大手ホワイト企業の呼び声も高いヤマハ㈱に就職や転職をしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
同社はヤマハ音楽教室を展開しており、楽器という身近な製品を展開しているため、特に音楽が好きな人にとっては魅力倍増の企業ですよね。
ただ、ヤマハはホワイト企業なイメージがあるけど、実際どんな待遇なのだろうか。激務な部署はないのだろうか?実はブラック企業ってことはないの?転職難易度は高い?
といったように、実際に自分が応募するとなると上記のような実態が気になるところですよね。
そんな方々へ結論から言いますと、ヤマハはワークライフバランスが確保でき、かつ年収も高いホワイト企業です。それが故に転職難易度も高いと言えます。
かくいう私は、2018年にヤマハの中途求人に応募し、結論から言うと一次面接であっさり落ちました。
今回は、そんな私がヤマハに就職や転職したい皆様に対して、ヤマハの会社概要や面接体験談などを書いていきます。
※本記事では一部プロモーションが含まれています
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本記事の内容
- 1.ヤマハの会社概要
- 2.ヤマハの就職・転職は難しい?
- 3.ヤマハの年収体系
- 4.ヤマハの転職面接で落ちた体験談
1.ヤマハの会社概要
会社概要
ヤマハの会社概要は以下の通りです。(2023年5月、ヤマハホームページより引用)
- 社名:ヤマハ株式会社
- 本社所在地:静岡県浜松市中区中沢町10番1号
- 創業日:1887年
- 資本金:285億34百万円
- 代表者:代表執行役社長 中田 卓也
- 連結従業員数:19,895人(ほか、平均臨時雇用者数:8,863人)
- 売上収益(IFRS):4,082 億円
- 事業概要:楽器事業(ピアノ、電子楽器、管・弦・打楽器等の製造販売等) 音響機器事業(オーディオ、業務用音響機器、情報通信機器等の製造販売) その他の事業(電子部品事業、自動車用内装部品事業、FA機器事業、ゴルフ用品事業、リゾート事業等)
既に創業から100年を優に超える超老舗企業であり、ネームバリューは解説するまでもありません。
音楽に関する事業であれば幅広く扱っている同社に蓄積されたノウハウによって、楽器事業や音響機器事業を展開しています。
さらに、音楽だけではなくその他の事業として電子部品事業や自動車用内装部品事業、さらにはネットワーク機器なども展開しており、音楽以外の専門性を持った人にも入社のチャンスがある企業です。
特に、地元静岡県民にとってはまさに就職の勝ち組企業と言えるのではないでしょうか。
業績の推移
結論、ヤマハは2019年3月期から2021年3月期にかけて毎年減収減益となっていましたが、2022-2023年は持ち直し、2023年3月期はコロナ禍以前の売上を上回りました。
売上高:434,373百万円(2019) → 414,227百万円(2020) → 372,630百万円(2021) → 408,197百万円(2022) → 451,410百万円(2023)
事業利益:52,745百万円(2019) → 46,352百万円(2020) → 40,711百万円(2021) → 43,029百万円(2022) → 45,867百万円(2023)
なお、2024年3月期の会社予測は売上高470,000百万円、事業利益56,000百万円となっており、増収増益を目標としています。
2020-2021年にかけては減収傾向が大きかったものの、現在は持ち直しています。
また、売上高に対する事業利益率は10%超という高い数値であり、一定の利益を生み出している点は転職志望者にとって良い情報と言えるのではないでしょうか。
売上構成
結論、ヤマハは売上の大部分を海外で計上している、グローバル企業です。ちなみに、タイトルにある通り私は過去にヤマハの転職面接で落ちた経験があるんですけど、そのときの求人票にも「TOEIC600点以上歓迎」という文言がありました。
部署により程度の差はあれど、英語力が求められる環境であることは間違いないでしょう。なお、地域別の売上構成はこんな感じ。
<ヤマハの地域別売上構成:2021年3月期時点>
- 日本:16.7%
- 北米:23.8%
- 欧州:24.2%
- 中国:18.4%
- その他:16.9%
2021年では日本国内の売上比率はわずか16.7%となっております。そして、海外売上比率が高いために、為替相場の影響を大きく受けることもポイントの一つと言えるでしょう。
セグメント別売上構成
2021年3月期のセグメント別売上構成は下記となります。
<ヤマハのセグメント別売上構成:2021年3月期>
- 楽器:238,981百万円
