仕事をマジメに頑張っているのに評価されない。成果を出したにも関わらず評価されない。
それどころか、明らかに仕事がデキない人が自分よりも評価されているのに納得ができない。こんな会社辞めてやろうか・・・
このような不満を抱えている人は多いのではないでしょうか。
評価は給料に大きく関わることですし、何よりモチベーションを大きく左右するものです。
「私は仕事がデキない」と納得しているなら低評価であっても仕方ないと思えるかもしれませんが、そうでない場合は苦しいですよね。
本記事を書いている私自身、現在進行系で会社の評価制度に疑問を感じている一会社員です。
「昇進したばかりだから成果を残したけどB評価で」「今回は○○さんが昇進するので、申し訳ないけど今回はC評価で」
このような納得できない評価フィードバックをこれまで何回も味わってきました。
そして、評価が不満を招く根本原因は、評価基準そのものが定量的に図ることができず、極めて曖昧だという点でしょう。
今回は、自分自身の経験を踏まえ、評価されない現状を受けてどう行動すれば良いのかを解説していきます。
本記事の内容
- 1.会社で評価されない人の特徴3つ
- 2.会社の評価に納得している人の割合
- 3.評価に納得できない理由
- 4.評価というものは大前提正当ではないという事実
- 5.仕事で評価されるための方法
- 6.どうにも評価されない会社は辞めてOK
1.会社で評価されない人の特徴3つ
特徴①.指示待ちの姿勢
結論、仕事を指示待ちスタイルでこなす人は自分の仕事ぶりに自信がありません。
また、仕事のモチベーションも低く、責任を負いたくない人がほとんどでしょう。
そして、ビジネスマンが指示待ちになってしまう理由としては結論こんな感じ。
<指示待ち人間になってしまう理由>
- 自分の判断で仕事をした結果、クレームを受けたことがあるから
- 上司の思うように行動しないと怒られるから
- 仕事のモチベーションが低いから など
20代で指示待ちになっている人は、そもそも仕事へのモチベーションが低いと言えます。「仕事はほどほどにしてプライベートを充実させたい」と割り切っているワケです。
30代や40代で指示待ちになった人は、仕事へのモチベーションが影響していることが多いです。
・出世の可能性が消え去った
・昇格試験に落ちた
・自分よりも仕事のデキない人が出世していくのを見てやる気が失せた
など、原因は様々でしょうが、30代で指示待ちになってしまう人は上記のような出来事がきっかけなことが多いでしょう。
いずれにしても、指示待ちのスタイルで仕事をするのは自分にとっては楽です。なぜならば、何も考えなくて良いから。
けれど、楽だということは自分に負荷がかかっていない状態です。
筋トレを継続しないと筋力が落ちるように、仕事も同じで楽をしていると能力は伸びていきません。
そのため、残念ながら指示待ちの仕事スタイルで仕事に取り組んでいる限り、残念ながら評価されないでしょう。
なお、評価者である上司からするとイチイチ指示しなければ動いてくれない部下よりも、多少間違っても良いから主体的に動いてくれる部下のほうがありがたいもの。
なぜ指示待ちの人が評価されないかについては仕事で言われたことしかできない人の特徴3選と指示待ち部下を持った体験談という記事で触れておりますので、是非ともご覧ください。
特徴②.仕事で報連相ができていない
結論、仕事で報連相ができない人は「全部の仕事を自分でやらねばならない」という意識になっているので、仕事量が多くなりがち。
また、報連相ができない人は言語化能力が低いため、今自分の抱えている仕事内容をうまく共有することができません。
説明がうまくできないからこそ、周りに説明することが面倒で自分でやってしまう側面も大きくあるでしょう。
仕事がデキる人は処理能力が圧倒的に高いのも事実ですけど、それよりも周りにうまく仕事を依頼できるので仕事の効率が良いのです。
