尊敬していた主任〜係長クラスの先輩が仕事を辞める。仕事をバリバリこなしていた若手のホープが仕事を辞める。
このようなニュースは残された人達に大きな衝撃を与えます。
残された人達は「仕事は誰が引き継ぐのだろうか。今後の体制はどうなるのだろうか。」という大きな不安を感じるでしょう。
1人の同僚が退職するだけでも大変なことなのに、次々と人が辞めていくなんて想像するだけで恐ろしいですよね。
本記事を書いている私は、新卒に入社した会社で過去退職連鎖を経験しました。
本記事ではそういった実体験を踏まえ、「中堅社員やエース社員が会社を辞めてしまうが、私はどうしたら良いのか。転職したほうが良いのか?」という疑問に答えていきます。
そして、先に結論を言っておくと中堅社員やエースが愛想を尽かして会社を辞めたのならあなたも転職すべきだし、そうでないなら焦って転職する必要はありません。
では、エース級社員の彼らが愛想を尽かしてしまう会社にはどんな特徴があるのか、中心人物が辞めると職場はどうなってしまうのか。
そのあたりも本記事では実体験を踏まえて触れていきますので、中堅社員やエース社員が辞めてしまって不安な方は是非最後までご覧ください。
※本記事では一部プロモーションが含まれています
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本記事の内容
- 1.中堅社員やエース社員が辞めて連鎖退職が起こる会社の特徴5つ
- 2.エース社員や中堅社員が会社を辞めてしまう理由3つ
- 3.エース社員や中堅社員が退職ラッシュする職場のその後
- 4.中堅やエース社員の退職を防ぐための方法3つ
- 5.エース社員が退職した職場から転職する方法
1.中堅社員やエース社員が辞めて連鎖退職が起こる会社の特徴5つ
特徴①.仕事量が多く、追い詰められている
結論、中堅社員やエース社員が辞めて連鎖退職が起こる職場は、職場全体が肉体的・精神的に追い込まれている場合が多いです。
そういった職場は皆が皆、不満を抱えながら何とか歯を食いしばって日々仕事に励んでいるでしょう。
そんな中、職場を支えていたエース社員や中堅社員が辞めてしまうと、心の支えを失ってしまいます。
その結果、周囲が「もうダメだ・・・」と諦めてしまって連鎖退職が起こってしまうのです。
経験上、激務な会社は多いですけど、激務な会社でも尊敬できる上司や先輩がいたり、周囲をフォローする姿勢がある職場では連鎖退職は起こりません。
連鎖退職が発生する職場は、激務である大変さに加えて、上司から日々叱責されたり、お客様から怒鳴られたりと精神的な厳しさが伴うケースが多いです。
私は過去に退職連鎖を経験していますが、その時は職場の全員が激務で疲弊してボロボロの状態でした。
そんな状態で「エース社員が退職する」というニュースを耳にした瞬間、誰もが
マジか・・・私も辞めようかな・・・
と思ったことでしょう。
連日のように客先には怒鳴られ、上司からのフォローもない。
時には不正を強要されるようなヤバい上司がいた職場環境だったため、連鎖退職が発生したのです。
そんな経験から、誠実さって本当に職場を支える源泉だと感じていますし、不正を働くような職場からは一刻も早く転職したほうが良いと思いますね。
なお、詳しくは会社から不正を強いられて辞めたいあなたは転職すべき【そう思うのは当然】という記事で解説しておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
特徴②.一部の社員に仕事が偏りすぎている
誰が見ても一部の社員に仕事が偏りすぎている職場の場合、連鎖退職が発生しやすいです。
なぜかというと、仕事が偏っている一部の社員はほとんどがエース社員や中堅社員だから。
エース級の社員は多くの場合仕事へのモチベーションが高く、何よりも能力が高いので少々業務負荷が高くても音を上げずに仕事をこなせてしまいます。
ただ、とはいえエース社員も人間です。
明らかにキャパを超えて仕事をどんどん振られ続けたら、ふとした瞬間に
なんで私ばかりこんなに仕事に追われているんだろう・・・この会社、私に甘えすぎていないか?
