TALの概要

 

TALは人間力を測定する検査

TALを提供している株式会社ビビッド・ジャパンのホームページにはTALの概要を以下のように記載しています。

 

TAL(タル)は新卒・中途採用等、著名な検査はじめ心理学系の能力検査テストと併用して活用されている、脳科学統計学の適性検査ツールです。多くの企業に採用されている、脳科学統計学で構築されたテストですので、対策が出来ないことも大きな特徴です。

 

採用試験や昇任昇格試験では、被検者は自分を良く見せようという意識が働き、必ずしも正直に回答するとは限りません。また昨今、多くの適性検査ツールは対策本が出回り、学校や就職予備校でもテスト対策が行われております。採用適性検査ツール「TAL」は、最新の脳科学の成果を採り入れ、そのような傾向を極力排除する検査手法により、被検者本来の『人間力』の把握が可能です。

 

つまり、企業側からすると、TALは応募者が対策できないがゆえに受講者の人間性を確実に確認できる便利な適正検査なのです。

 

そして、TALで計測できる検査項目はどんなものがあるかというとこんな感じ。

 <TALで計測できる検査項目>

  • コミュニケーション力
  • ストレス耐性
  • 責任感
  • 積極性
  • 行動力
  • 向上心
  • メンタル傾向
  • コンプライアンス傾向 など

 

自社で働きたいと応募する候補者に対し、TALで計測できる能力は当然どの企業も見極めたいものです。

 

なぜならば、責任感がなくて行動力のない人は周囲に悪影響を及ぼすからです。

 

企業からすると、採用した人材が活躍できない場合、シンプルに残念なものです。

 

それだけならばまだ良いのですが、性格に難がある人材が職場にいると周囲の士気を低下させてしまうリスクもあります

 

そういった問題ある人材をふるいにかけることができることから、金融系やNTT系列企業などで幅広く採用されているのがTALとなります。

 

なお、問題行動を起こす社員が周囲へ具体的にどのような悪影響を及ぼすかについては、【体験談】同期にモンスター新人を抱えた私が思う7つの特徴と4つの対処法とはという記事で触れております。興味のある方は是非ともご覧ください。

 

2.企業がTALを採用する3つの理由

 

理由①.長く働いてくれる人材を採用したいから

やっぱり、企業にとっては以下のような人材が欲しいところですよね。

 <企業が入社して欲しい人材>

  • メンタルが強くて少々のことではへこたれない
  • ストレス耐性が強い
  • 逆境にもくじけずに仕事をやり切る姿勢がある
  • ロジカルで理路整然としている など

 

特に、心の病気にかかってしまうと企業はせっかく採用した人材を長期に渡って失うことにも繋がります。

 

そういったリスクを回避するために企業はTALという人間の本質を測定するツールを採用しているのです。

 

理由②.自分事で考えられる人を採用したいから

TALはごまかしがきかなくて性格を診断できるため、思考に愚痴っぽいところがないかをチェックしている場合も多いです。

 

人間誰しも愚痴っぽい人って嫌ですよね。

 

周囲にそんな人が1人いるだけで職場の雰囲気が悪くなりますし、チームメンバーのパフォーマンスにも影響しますからね。

 

愚痴っぽい性格って、「でも」とか「だって」というネガティブな口癖のある人が多いですけど、一方で面接ではそのような内面はなかなか判別ができません。

 

「この人はいい!」と思って採用したものの、「実はネガティブで指示待ち人間だった」となると、採用する企業としては後悔しますよね。

 

そういったリスクを軽減するという意味で、人間の本質がわかるTALが採用されるケースも多いのでしょう。

 

愚痴をこぼす人って知らないうちに色々なモノを失っていきます。

 

その詳細は愚痴をこぼす人が失っているモノとは。愚痴が多い人の特徴3つとデメリットを解説という記事で解説しております。興味があれば是非ともご覧ください。

 

また、言われた仕事しかできないようなタイプの人も、採用する企業としては避けたいもの。

 

指示待ちの人がいると上司の管理が大変になりますし、自発的に仕事をしているメンバーにばかり仕事量が偏ったりして、チームの雰囲気を壊しかねないからです。

 

なお、こういった指示待ち人間の特徴や対処法などは仕事で言われたことしかできない人の特徴3選と指示待ち部下を持った体験談という記事で解説しております。こちらも興味があれば是非ともご覧ください。

 

理由③.個性を見極めたいから

企業は往々にしてリスク回避のためにTALを使いがちです。

 

ただ、TALは性格の本質を測定できるため、応募者自身の個性を見極める目的でも利用されています。

 

TALで測定したい項目の優先順位としては

 

性格にスクがあるか把握>独創的な個性を持っているかの把握

 

でしょうけど、個性をより正確に把握することも踏まえ、TALを採用している企業もあるでしょう。

 