大前提、仕事のデキる人は自分ですべての仕事をやろうとせずに、「頼るところはとことん周囲に頼る」というマインドで仕事をしています。
両者を比べると、どんなに処理能力が高かろうが「1人ですべて仕事を抱える人」と「分散して仕事をこなす」人では、当然分散したほうが効率的に仕事ができますし、残業も少なくなります。
また、複数人で仕事をするほうが情報共有を兼ねながら仕事ができますので、不意に自分が体調不良などで仕事を休むことになっても周囲からのヘルプが得られます。
それに対して、報連相をせずに仕事を一人で抱え込んでしまうと、どれだけ仕事を抱えていたとしても周囲がその状況を理解することは困難ですし、自分の休めないプレッシャーと隣り合わせになります。
結果、上司からは
アイツはいつも遅くまで仕事しているけど、成果も出てないし一体何のために残業しているんだろうか。人にお願いすれば良いのに。
と思われてしまい、評価されにくいという話です。
ですので、評価されない本人が「報連相が不得意」という認識を持っているか否かが重要です。
なぜならば、報連相が不得意という自覚がないと「私はこんなに多くの仕事を一人でやっているのに評価されない!理不尽だ!」と不満を抱えてしまうからです。
仕事の基本は報連相とよく巷で言われますけど、それは本当にその通りだと思います。
なお、報連相ができないデメリットについては【仕事遅い】仕事で上司や同僚に相談しない人が損する3つの理由【残業多い】という記事で触れておりますので是非ともご覧ください。
特徴③.感情的に行動する
結論、仕事は感情論よりもロジカルさが大事です。
もちろん、仕事をしていると「急に打ち合わせをリスケされた」「高圧的な物言いをされた」「何度も催促しているのに回答が帰ってこない」など、イラっとする出来事は毎日のようにありますよね。
そうした際に、感情のままに相手を責めてしまうと、いくらこちらが正しいことを言っていたとしても人間関係がこじれるきっかけになります。
こちらが被害を受けた側であればクレームの正当性はもちろんありますが、言い過ぎは感情のもつれを生む諸刃の剣です。
こっちがクレームを言う側ならば良いですが、逆にこちらがミスをした場合は相手からクレームが倍返しで返ってくることになります。
このように、感情的な人は人間関係が不安定になるので、社内外からの信用を獲得し辛いです。信用が獲得できなければ成果も残し辛いということになるので、自ずと評価も低くなります。
また、感情的な人は「人間性に問題アリ」とみなされてしまうので、仮に成果が出せていたとしても
アイツは人格に問題があるから管理職には上げられないな・・・
と判断されて、ある役職から昇進できない可能性は高いでしょう。
なお、私自身新卒入社した会社で感情的に行動するヤバい同期を持った経験があります。
その経験を踏まえて感情的に行動する人のヤバさを【体験談】同期にモンスター新人を抱えた私が思う7つの特徴と4つの対処法とはという記事で解説しております。興味があればこちらも是非ご覧ください。
2.会社の評価に納得している人の割合
結論、評価に不満を抱える人は多いです。
パーソル総合研究所が2021年9月30日に発行した人事評価制度と目標管理の実態調査によると、評価に納得している人は19.7%、評価に不満を感じている人は38.3%でした。
「どちらでもない」が42%と最も多いものの、それに次いでやや不満が「22.9%」となっています。
また、少し古いデータになりますが、日経BPコンサルティングが発行した「人事評価制度」に関する意識調査では、評価に納得している人は37.7%、評価に不満を感じている人は62.3%でした。
このように、統計を取ってみても傾向はバラバラですが、いずれのアンケートも3割以上の人が評価に不満を抱えていました。