と会社に見切りをつけてしまう可能性があります。
そのため、あまりにエースに仕事量が偏っている職場では、エース社員が突然辞めてしまうリスクが高いと言えます。
そして、エースに甘えて職場運営していた場合、その重荷を残された人で請け負っていく必要があります。
結果、残された人達の残業時間は激増するでしょう。
そして、労働環境が急激に変わることで心折られる社員が続出した結果、連鎖退職に繋がっていくというロジックになります。
結論、エース社員に仕事があまりに偏っている職場は多くの場合レベルが低い職場です。
こうした職場で長期的に働き続けるのはリスクがとても大きいと思っています。
その理由と詳細についてはレベルの低い職場や会社の特徴7選と働き続けるリスク【辞めたい気持ちは当然】という記事で解説しております。こちらも是非ご覧ください。
特徴③.尊敬できる人が少ない
連鎖退職が発生する職場は優秀な人が少なく、ダメな人が多いことが特徴です。
ダメな人の多くは、仕事のモチベーションも低くて言われたことしかやらないです。
仕事もサボりがちな傾向があるので、モチベーション高い社員が割を食うことも多いでしょう。
優秀な社員はダメな人の仕事までやっているにも関わらず、暇そうにしているダメな人が周りにいると、「どうしてこんな職場で俺は頑張っているんだろうか」と思うのも無理はないですよね。
私自身、仕事をサボる人の分まで仕事をさせられた経験があるので、この気持ちが凄くわかるんですよね。
その経験から感じるのは、「仕事をサボって会社にしがみ付く人はこれからの時代淘汰されていく」ということ。
その理由については【在宅】仕事をサボってしまう癖がある人はヤバい自覚が必要【存在価値ないかも】という記事で解説しております。こちらも是非ご覧ください。
こういった環境の中で、数少ないであろう「尊敬できるエースや中堅社員」が辞めることで、残された人達の会社に対する失望感が大きくなるのです。
「あのAさんも辞めてしまうのか。やっぱりこの会社はダメな会社なんだな」
といった感じで。
人間、感情は周囲に伝染します。マイナスな感情が周囲に移っていき、その結果連鎖退職を招いてしまうのです。
特徴④.事業方針に不満がある
上司や経営者が変わったときなど、事業方針に不満を抱える社員が多い環境ですと退職の連鎖が発生しやすいです。
不満を抱える社員が多い中、エース社員の退職をきっかけに社員が次々と辞めてしまう可能性があるでしょう。
なお、事業方針がメチャクチャな会社はエース社員や中堅社員をはじめ、多くの社員に無理を強いた結果キャパオーバーを引き起こしてしまいます。
仕事では一時的に繁忙期を迎えることはどの業界でもあることです。
ただ、会社が間違った方向に舵を切ってしまった場合はすぐに環境が良くなることはないでしょう。
そうなると職場はどんどん疲弊して雰囲気が悪くなり、連鎖退職を引き起こしてしまう可能性はあるでしょう。
なお、私自身事業戦略がムチャクチャな環境で働いていた経験があるので、この気持はとてもよくわかります。
その経験を通じて感じたことを【終わるわけない】会社の無謀な戦略で仕事がキャパオーバーならば転職すべしという記事でまとめております。こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
特徴⑤.人間関係が悪い
往々にして中堅社員やエース社員は人間関係でも中心的存在であることが多いです。
人間関係が悪いような職場では、エース社員の退職をきっかけに、人間関係のバランスを保ってくれる人がいなくなってしまう可能性があります。
その結果、ますます職場の人間関係が悪化し、嫌気がさした人が続出して退職の連鎖に至る可能性があるでしょう。
結論、人間関係の良し悪しは上司でほとんど決まります。
理不尽だったり、突然不機嫌になるような上司がいる職場は人間関係も悪いことが多いでしょう。
このような困った上司の特徴と対処法について【疲弊】突然不機嫌になる人が上司だと最悪!理由は3つです【辞めたい】という記事でまとめております。
気分屋の上司にお悩みの方は是非ともご覧ください。
2.エース社員や中堅社員が会社を辞めてしまう理由3つ
前提として、エース社員が辞めていく会社は上述の通り総じてイマイチな場合が多いです。
一方、ホワイト企業だったらエース社員が辞めないかと言われるとそんなことはありません。