私はこれまで2回の転職を経験してきましたが、本当に会社によって社風が全く異なることを実感しています。

 

毎週オフィスに集合し、朝礼で社訓を読み上げる古い体質の会社もあれば、リモートワークで効率を重視する会社など様々です。

 

ですので、自社の文化に合った人かを正確に見極める意味でTALは企業側にとって有効なツールと言えるでしょう。

 

これは企業だけでなく、応募する側も同じ話です。そのため、

 

こんなはずじゃなかった・・・

 

とならないように、転職活動で企業に応募する際には必ず企業の実態を情報収集したほうが良いです

 

会社の実態を調べるには、現役社員やOBに意見を伺うのがベストですが、多くの人はそのような繋がりがないでしょう。

 

繋がりがない場合、信頼できる転職口コミサイトの転職会議OpenWorkを使って会社の実態を見極めると良いです。

 

また、転職しないほうが良いブラックな業界を避けることも同じくらい重要です。

 

詳しくは【2023年】ブラック企業経験者が転職しないほうがいい11業界と理由を解説という記事で解説しておりますので、こちらも是非ご覧ください。

 

3. TALのテスト内容【図形:過去問紹介あり】

結論、TALは合計20分という短いテストであり、以下の2部構成となっています。

 

テスト1:36問 選択式    15分

テスト2:図形アイコン配置  5分

 

また、PCを使ったWEBテストになり、一度「進む」を選択してから戻ることはできませんので注意するようにしましょう。

 

テスト1:36問 選択式

選択式の問題では、7つの選択肢の中から1〜2つを選択します。

 

対策が不可能とはいえ、高確率で出題される問題はいくつかありますので2つご紹介します。

 

有名なのが「どの卵を手に取れますか?」という問題と「自販機でおつりが出ない時にあなたはどうする?」という問題です。

 

卵の問題に関しては、選択肢は以下の7つです。

 

・剥いていないゆで卵

・うずらの卵

・剥いたゆで卵

・生卵

・輪切りにしたゆで卵

・産卵直後の温かい卵

・模型の卵

 

TALの目的が人間性のチェックですので、冷たい人間を連想させる「模型の卵」を選ぶのが最もNGとされており、最も良いのは温かみを感じさせる産卵直後の温かい卵だとも言われています。

 

自販機問題に関しても、選択肢は以下の7つです。

・自動販売機を蹴飛ばす

・諦めて立ち去る

・会社に電話して文句を言う

・おかしいと思う

・運が悪かったと思う

・諦める

・むしゃくしゃした気分になる

 

「自販機を蹴飛ばす」は論外です。

 

じゃあ正解は何なの?という点につきましては諸説あって断言できないものの、感情的にならない冷静な人物を連想させる回答が良いとされています。

 

ちなみに、私は「おかしいと思う」「運が悪かったと思う」あたりを選択するようにしていました。

 

あとは、企業側の心理を考えた時に「感情的な人材」は採用したくない点に着目しましょう。

 

例えば、自販機問題でいうと「自販機を蹴飛ばす」はとても感情的ですよね。

 

このように、感情的な行動を排除して回答することが良いとされていますので抑えておきましょう。

 

テスト2:図形アイコン配置

図形の問題ですが、与えられたテーマに対して、左側に配置されている図形やニッコリ顔図形を右側のスペースに配置させていくという特殊な内容です。

 

下図の通り、「入社後に活躍する私」という形で出題されることが多いです。

<参考>「適正検査 TAL」でググった結果のスクショ

 

右側へ配置できる図形は最大15個であり、15個すべて使い切るのが良いとされています。

 

そして、図形問題の模範解答例はというと結論こんな感じ。

 <図形問題のポイント>

  • 一番上に顔のニコちゃんマークを配置する
  • 左上に描かれている円の中にニコちゃんマークを配置する

 

上述の通り、TALは性格に難のある人材をあぶり出すための適性検査です。

 

そのため、サイコパス印象とは離れた印象を抱かせることが重要であり、「💛」「★」「↑」などのポジティブな印象を抱く記号は極力使うようにすると良いでしょう。

 

また、「入社後の私」の場合、人を連想した答えが望ましいワケですけど、正直記号ばかりを並べて人の形を作ると言われても正直無理があります。

 

ただ、一つ一つの図形には意味がないものの、なんとなく配置によっては人を連想できなくもない形もあるでしょう。

 

自分の感覚で構わないので、是非人をイメージさせるような内容にしてみてください。

 

ただ、それ以上の攻略法は正直不明です。

 

というのも、上述の通りTALを提供している会社自体が「TALでは自分をよく見せようとする意識を排除している」と公言しているからです。

 

正直、こんなの直感でしかないですよね。私も過去に受験した際は上記のニコちゃんマーク配置場所意外は直感に従ってひたすら適当に配置しました。

 

採点基準も不明ですので、あえてアドバイスをするならばあれこれ考えずに自分の直感に従って図形配置することでしょう。

 

