よし。転職活動をはじめよう!と思って活動を始めてみたら、1社目であっさり内定を獲得してしまった。
内定を貰えたら入社したい企業だと思って応募したものの、正直拍子抜け感があるし、あまりにスムーズに事が進みすぎてしまったので、本当に入社すべきなのか逆に不安になっている。
このようなことでお悩みではありませんか?
本記事を書いている私は過去に30代で2回もの転職活動をした経験があります。
1回目は内定を貰うのに述べ30社ほどエントリーするなど、正直かなり苦労しました。
一方で、2度目の転職活動では1回目の反省点を活かして取り組んだ結果、3社だけ応募したら、そのうち2社からあっさり内定を貰うことができました。
ですので、あっさり内定を獲得して不安な人の気持ちはよくわかるつもりです。
実際、その際は「あっさり内定貰ってしまったけど、本当に転職しちゃって良いのか?」と考えたものです。
ただ、そんな実体験から感じるのは、あっさり内定した場合に入社するかしないかは結局あなた次第であり、内定を頂いた企業への満足度に尽きるということ。
ということで今回は、あっさり内定を獲得したときの思考法や注意ポイントなどについて実体験を交えて解説していきます。
※本記事では一部プロモーションが含まれています
本記事の内容
- 1.あっさり内定を獲得した時に入社すべきかの判断基準3選
- 2.転職であっさり内定が決まる人の特徴
- 3.転職エージェントからの紹介求人の場合は冷静に考えよう
- 4.面接中に内定を獲得した場合はブラック企業なのか
- 5.転職観がフワッとしているのであれば、内定を蹴るのも選択肢の一つ
1.あっさり内定を獲得した時に入社すべきかの判断基準3選
判断ポイント①.現職と比べて満足度が高いのか
結論、あっさり決まろうが苦戦して内定を獲得しようが、入社するかしないかは今の会社と内定を貰った会社を比べて、どちらが優れているのかに尽きるんですよね。
そして、この文章を見た時に「そんな事当たり前だろ。みんなやっているよ」と思った人は多いはずです。
その感覚は合っているんですけど、おそらく多くの人が「なんとなく」で会社を比較しているのが実情だと思います。
大前提、会社に求めるモノは人によって違います。給料を最重要と考える人もいれば、労働時間を最重要と考える人もいるでしょう。
さらに言うと、
給料は大事だけど労働時間も大事だし、転勤の頻度や柔軟な働き方ができるのかなども大事だなぁ・・・
といった感じで、大事な要素は無数にあるはずです。
そして、要素が無数にあるからこそ、迷うワケです。
これの解決法としておススメなのは、今の会社と内定先の会社の魅力を数値化することです。
私の場合、2回目の転職をした時に、内定先の会社と今の会社、更には前職の会社を数値化して頭を整理してみました。そのスコアはこんな感じ。
数値化の結果
前職:967
現職:1055
内定A社:1279
内定B社:1366
そして、私は内定を貰ったB社への入社を決めました。
なお、具体的な数値化の方法は【入社?辞退?】転職活動で内定が出たけど判断に迷う時におすすめの思考法とはという記事で解説しておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
判断ポイント②.知人や転職口コミサイトでの実態確認
経験上、誰もが転職すると「入社前のイメージとなんか違うな・・・」と少なからず感じるものです。
ミスマッチが大きいと転職失敗にも繋がりますし、後悔する可能性も高まります。
そのため、誰もがミスマッチは最小限に留めたいですよね。
一番良いのは、内定先で働いている知人に話を聞くことです。
現役社員であれば、当然社風や給与体系、さらには労働環境の実態などの知りたい情報を詳しく聞くことができます。
けれど、そんなに都合よく知人が内定先で働いているケースは稀でしょう。
では何も情報収集の術がないかと言われるとそうではなくて、転職口コミサイトを活用することで内定先の社風や様々な実情を知ることが可能です。
転職口コミサイトは、実際に過去働いていた人や現職の社員が会社の実態を書き込みしており、情報にも一定の信頼性があります。
内定先の評価が低かったり、口コミ内容とあなたのイメージに乖離が大きいようであれば内定を決めても後悔する可能性が高いので、転職を思い留まったほうが良いでしょう。
あっさり内定を獲得したといっても、面接を受ける前には職務経歴書作成・自己分析の実施・転職エージェントへの登録・面談の実施など、そこそこ時間と労力を費やしているはず。