- 音響機器:103,813百万円
- その他:29,836百万円
<2022年4月、ヤマハホームページより引用>
この構成を見るとわかるように、イメージ通りヤマハ株式会社は音楽を軸とした事業で大部分の収益を確保しています。
社長メッセージの抜粋
2023年1月現在、同社のホームページ/社長メッセージを一部抜粋するとこのような発信がなされています。
「ヤマハは本当に強くなった」。この2年を振り返って、私は変化を実感しています。
COVID-19の影響により、一時は作りたくても製品を作ることができない、開きたくても音楽教室を開けないという、いわば開店休業状態に陥り、2021年3月期第1四半期には当期損失を計上しました。しかし、同年第2四半期には黒字へと転換し、以降、収益は右肩上がりに伸びています。以前であれば、危機的な状況に直面すると赤字に転落したり、低空飛行が続いたかもしれません。一旦収益が落ち込んでもそれを1四半期にとどめ、すぐさま盛り返したことに、当社の進化を見ることができました。
何より素晴らしかったのが、危機に対する社内の一体感です。部品が入ってこなければ、設計をすぐさま変更する。商品が作れないなら別の商品を売り切る工夫と努力を重ねる。開発、調達、生産、販売の全てのプロセスにおいて、全従業員が一体となっての能動的な対応は当社の進化の証左であり、私自身、一種の感動と大きな手応えを感じました。残念ながら、中期経営計画で掲げた財務目標を達成することは叶いませんでしたが、当社の稼ぐ力と危機への対応力は確実に高まったと自負しています。
過去2年間でテレワークが普及し、従業員の働き方の自由度が広がりました。一人で籠って仕事をすべきか、あるいはオフィスで周囲と直接顔を合わせて議論したほうがいいのか、従業員一人一人が自分の業務の内容や段階に合わせて最も適切な手段を選択できるようになっています。
コロナ禍で一時的に業績が落ち込んだのは事実ですが、着実に企業体質を強化していると見受けられます。
そして、ホワイト企業の呼び声高い評判通り、採用な人材育成には拘りを持って取り組んでいる姿勢が見えるのは素晴らしいと思いますね。
2.ヤマハの就職・転職は難しい?
ヤマハの就職・転職難易度は高い
結論、ヤマハの就職や転職難易度は高いです。転職エージェントdodaが発行している転職人気企業ランキング2022<総合>では、115位にランクインしています。
他の人気企業のほとんどが都市部に本社を構える中、静岡県浜松市に本社を構えるヤマハは、静岡県民にとっては地元に根付く優良企業と言えるのではないでしょうか。
ちなみに、私は1社目在籍時にヤマハの営業マンと関わりがあったのですが、率直な印象は「割とのんびりしているホワイト企業」というものです。
あまりガツガツ営業してくるわけでなく、高い商品力があるからこその引きの営業スタイルという印象でしたね。
※もちろん営業マンは個人によってスタイルも変わりますので一概には言えません
結構忘れがちなんですけど、転職活動は他の応募者との勝負です。
人気のない企業が少数の中から採用者を決定するのとは異なり、応募者の多いNTTデータでは数ある応募者の中から厳選して書類選考・適性検査・1次面接・最終面接を行うワケなので、当然転職難易度は高くなります。
ただ、ヤマハへの入社に興味がある人にとっては追い風となっています。
2022年9月時点でdodaでは81件の求人が出ていますが、2022年4月時点では同サイトでの求人件数が約50件でした。
世界的に活躍している企業であるため転職希望者も多く、競争率は激しいですが、音に関わるスキルやその他事業に関わるスキルが豊富であるなど、尖ったスキルを持った人にとっては今がヤマハへ転職するチャンスです。
これから具体的に転職活動を行う方は転職相談・面接対策支援・面倒な事務手続き・求人紹介といった支援をしてくれ無料で使える転職エージェントへの登録がおすすめです。
そして、具体的にNTTデータが本命企業!と決まっている方はJACリクルートメントを活用すると良いと思います。
なぜかと言うと、他のエージェントに比べて、個別企業の情報量が多いからです。
通常、転職エージェントでは
「求職者→エージェント担当者→企業担当者→企業」
という流れのコミュニケーションですが、JACリクルートメントの場合は
「求職者→企業担当者→企業」
というコミュニケーションを取れるのがメリットです。
結果、「こういう人材が求められている」とか「過去こういう傾向の人は落ちている」といった中身の濃い情報が面接前に入手可能です。
なお、JACリクルートメントの詳細は下記の記事で解説しておりますので、是非ともご覧ください。
-
【ハイ・ミドルクラス向け転職満足度No1】JACリクルートメントの概要と実態
続きを見る