原因は人によって様々ですが、評価制度や結果に不満を抱えている人は世の中多いと言えます。
3.評価に納得できない理由
パーソル総合研究所が発行した人事評価制度と目標管理の実態調査によると評価に納得できない上位の理由はこんな感じ。
<評価に納得できない上位の理由>
- 定量化するのが難しい業務がある
- 部署によって目標の難易度が違う
- 同じポジションでも人によって目標の難易度が違う
- 明確化することができない業務がある
- 目標を数字で示すことが難しい
- 個人目標の記載の仕方が人によってバラついている
- 具体的な目標を設定することが難しい
- 目標の書き方が曖昧になってしまう
- 自分の仕事ぶりが目標管理ではうまく反映されない
- 目標が測定しやすいものに偏ってしまいがちだ
- 期中で目標の内容や期限が変わらざるを得ない
- 目標設定面談が形骸化し、コミュニケーションが十分でない
- 自分の努力が十分に評価に反映されていない
- 売上や数値目標ばかりでプロセスが十分に反映されない
- 目標が短期的なものに偏ってしまいがちだ
私は営業技術や企画の経験がありますけど、わかりやすく定量的な数字が出る営業と違って、自分の働きを定量化するのは結構難しかったですね。
そして、営業マンだったとしても売れ筋の商材を担当するか、そうでない商材を担当するかで売上額や成約率も大きく左右されます。
全く同じ商材を担当している者同士であれば数字で単純比較できると思いますが、多くの会社では「営業」「技術」「管理」など様々な職種を相対評価しなければなりません。
さらにややこしいのが、どの職種でも、「後輩のOJT」や「雑多な庶務」など、目には見えづらい仕事も多々あります。
この目には見えないけどやらなければならない仕事によって自己評価と周囲の評価がズレるワケです。
そして、評価をする管理者自身が細々とした実務の内容を細かく理解できていないので、その仕事の価値を正当に評価できない点も問題です。
繰り返しになりますが、そうした細かいミスマッチの積み重ねにより自己評価と評価結果がずれて不満を生む要因となります。
4.評価というものは大前提正当ではないという事実
結論、評価制度なんて大前提公平ではありません。
どんなに頑張っても成果されないことはありますし、同様の不満を抱えている人は世の中溢れかえっていることからもそれは周知の事実と言えます。
昇格試験で落ちた体験談
結論、私はつい先日会社の昇格試験で落ちました。内容は10分の面接のみです。
何度も上司とプレ面談を行い、本番の人事面接に臨みました。正直、面接はうまくできた手応えがあったので、結構自信があったんですよね。
けれど、結果はまさかの「不合格」。上司からは来年またチャレンジしよう!とフォローしてもらいましたけど、自分を否定されたような気がして正直会社を辞めようか結構考えました。
落ちた結果は何をやっても覆らないので受け入れるしかないのですが、前を向くために落ちた原因をフィードバックしてもらったんです。
そして、その結果はこんな感じ。
<昇格試験で落ちた理由>
- リーダーシップが少し足りない気がした
- 通常よりも年次が少ないので、見る目が厳しくなった
- 候補者が多く、見る目が厳しくなった など
正直、全然納得できませんでした。
普段の仕事は誰よりも多くのプロジェクトをリソース配分してマネジメントしている自負がありましたし、10分間でリーダーシップ不足と言われても
いやいや、そんなことないぞ。10分の会話でそんなことわかるのか?
と思ったものです。
また、私は中途入社してから数年であり、会社の「昇格試験を受けるために今のクラスに従事する必要年数」を飛び越える仕組みを使わせてもらった結果、評価が厳しくなったというコメント頂きました。
ただ、これに関しても合否の基準は一定であるべきだと感じたので、正直
何を言ってんだ?それはそれでおかしいだろ?