実は、どんな会社でも先に辞めていくのはチャレンジ精神が豊富で自分の将来をマジメに考えている優秀な人からなのです。
詳しくはなぜ優秀な人ほど突然会社を辞めるのか。この現象が至極当たり前な理由を解説という記事で詳細を解説していますので是非ご覧ください。
そして、ここからはエース社員が会社をいち早く辞めてしまう理由を深堀りしていきます。
理由①.他にやりたいことができた
結論、優秀なエース社員は能力が高いので、少なからず「他社でも自分はやっていける」という自信があります。
加えて、優秀な人ほど仕事をどんどんキャッチアップしていきますので、1〜2年経過する頃には
もうこの職場で経験できることはだいたい経験できたかもしれない
と思ったりするわけです。
そうした不満がある中で、転職するのにためらいがない優秀な人は次なる環境へフットワーク軽く転職していく傾向があります。
優秀な人ほど自分の市場価値が高いと考えているので、年収1,000万以上の求人が1/3を占めるハイキャリア向けヘッドハンティングサイトのビズリーチや転職最大手のリクナビNEXTを使い、スカウト求人をリサーチしたりする傾向にあります。
こういったサービスを活用し、自分にマッチしそうな企業へ転職してしまうことで優秀な社員が退職してしまうケースはあるでしょう。
理由②.会社の評価制度がおかしい
結論、会社の評価制度は平等ではありません。
なぜならば、人が評価する以上どうしても感情で判断されてしまう要素があるからです。
私自身、過去にとても成果を挙げているのに評価されない人を多く見てきましたし、逆に成果を大して挙げていないけど評価されて出世する人も多く見てきました。
若手の頃は周囲との格差も小さいので、そうした不満も我慢できたレベルだったかもしれませんが、中堅に差し掛かると周囲との格差が明確になってきます。
歳下の人が自分よりも出世することも出てくるでしょうし、そうした現実を突きつけられて感情を揺さぶられることが多くなるでしょう。
その結果、自分の評価が正当に感じられなくなり、会社への信頼がどんどん揺らいでいきます。
実際、結構多くの人が勘違いしがちなんですけど、仕事がエース級でデキる人はプレイヤーとして係長や主査クラスまでの出世は早いです。
けれど、そこからマネージャーとして管理職になっていく時の評価は仕事がデキるかどうかとは若干別の視点でも評価されます。
こうした理由により、30代くらいになり「仕事はエース級にできるにも関わらず管理職に出世ができない」人ほど、
私の実力はこんなものではない。自分を評価してくれる会社に転職しよう
と思って転職してしまうのです。
なお、私自身昇格するための試験に落ちて会社を辞めようかと真剣に考えたこともあります。
その詳細については【退職したい】過去昇格試験で落ちた私が怒りと悲しみを抱えるあなたへ対処法を3つ紹介という記事でまとめております。こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
理由③.向上心がある
結論、優秀な人ほど仕事にストイックであり、会社にしがみつく姿勢がありません。
そのため、エース社員は今の会社で頑張るのか、他社でキャリアアップするのか、といった選択肢が常に頭の中にあります。
そうした中、周囲のレベルが低かったり、尊敬できる上司がいなかったりする場合は、優秀な人材ほど自分はこれから成長できないのではないか?という危機感を強く感じてしまうでしょう。
そうした不安が大きくなるほど、転職という決断が現実味をおびてくるのです。
結果、会社にしがみつくことなく、能力・年収・充実度向上などを追い求めて、転職という決断をすることになります。
3.エース社員や中堅社員が退職ラッシュする職場のその後
エースや中堅の退職ラッシュが起きる職場はほとんど手遅れ
結論、職場におけるエースや中堅社員の役割って非常に重要です。
エース社員は会社にとって不可欠な存在でしょうし、年次を重ねた30代の中堅社員も責任の重い仕事をこなしているはず。
そういった人たちが次々と辞めてしまうと、単純に代わりがいないんです。
加えて、残された人たちがどう思うかというと、当然ながら「マジでヤバい」の一言なんですよね。
過去の私がそうでしたけど、デキる人が辞めてしまうとこの先のことが不安で不安で仕方ないんですよね。
どうしよう。○○さんの仕事なんて自分にはできるのだろうか。そもそも、今の仕事で精一杯なのに○○さんの仕事まで受けるなんてキツすぎる。