けれど、ミスマッチによって強く後悔してしまい短期離職に繋がった場合は職歴も傷つきますし、何より心身ともにとても大変な思いをするでしょう。
このような悲劇を防ぐため、私が実際に使ってみて信頼できると思ったサイトを2つ紹介しますと転職会議とOpenWorkです。
これらのサービスは無料で使えて100万人単位で会員数も付いていますし、コピペができないような仕組みがされていて、運営会社からの口コミチェックもあります。
実際に過去私が勤めた企業の口コミを見ても、「そうだよね。」と思える内容が多かったです。
転職活動において情報は何よりも重要であると言っても過言ではありません。可能な限り内定先の情報は収集した上で入社の決断をするほうが間違いなく後悔しないで済むと思います。
ちなみに、私は両方のサイトを活用しました。情報は大いに越したことはないと思ったからですし、今でもそう思っています。
繰り返しですが、両サイトともに無料で使えますので、後悔しないように2つ登録して企業の実態をチェックすることをオススメします。
判断ポイント③.自分が疑問に思っている点を確認できているのか
結論、あっさり内定を獲得したけど不安に思っていることを見つめ直してみることをオススメします。
大前提、企業側も「思っていた会社ではなかった・・・」と内定者に思われないようにしたいと思っています。
企業側も求人には毎月相当なコストをかけているものですし、せっかく内定を出した相手が自社のことをよく知らずに入社したことで短期離職された場合は、もう一度採用コストをかけなければなりません。
転職エージェント経由の場合も、直接応募の場合も、企業側に色々と問い合わせすると悪印象を抱かれるのではないか?と不安に思う気持ちもあると思います。
ただ、この行為は悪印象を抱かれることはありませんし、むしろ企業にとってもありがたいことなんです。
もちろん、問い合わせすることで内定が取り消しになったり条件が変わったりすることもありませんので、疑問点は企業担当者に確認しておくようにしましょう。
逆に言うと、自分の中で情報収集が不十分でありモヤモヤしている状態なのだとすると、その状態を解消できないうちは内定の決断をするのは早計だと思いますね。
2.転職であっさり内定が決まる人の特徴
結論、転職活動をはじめてからトントン拍子での内定獲得は十分起こり得ることです。
例えば、企業が求める人材とあなたの経歴がバッチリとマッチングした場合は企業も「この人は絶対に欲しい」と思うでしょう。
転職は企業側にとっても応募者側にとっても椅子取りゲームと同じです。
企業が「この人に入社してもらいたい!」と思ってポストを空けていたとしても、時間がかかれば他社に行ってしまうリスクは大きくなります。
だからこそ、企業は高評価に思っている人材には早期に面接合格や内定の連絡をするのです。
一方で、転職活動が上手であっさり内定を貰える人も実際にいます。そして、そんな人の特徴はこんな感じ。
<あっさり内定を獲得する人の特徴>
- 面接慣れしている
- 結論から端的に話す
- 考えがポジティブであり、自己成長に貪欲
- 余裕があり、何を聞かれても動じない
- 泥臭くハードワークをこなしてきた経験から自信に満ちあふれている
- なぜ応募先を志望するのか。志望先でなければならないのかをポジティブに説明できる など
私の場合、2回目の転職活動であっさり内定獲得できたのは面接慣れしていたことが大きかったと思っています。
逆に言うと、面接慣れもしていなくて転職理由も現職の愚痴っぽい内容を伝えていたのにあっさり内定に繋がった場合は、「誰でも良い大量採用」かもしれませんので注意が必要だと思います。
3.転職エージェントからの紹介求人の場合は冷静に考えよう
結論、あっさりと内定獲得できた求人が、転職エージェントからの紹介案件だった場合は注意が必要です。
なぜならば、転職エージェントからの紹介案件は比較的簡単に内定が取れるような求人が多いからです。
そして、そういった現象が発生する理由を知るには、彼らのビジネスモデルをしっかりと理解しておく必要があります。
なぜ転職エージェントは無料なのか
転職エージェントは企業側からすると、膨大な転職志望者の中から自社にマッチする人材を紹介してくれるサービスです。
そのため、転職エージェントのビジネスモデルは、エージェント経由で入社が決定した際に企業から成果報酬を受け取る形となっており、その相場は入社者の年収の約30%と言われています。
ですので、転職志望者からサービス料金を受取る必要がないのです。
ビジネスモデルから見える転職エージェント活用時のリスク