としか思わなかったですね。
そして、この出来事で大前提評価制度は理不尽なモノであり、「誰を評価して出世させたいのか」という会社の事情が前提で成り立っていると感じましたね。
大事なのは直属上司からの評価
結論、会社組織が大きくなれば大きくなるほど最終評価者は普段のあなたの仕事ぶりを細かく見ているわけではありません。
もちろん、なんとなく普段の姿を遠くから見ていて、性格やチームマネジメント手法などを評価しているでしょうが、あくまで「なんとなく」でしかありません。
そういう意味で、自分の普段の仕事ぶりを間近で見ているのが誰かというと直属の上司となります。
仮に、最終評価者からの評価が悪かったとしても、一次評価者である上司からの評価が良かったのであれば、それは働くモチベーションになるでしょう。少なくとも、私はそうでした。
この場合、最終評価者からの評価が悪かったのは上司の部下をPRする力不足とも言えます。
上司に対し、借りを一つ作ったくらいの気持ちでいるのが良いと思いますね。
5.仕事で評価されるための方法
結論、最終評価者が何を自分に求めているのかを考察するのが大事です。
20代の若手であればひたすら個人の成果が評価で重要視されるでしょう。
30代であれば、個人の評価だけでなくメンバーをどのように取りまとめてチームとしての成果を残したのかも同じもしくはそれ以上に重要視されると思います。
このように、経験や年齢・年次によっても自分が何を求められているのかは変わってくるので、評価する側の目線に立って物事を考えることが重要でしょう。
また、最終評価者の性格や考えなどを理解することも同じくらい大事です。
体育会系で叩き上げてきた「ハードワーク主義」のような上司であれば、泥臭くハードに仕事をやり続ける姿勢が評価されるでしょうし、ロジック派であれば「生産性」が評価されるでしょう。
相手の性格に合わせて、普段からそれに合わせたPRを職場でしておくことで、「なんとなく」部分の評価は高めることが可能でしょう。
ただ、評価は大前提理不尽ではあるものの、成果の低い人が評価される可能性は低いので、成果を出すことに意識を向けつつ最終評価者へのPRが評価されるための近道でしょう。
ただ、結論これは結構難しいです。基本的には最終評価者はビジネスマンとして格上の人たちなので、相手の立場になって物事を考えることが自分の経験不足により困難だからです。
そして、これを克服するには自己成長しかないのです。
なお、相手の目線に立って物事を考える重要性についてはビジネスで相手の立場に立って考える3つのメリットとは【実践する方法も解説】という記事で解説しております。こちらも是非ご覧ください。
6.どうにも評価されない会社は辞めてOK
結論、評価されない影響は金銭面の影響よりも心身的な部分が大きいです。
ブラックな職場になればなるほど、普段人から褒められることは少ないです。
評価されて、「本当によくやってくれている」と言葉で上司から貰えると、それだけでも働くモチベーションは高まるものですが、評価されなかった場合は自分の存在を否定されたような気分になります。
ですので、厳しい職場環境であればあるほど、評価されないことによって
あぁ。なんかこの会社で働くのは無理かもしれない・・・
と思ってしまうものです。
人間、誰しも向き不向きがあります。トップ営業マンが転職して研究職で活躍できるかと言うと、適正が違うので活躍できるかは断言できないでしょう。
逆に、今の職場で評価されていなくとも、自分にあった職場や職種を見つけることで評価されて自己肯定感を高められる可能性は充分にあります。
もちろん、本記事に書いているように「指示待ちの姿勢」「報連相不足」など、自分のスキル不足が原因で評価されない場合は改善が必要です。
ただ、それらを改善したとしても自分に合わない環境に居続けることで評価されないのであれば、転職を検討するのはすごく合理的な判断だと思います。
今後も自分に合わない職場で過ごしていく場合、以下のような未来へ近づいていく可能性があります。
・30代、40代と歳を重ねていくが、評価されることはない
・社外の知人は年齢と共に収入を上げていくが、自分の収入は上がらない
・社歴は長くなっていくが、仕事のやりがいは長らく感じていない
・仕事にモチベーションを感じられず、人間関係も希薄になっていく
・今の仕事で得た経験は他社では全く通用しない
・情報だけは手に入るが、変わろうとしない
そして、もしも今の仕事が自分の適性とあっていないと感じるならば、無料で使える転職プロのエージェントサービスを活用するのがオススメです。
なお、各転職エージェントの特徴や活用方法については、下記の記事が参考になると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
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おすすめ転職エージェント6選!30代で2度異業種転職を経験した筆者が徹底解説
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おわりに。
ということで、会社から評価されない人の特徴や対処法などのまとめ記事でした。
結論、評価されないという事実はメンタル的に結構ダメージが大きいです。
そして、評価されない根本原因が上司の力量不足なのか、自分の能力不足なのかをしっかりと見極めることが何よりも大事だと言えます。
加えて、仕事は評価だけが全てではありません。
評価を気にしすぎて仕事をし続けるよりも、自分の思うような仕事をした結果、評価は後からついてくるのが理想ですよね。
経験上、自分に合った職場であれば評価が後から付いてくる形を取れる可能性があります。
評価に苦しむ方々の参考となれば幸いです。
今回は以上です。