といった感じで、自分の体験談を振り返ってみても不安を感じていたものです。
会社って冷たいもので、残された人たちが少々苦しいくらいなら動いてくれません。
ただ、全員が憔悴して疲弊してくるような「本当にヤバい」レベルになると、他部署から人を呼ぶなど会社はなんとかするものです。
けれど、この段階になると人の数は補充できたとしても、人の質は以前とは格段に落ちてしまいます。
なぜならば、他の部署から何人もエース級の社員や中堅社員を引き抜くのは困難だからです。
ですので、中途社員で優秀な人材を多く集めることでもない限り、職場は手遅れの状況になるでしょう。
そして、連鎖退職が起きるような職場は魅力もない場合が多いので、中途社員もなかなか集まらないでしょうね。
会社に魅力がなければ連鎖退職は止められない【体験談】
私は過去、エース社員が愛想をつかして辞めたことによる連鎖退職を経験しました。
40名程の部署が、中堅社員の退職をきっかけに半年で社員が5名減ったんです。詳細はこんな感じ。
- 3月:8年目の中堅社員退職
- 6月:3年目の若手社員退職
- 7月:4年目の若手エース退職
- 8月:10年目の私が退職
- 10月:2年目の中途社員が退職
といった感じであり、何を隠そう私は上記5名のうちの1人です。
そして、この時の職場状況は声の大きい管理職が「取り扱い商材を数倍に増加」という戦略を掲げており、もともと余裕0だった職場に大きな負担増がかかっていました。
こうしたムチャクチャな戦略で最も被害を被ったのは、私を含めた技術の人間でした。
取り扱い商品が増えると、商品の理解を進めると共に、実際に商品を動かして検証を行った結果わかる注意点を把握しなければいけませんでした。
ですが、イケイケの管理職はそんな現場の声などおかまいなしにどんどん検証0の商材を提案し、仕事を貰って技術に丸投げをしてきました。
中には、「こんなシステム実装できるかもわからないぞ。これ、どうするんだ??」と思うような仕事もあり、そういった難易度の高い仕事を担当する中堅やエース社員は疲弊していったのです。
そんな環境の中、1人中心人物が辞めてしまう影響は大きく、エース級の社員は仕事の量も膨大であるため、残された人達からすると
○○さんの仕事を引き継ぎなんて無理だよ・・・あの人だからできただけだよ・・・この会社にい続けたらヤバいかもしれない・・・
という心境になってしまったものです。
「給料が高い」「人間関係が良い」「仕事が面白い」など、人を引き止める魅力のない会社は手遅れであり、退職連鎖を止める手立てがないと言えるでしょう。
このような連鎖退職が起きた職場を経験してきた私からすると、連鎖退職は会社の戦略や雰囲気が引き起こす人災だと思いますね。
そして、こういった人災を引き起こすような職場は見切りをつけたほうが良いと思いますし、早期に転職するのがおススメでしょう。
なお、見切りをつけたほうが良い会社の特徴は見切りをつけた方がいい会社の特徴12選と在籍リスク【抜け出すための行動も】という記事でまとめております。興味があれば是非ともご覧ください。
残った社員は短期的に休日出勤や残業増加は避けられない
結論、エース社員が辞めてしまうと残った人達の仕事は忙しくなります。
エース社員の代わりに人が入ったとしても、エース社員ほどの仕事ぶりは無理ですし、慣れるまでにどうしても時間がかかります。
結果、残された人は平日も遅くまで残業することになるかもしれませんし、これまでなかった休日出勤も出てくるかもしれません。
長期的には時間が解決するかもしれませんけど、短期的にメチャクチャきつくなるのも事実です。
これは声を大にして伝えたいことです。
エース社員が辞める職場の中で、もともと「会社に将来性がない」「会社にいても成長できない」と感じるなら、早いうちに転職したほうが良いです。
なぜならば、その環境で長く働くと以下の未来に近づいていくから。
・30代、40代と歳を重ねていくが、スキルは一向に身に付かない
・社外の知人は年齢と共に収入を上げていくが、自分の収入は上がらない
・社内で声の大きさは上がっていくが、自分の価値は下がっていく
・情報だけは手に入るが、変わろうとしない
そんな未来を防ぐにはエース社員が定着するような刺激があってレベルの高い優良企業への転職が理想です。
そのためには優良企業の転職実績豊富な転職エージェントを活用することが重要となります。