入社には音楽への共感が求められる
ヤマハの企業理念は以下となっており、企業理念に「音・音楽」というワードが入っているからこそ、どの求人でもそれらへの共感は必須と言えます。
<ヤマハの企業理念>
感動を・ともに・創る
私たちは、音・音楽を原点に培った技術と感性で、新たな感動と豊かな文化を世界の人々とともに創りつづけます
なお、上述の通りヤマハは音楽以外ではルーターなどのネットワーク機器販売も展開しています。
私はネットワーク機器に関する求人に応募したんですけど、それでも音楽への共感を求められたのを覚えていますね。
3.ヤマハの年収体系
気になる年収については、結論高い水準です。
2022年の有価証券報告書によると平均年収は860万円です。ただ、平均年齢は44.8歳と高めであり、高年齢の高所得者が年収水準を押し上げている可能性は高い一方、それを差し引いても年収水準は高めと言って良いでしょう。
ただ、以下のように年収水準が下降気味である点は気になるところです。
<ヤマハの平均年収データ>
- 2022年3月期 860万円
- 2021年3月期 885万円
- 2020年3月期 948万円
- 2019年3月期 935万円
- 2018年3月期 903万円
<有価証券報告書より引用>
また、2022年3月期のヤマハの平均勤続年数は19年6ヶ月となっており、従業員が長く働ける環境にあることがわかります。
平均年収からすると、それなりに活躍して出世が見込める人は1,000万overも狙える会社なのではないでしょうか。
一般的にメーカーでは平均年収が1,000万を超える会社はほとんどありません。そんな中、平均年収が860万のヤマハはメーカーの中でかなりの高待遇企業と言えるでしょう。
ちなみに、世の中の平均年収や自分の年収水準って世間と比較してどんな感じ?という疑問をお持ちの方は【多い?少ない?】自分の収入ってどのくらい?あらゆる観点で平均年収を調査!という記事でまとめておりますので興味があればぜひご覧ください。
4.ヤマハの転職面接で落ちた体験談
上述の通りで、私は2018年にヤマハの転職面接を受けたんですけど1次面接で落ちました。
転職エージェントからのフィードバックによると「人柄は良さそうだが活躍できる気がしなかった」とのこと。悲しい・・・
私の場合求人は東京の事業所でしたが、面接場所は浜松の本社でした。
ただ、一次面接にも関わらず交通費の支給がされました。この辺りは「流石」という印象でしたね。なお、気になる1次選考の流れはこんな感じ。
<ヤマハの1次面接の流れ>
- 会社概要説明
- 面接(面接官4名)
- 筆記試験
会社概要説明
会社概要に合わせて、ヤマハの人事担当者からおおよそ想定される待遇が提示された記憶があります。
応対も非常に丁寧で、このあたりは流石という印象でした。
提示待遇もそれなりに高かったため、面接前のモチベーションを高める要因になった記憶があります。ま、結論落ちるんですけどね。
なお、ヤマハの年収が世間と比べてどの程度高いのかに興味のある方は【多い?少ない?】自分の収入ってどのくらい?あらゆる観点で平均年収を調査!という記事で世間水準をまとめていますので、比較対象として是非ともご覧ください。
面接
面接の詳細内容は正直そこまで覚えていないんですけど、雰囲気自体は非常に温和で応募者の情報を引き出そうとう真摯な姿勢を感じました。
なお、「ヤマハに入社後に事業を伸ばす具体的なイメージや考えはあるか?」という質問はよく覚えていますね。
なぜならば、それにしどろもどろの答えをしてしまった結果が面接で落ちる敗因になったと感じているから。
結論、このように深掘った質問に答えられないのは、応募先で活躍するぞ!という覚悟が決まっていないからだと反省しています。
なお、この辺りは【面接対策】転職活動がうまくいかない人は相手に覚悟や熱意が伝わっていない件という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。
筆記試験
結論、筆記試験は独自のユニークな性格テストのようなものでした。
問題は計30問。おそらく対策はしようがなくて、思ったことをありのままに書くのが良い気がします。
回答するのに20~30分くらいかけた記憶がありますけど、そんな苦労もむなしくあっさり翌日にお祈りの連絡が届きました。
おわりに
ということで、ヤマハへの転職に関するのまとめ記事でした。
メーカーの中で言うと待遇はトップクラスですし、長く働けるであろう素晴らしい企業だと思います。
ただ、その根幹には音楽への思いがあると思いますので、自分がその企業理念に共感できるのか否かが大きなポイントになると思いますね。
ヤマハで働くことに興味をお持ちの方は是非とも参考にして頂ければ幸いです。
今回は以上です。