4.TALテストで落ちた体験談

 

TALで落ちる人はいるのか

結論、TALで落ちる人はいます。というか、私は過去に落ちた悲しい経験があります。

 

ちなみに、この試験で落ちる確率は1/7と言われていまして、数字にすると14.3%です。

 

ですので、数値だけ見ると人間性に大きな問題がなければ受かる適性検査と言えます。(じゃあ私の人間性は何なんだ・・・という話)

 

NTTデータに応募してTALで落ちた体験談

人間力を計測する適正試験がTAL。

 

そして、私は過去に2回TALを受け、1回落ちたことがありますが、落ちた経験のほうが参考になると思いますので落ちた体験談を書いていきたいと思います。

 

落ちた会社はSler大手の㈱NTTデータ。

 

2020年の転職活動時に、NTTデータの求人が出ていたので応募を行い、書類選考通過後の選考として、TAL+WEBテストを受けたわけです。

 

ちなみに、エージェントからは、この適性検査はTALという特殊な形式ですよ!という連絡を受けていたので、上述の頻出問題や図形問題も自分なりに対策したうえで臨みました。

 

テスト1では卵問題は自販機問題が予定どおり出題され、他の設問は直感に従って回答をしていきましたね。

 

テスト2の図形配置は「入社後のあなた」みたいなテーマだった気がします。(「いやいや。この図形配置で入社後の自分を表現するとか意味不明すぎるでしょ」と思ってしまったものです)

 

図形配置問題では、ニッコリ顔図形を上のほうに配置して、後は気分の赴くままに15個配置したところまでは覚えています。

 

その結果、「まぁよくわからないけど落ちないでしょう」と思っていたTALで、まさかの選考落ちを経験したわけです。

 

ちなみに、転職の適性検査でボロボロでも受かった筆者が悲惨な結果でも受かる理由を3つ紹介にて適正検査が6割できたのに落ちた体験談を書いているのですが、こちらがNTTデータさんなのです。

 

同社の適正検査ボーダーラインは当然わかりませんが、私からすると「TALの結果で落ちた」としか思えない。。

 

すなわち、あなたは人間力NGなんです判定されたという悲しい出来事なのでした。

 

ちなみに、そんな人間力NG判定をされた私でもちゃんと転職活動で内定をいただくことができましたので、転職活動に苦戦しているとしても諦めないでくださいね。

 

ちなみに、私の場合、過去に一次面接4連敗してしまい、面接ノイローゼになりかけたこともあります。

 

ただ、今思うと自分の話が長くて要領を得なかったですし、転職活動を甘く見ている節もありました。

 

という失敗体験を踏まえた面接合格のコツなどを、【面接対策】転職活動がうまくいかない人は相手に覚悟や熱意が伝わっていない件という記事でまとめておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

TALで落ちたという件、文句を言うつもりは毛頭ないのですが、、ないのですが、、この試験で一体どのような結果が示され、何故に「不適」と判定されたのか。

 

いまだに少しだけ気になってしまう。わからん。本当にわからん。。

 

ちなみに、NTTデータに転職を考えている人向けの記事はNTTデータに転職したいあなたへ。評判/転職難易度/年収などを調査しましたという記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。

 

5.TALの対策方法ってあるの?

 

基本的にTALは人間力を問うテストですし、公式ホームページにも記載の通り対策が困難なテスト方式です。

 

ですので、選択式問題は基本的に対策が困難である一方で、卵の問題や自販機の問題など、高確率で出題される設問については事前に対策が可能と言えます。

 

また、図形問題に関しては何を基準に判定しているか全くのブラックボックスではあるものの、「画像はすべて使う」だったり「ポジティブな印象を抱くようにする」といった情報はありますので、その辺りを意識しつつ基本的には直感で臨むのが良いと思います。

 

変に「こう回答したら良い印象なのかな?」と疑いだすと正直思考の闇に漬かってしまうので、シンプルに考えていきましょう。

 

なお、TALと同じく人間性や処理能力を確認するような適性検査でクレペリン検査というものがあります。

 

転職活動をしていく中で、クレペリンを受験することもあると思いますので、クレペリンって何それ?という方は【曲線類型判定】クレペリン検査は落ちる?経験者がやり方と対策法を徹底解説!という記事を是非ともご覧ください。

 

おわりに。

ということで、意味不明な適正検査TALの概要と体験談でした。

 

面接で落ちたときは人格否定されたような気分で結構ショックを受けますけど、TALで落ちたときはちょっと笑ってしまったのは今となれば良い思い出です。

 

この試験、落ちるのかよーーー!!!!(苦笑)

 

って感じで、まぁしょうがねぇやって気持ちでしたね。

 

結論:TALの採点基準はよくわからないので素直に答えるのが一番です

 

落ちた奴が言うなって話ですけど、参考になれば幸いです。

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