そして、数あるエージェントの中でも私が実際に利用した印象からリクルートエージェントやdodaをオススメします。
リクルートエージェントは最大手で実績No1。公開求人数も圧倒的でとりあえずここだけでも登録すると良いエージェントです。
dodaは実績No2のエージェント。自分の強みを見つける自己PR発掘審診断や面接でのアピールポイントを診断するキャリア診断を展開しており、エージェントの質も高いです。
これら上位2社のエージェントであれば、キャリアアップを目指すためのアドバイスなど、様々な気付きが得られるかもしれませんよ。
なお、転職エージェントの詳細は下記の記事で解説しておりますので、是非ともご覧ください。
-
おすすめ転職エージェント6選!30代で2度異業種転職を経験した筆者が徹底解説
続きを見る
4.中堅やエース社員の退職を防ぐための方法3つ
中堅社員やエース社員の退職は多大な損失
結論、上述の通り優秀な社員ほど自己成長を求めて会社に見切りをつけるケースが多いです。
ただ、上司や同僚の立場であれば頼れる社員の人材流出はなんとしても防止したいところですよね。
そして、私が思う具体的なエース社員退職の抑止策はこんな感じ。
<エース社員の流出抑止策>
- 上司や同僚からの定期的な声掛け
- 新しい取り組みへのチャレンジを行う
- 後輩がエース社員の仕事を奪う姿勢を見せる など
しっかりと観察をしていると、エースが会社を辞める兆候は少なからず出ているものです。
そういった兆候を踏まえ、具体的にどのような行動が退職抑止策となるのか解説していきます。
方法①.上司や同僚からの定期的な声掛け
結論、エース社員ほど実は孤独な一面を抱えています。
なぜならば、必ずエース社員には自分にしかできない仕事を大なり小なり抱えているからです。
この状態を長く放置しておくと、
もう周囲に相談できる人はいない。
と思うようになり、エース社員はより一層孤独になっていきます。
当たり前ですけどエース社員も人間です。上司から「お前は本当に頑張ってくれてるよな。本当に凄いと思う」と言われれば嬉しいもの。
「お前の負担を減らしたい」と上司が動いてくれる姿を見れば感情が動きます。
孤独を抱えていたエース社員も、こうしたコミュニケーションをきっかけに「よし。仕事頑張ろう」と気持ちを切り替えてくれる可能性はあるでしょう。
また、後輩から「○○さんって本当に凄いと思います。私も○○さんみたいになれるよう頑張ります」といった感じでコメントを貰えると、「この後輩は可愛い奴だ」と思うものです。
そういったコミュニケーションが居心地の良さを生むのは事実ですので、優秀な社員の退職抑止には定期的な声掛けは非常に重要だと思いますね。
方法②.新しいチャレンジを行う
優秀なビジネスマンは新しい取り組みに意欲的です。
もちろん、会社によっては何年も同じ商品を販売している場合もあるでしょう。
ただ、商品は同じであっても売るためのアプローチを変えたり、戦略を変えたりと、できることは必ずあるはずなんです。
そのため、エース社員の退職を防止するには新しい仕事の提供が大切です。
変化の乏しい会社では、エース社員の退職を防止するのは難しいと言えます。
なお、変化を否定する会社は往々にして古い体質の会社です。
私自身、新卒で働いていた会社は古い体質の会社でした。こういった古い体質の会社で働くリスクを【転職推奨】古い体質の会社に居続けることで失うものを5つ紹介【時代遅れ】という記事で解説しておりますので、興味があれば是非ともご覧ください。
方法③.後輩がエース社員の仕事を奪う姿勢を見せること
結論、エース社員は孤独を感じることが多いです。
皆さんも、上司が会議で「新しい仕事をやってみたい人はいるか?」と発言した結果
シーン・・・・・
とその場が静まり返ってしまい、結局リーダークラスの中堅社員やエース社員が引き受けるシーンを経験したことがあるはず。
この時のエース社員の心境って「はいはい。わかりました。やればいいんでしょ」って感じなんですよね。
そこで若手社員が「やってみます!」と手を挙げたとしましょう。
エースは「こいつは見込みがあるな」と思うでしょうし、「この若手を育てたい」とポジティブな気持ちが生まれるものです。
エース社員の退職防止は何も会社や上司だけでなく、後輩という立場でも全然できることは覚えておいて損はないと思います。
5.エース社員が退職した職場から転職する方法