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、転職エージェントにとっては転職希望者を企業に入社させて報酬を得ることが何よりも重要なのです。
ですので、転職エージェントの担当によっては応募者の経歴などを無視してブラックな求人をあたかも優良企業のようにオススメしてくるケースもあるでしょう。
もちろん、全ての転職エージェントがこんな対応をしてくるワケではありませんが、彼らも慈善事業でエージェント活動をしているワケではないことを理解しておくのは大事だと思います。
そのため、どうしても転職エージェントから紹介される案件は受かりやすい求人に寄りがちな点は覚えておいて損はないと思います。
選考フローで面接が1回だけだった場合はさらに注意が必要
一般的に、転職活動の面接は2〜3回行われるのが一般的です。
私は過去2回の転職活動で内定を3回獲得しましたが、いずれも面接回数2回でした。
社員数が少ないベンチャー企業や中小企業では面接1回もあるでしょうけど、基本的には少し疑ったほうが良い気がします。
というのも、採用って相当なコストがかかるわけですので、当然企業側も失敗したくないわけです。
であれば、なるべく多くの人達が応募者を目にしたうえで内定を出したいのが当然の企業心理ですよね。
にも関わらず、1回の面接であっさりと内定を出してしまうような会社は、社員を大切に思っていない会社の可能性があります。
そのため、上述している転職口コミサイトの活用や、内定した求人が常に求人が出ているようなブラック職種でないかを可能な限りリサーチするようにしましょう。
4.面接中に内定を獲得した場合はブラック企業なのか
結論、面接中に内定を出す企業は100%ブラック企業かというと、そんなことはありません。
面接中に内定が出たり、内定をほのめかすような発言が企業から出てくるケースは意外と多いです。
この場合、結論は2パターンしかなくて「誰でもいいから人が欲しい」か「この人は是非とも欲しい」となります。
誰でもいいから人が欲しいケースでは絶対に入社してはいけない
当たり前ですが、誰にでも内定を出す企業は基本的に離職率が高くて社員を使い捨てに考えてるので入社は避けるべきです。
大事なのは誰でも入社させたいような会社の見分け方であり、それは結論こんな感じ。
<誰でも良いから人が欲しい会社の特徴>
- 離職率が高いので、1年を通して求人が出ている
- 人気がなくて人の集まらない業界に属している
- 面接したその日に職場見学や社員懇談などを提案してくる
- 面接後にも関わらず食事に誘われる など
離職率の高さや1年を通じて求人が出ている件は常にウォッチする以外に手法がないので調べるのが難しいです。
ただ、面接した直後に社員懇談や食事など、やたらと関係構築を提案してくる場合は「ブラック企業かもしれない」と怪しんだほうが良いでしょう。
また、ブラック企業は総じて激務薄給であるものの、「それでもこの会社は素晴らしい」と入社した後に洗脳してくる傾向があります。
結論、洗脳されてしまうとブラック企業をブラック企業だと認識できなくなるので、常に客観的に自分の置かれている状況を見極められることが大事だと言えます。
そのため、ブラック企業であるあるな事例をブラック企業から転職しよう!ブラック企業出身者があるある9事例を紹介という記事でまとめておりますので、こちらも合わせてご確認ください。
また、ブラック企業の中でも、「経営者の考えがブラック」でブラック企業になってしまったケースもあれば、業界自体がブラックなのでブラック企業になってしまったケースもあります。
そのため、転職においては会社を選ぶ前の業界選びが極めて重要になります。
そして、私が思う転職しないほうが良い業界については【2023年】ブラック企業経験者が転職しないほうがいい11業界と理由を解説という記事でまとめております。こちらも是非ご覧ください。
絶対にこの人は欲しい!という理由の場合は前向きに考えよう
企業規模が小さくて、最終面接官の権限が大きい場合などは面接の場で採用が決まってしまうことはあり得ます。
実際、私自身似たような経験がありまして、その時は面接時間1時間を予定していたにも関わらず、濃い内容で面接の応答がトントン進み、30分で面接が終わったことがありました。
私自身、面接時間が半分も余っているのに終了するケースははじめてだったので、正直「落ちたのかも」と少し思ったんですけど、面接官の発言も
あなたみたいなタイプの人材はウチに少ないから良い影響があるかもね
というように、入社を想定したフレーズがあったので、結果あっさり内定でしたね。