前提として、エース社員が会社を見限ったのか、それともキャリアアップのため退職したのかの見極めが大事です。
前者であれば転職するのが良いと思いますが、後者の場合は転職しないほうが良いのかもしれません。
ですので、後者の場合は本当に転職をしなければならない程にその会社がダメなのかを、冷静に分析することをおすすめします。
あとは、責任感の強い人に多いのが「今自分が辞めたら残された人に迷惑がかかってしまう」ので、退職をためらうことです。
実際、会社を辞めると残された人には迷惑がかかるのですが、あなたが辞めても会社は潰れないので大丈夫です。
私が会社を辞めたときも、「この部署はもう人がいなくて終わりだ」と言われていたものですが、後から聞くと会社が必死になって他部署から人をかき集めてきたと聞きました。
そう、会社もマズい状況になれば必死になって行動を起こすのです。
ですので、自分が辞めて部署が潰れる、他人に迷惑がかかる・・・なんて過度な心配をするよりも、自分の将来を大事にすべきだと思いますね。
なお、エース社員が会社を見限った場合「将来性がない」「仕事が偏っている」「尊敬できる人材がいない」など企業体質や事業方針に問題があるケースがほとんどであり、会社に居続ける限り問題の解決は困難です。
私自身、30代になってから同じ悩みを抱えていました。
会社を辞める時は不安で一杯でしたけど、会社を変えることで魅力ある仕事に関わることができたと思っています。
何よりも良かったのは転職して人に優しくも仕事はストイックに打ち込む社風だったこと。
そんな実体験があるので、環境を変えてもっと充実した仕事をしてスキルを高めたい、年収を伸ばしたいなどの意欲があるのならば、リクルートエージェントやdodaなどの転職エージェントに登録を行うのがオススメです。
また、転職エージェントを使うメリットを列挙するとこんな感じ。
転職エージェントを使うメリット
■自分では探すことができない非公開求人を紹介してもらえる
■企業の内情や採用の背景を教えてもらえる
■職務経歴書や履歴書などの書類添削をしてもらえる
■模擬面接練習や面接時の過去QAなどの情報共有をしてもらえる
■面倒な応募手続き、面接の日程調整などを仲介してもらえる
■あなたのセールスポイントを企業にPRしてくれる など
そして、これだけの支援をしてくれるにも関わらず無料な点は使う側にとって大きなメリットです。
転職の求人は椅子取りゲームと同じです。
あっ。この求人興味がある。入れるなら入りたいなぁ・・・
と思っていて毎日を過ごしていたら、「求人の応募は終わっていた」なんてことはよくある話。
ですので、もしも転職をしたいと思うのなら、プロの知見をいち早く得られるように早めに登録するのがポイントだと思います。
まずは総合転職エージェントに登録しよう
株式会社エージェントは2022年4月12日にプレスリリースで「転職エージェントカオスマップ 2022年版」を公開しています。
<みんなのキャリア:【2023年徹底比較】転職エージェントおすすめ人気ランキング9選より引用>
転職エージェント大手のリクルートエージェントやdodaやパソナキャリアは「総合」転職エージェントです。
「総合」とは名前の通り「様々な業種の求人を取り扱っている」ことを示しています。
私の実体験で言いますと、「メーカー」「Sler」「IT」など、転職先の業界を絞りこめていなかったので、複数の業界に多くの求人を持つ総合転職エージェントが非常に便利でした。
「あっ!この会社知ってる。面白そうな求人が出てるじゃん!」ってチャンスに巡り会える機会に恵まれたワケです。
また、転職したい業界が決まっていた場合も、業界特化の中小転職エージェントよりも総合転職エージェントのほうが多く求人数を抱えていた。なんてのはよくある話です。
ですので、転職したい業界が決まっているか否かに関わらず、求人数の多い総合転職エージェントに登録しておくと良いと思います。
結局はエージェントの担当とマッチングするかどうか
例えば、業界最大手のリクルートエージェント一つとっても「最高に良かった!」という人もいれば「良くなかった」という人もいます。
当然ですけど、どんな転職エージェントにも担当者は複数存在するワケなので、結局は担当者との相性が良いか悪いか、そこが鍵なんです。
ですので、「とりあえず登録しておけ」とオススメするリクルートエージェントでも、「担当者と合わない・・・」という結果になる可能性は全然あります。
そのため、転職エージェントにいくつか登録を行い、使ってみながら自分に合った転職エージェントを絞っていくと良いと思います。
ちなみに私自身は最初の転職はリクルートエージェント、2回目の転職ではdodaを使って転職しました。
上記2社に加えて、パソナキャリアも活用しつつ転職活動を進めていたんですけど、3社共に丁寧なサポートでしたし、面接前には合格するためのコツを共有してくれたりと、すごく満足度の高いサービス内容でした。
また、若手向けには営業やIT系の転職では、ワークポートの評判が良いので、私がもしも20代に戻って転職活動をするならばワークポートも併用すると思います。
そんな実体験を踏まえると、各サービスの良いところや感想は結論こんな感じ。
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転職を成功させるには、どのサービスを使うかは極めて重要です。
これらの転職エージェントを活用し、より良い職場環境への転職を進めていきましょう。
転職しようか迷っている人は受け身の活動がおすすめ
結論、転職エージェントに登録したほうが良い人は「転職する意思を固めた人」です。
ぶっちゃけた話、転職エージェントに登録すると転職エージェントとの面談もしなければなりませんし、求人をバンバン紹介されます。
転職するぞ!と前のめりになっている人ならば求人紹介は歓迎でしょうが、転職しようか迷っている人にとっては転職エージェントの求人紹介は正直鬱陶しいと思います。
そんな方は、面倒な面談などを行うことなく待っているだけで「あなたに興味がある!」と求人が届く「ヘッドハンティングサイト」や「転職サイト」がおススメです。
そして、これらのサイトに登録する前に自分の市場価値を把握し、自己分析を行っておくことが重要だと思います。
市場価値がわかれば今の収入が自分に見合っているのかがわかりますし、自己分析ができていれば「自分に合っていない仕事だと知らずに転職すること」を防ぐことができます。
そして、市場価値の見極めと自己分析を簡単にするならばミイダスがオススメです。
私も転職活動時には自己分析のツールとしてミイダスを使っていました。ミイダスの良いところは、「無料」「会員登録はスマホで15分くらい」「面談などがない」の3つです。
ミイダスの年収診断サービスは結構ざっくりしているので参考程度に考えるのが良いですが、「バイタリティ」「人あたり」「チームワーク」などを分析してくれるコンピテンシー診断はかなり自己分析に有用でした。
転職した後にどんな仕事がしたいのか、漠然としている人は是非とも使ってみることをオススメします。
ミイダスを使って自己分析を行い、自分がハイキャリア層だと認識できた人は年収1,000万以上の求人が1/3を占めるハイキャリア向けヘッドハンティングサイトであるビズリーチを活用すると良いでしょう。
また、転職最大手のリクナビNEXTの利用は万人におすすめです。
こういったサービスを活用し、まずは受け身の姿勢で自分の市場価値や求人情報を知るところから始めてみて、具体的に興味が出てきたら転職エージェントへの登録を検討するという手順を踏む人は多いです。
実際、私も自分の市場価値はどうなんだろう?と思いながらビズリーチへの登録をしたことが二回目の転職活動の始まりでした。
なお、ビズリーチに関しては【実体験】ビズリーチの評判は?転職できるの?使った感想や活用術をご紹介!という記事で詳細を解説しております。是非ともご覧ください。
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おわりに。
ということで、中堅社員やエース社員の退職をきっかけとした退職連鎖に関するまとめ記事でした。
総じて言えるのは、退職連鎖が起こる組織での中堅やエース社員はギリギリの状態で保っている状態ということです。
大人数で綱引きをしている中で、誰が一番キツイかっていうと一番強い力で引っ張っている人ですよね。
仕事も同じです。退職連鎖を防ぐには、一番強い力で引っ張る人の心労や負荷を減らすことが一番の解決作と言えるでしょう。
そして、客観的に見てあなたの職場が「ウチの職場は魅力がなくて終わってる」と感じるのであれば、転職することで「早く帰る」「ストレスからの解放」「柔軟な働き方」「年収アップ」などが実現できる可能性は高いです。
今回は以上です。