私の実体験の場合、応募した企業は東証一部の大手企業だったので、中小企業だけでなく大手企業でもこういったことは起こりえる点は抑えておくと良いでしょう。
そのため、あっさり内定が出た場合も、面接の内容が濃密だった場合は必要以上に警戒する必要はないかもしれません。
なお、面接を受けた後、受かったのか落ちたのかは気になるところですよね。
この具体的なフラグについては【受かる?落ちる?】面接の合格フラグと不合格フラグを紹介!【転職志望者向け】という記事で解説しておりますので、こちらも是非ご覧ください。
転職成功者の平均応募社数
転職エージェントdodaのコラムによると、転職成功者の平均応募社数は以下のように記されています。
転職活動を始めてから内定までに応募した求人の数は平均して21.4社となります。全体のうち、84.0%の人が2社以上の企業に応募していました。さらに50.4%の人の応募社数は11社以上で、転職成功者の多くが積極的に求人応募を行うことで、内定を手にしているという実態が明らかになりました。
この結果からは、約16%の人は1社受けて内定しているので、極めて少ない事例というよりも「たまにある事例」となります。
そのため、上述した通りリスクは抑えておきつつ、必要以上に構える必要もないと言えるでしょう。
5.転職観がフワッとしているのであれば、内定を蹴るのも選択肢の一つ
会社を辞めたい理由を明確化するのが転職成功への近道
あなたが「既に転職活動を複数回経験している」とか、「明確にやりたい仕事があって転職活動をしている」場合はあっさり内定を貰った場合も焦ることはないでしょう。
ただ、転職で実現したいことが不明確であれば転職の必要性から考えるのが無難だと思いますね。
私自身、1回目の転職活動は「建設業界から逃げたい」という逃げの転職でしたので、なかなか内定がもらえず苦労しました。
転職観が固まっていない状態で内定した会社は、あなたのレベルに見合っていない可能性があります。
ですので、この場合に即決で企業への入社を決めてしまうのはちょっと勿体無いと思います。
なお、転職観を明確にするにはどうしたら良いの?という疑問については別途記事で解説しておりますので、是非ともこちらをご覧ください。
私自身もそうだったんですけど、30代になると多くの人が「自分のキャリア、このままで良いのか?」という疑問を抱く年齢なんですよね。
30代になると会社を辞めたいと思ってしまう理由や、会社を辞めたいと思う感情って甘えなのか?という疑問については30代で仕事を辞めたいと思うのは甘え?該当するパターンを転職経験者が解説!という記事で解説しております。是非ともご覧ください。
自分の市場価値を把握するにはミイダスとビズリーチの活用がオススメ
結論、転職において重要なのが自分の市場価値の見極めと自己分析でしょう。
市場価値がわかれば今の収入が自分に見合っているのかがわかりますし、自分に合った仕事がわかれば「こんなはずじゃなかった・・・」と転職後に後悔することもありません。
そして、市場価値の見極めと自己分析を簡単にするならばミイダスがオススメです。
私も過去に使ったことがありますけど、無料で使えますし会員登録もスマホで15分くらいあれば終わります。
年収診断は結構ざっくりしているので参考程度に考えるのが良いですが、自分のパーソナリティを分析してくれるコンピテンシー診断はかなり自己分析に有用です。
転職した後にどんな仕事がしたいのか、漠然としている人はお金もかからないので是非とも使ってみることをオススメします。
ミイダスを使った結果自分がハイキャリアだと認識できた場合はビズリーチの活用もオススメです。
ビズリーチはスカウト型転職サイトで、あなたの登録情報を見た企業やヘッドハンターからスカウト情報が届く仕組みです。
そのため、あなたに市場価値が本当にあるのなら、好条件の求人がドンドン舞い込むことになります。
オファーがあるのなら、提示された内容により、今のあなたが持ち合わせているスキルや経験の市場価値がリアルにわかります。
そういった情報を持ち合わせていると、後々の転職活動で応募する求人への参考情報となりますし、結果的に無理のない範囲で年収・キャリアアップができるのもビズリーチのメリットと言えるでしょう。
ちなみに、ビズリーチは一部サービスが有料ですが、時期によって有料のサービスが限定的に無料で使えるキャンペーンもよく実施されています。
実際、私も2回目の転職活動の際には無料キャンペーンをうまく活用して有料サービスを無料で使い倒しつつ、ビズリーチを活用していました。
なお、私がビズリーチを利用した体験談は【実体験】ビズリーチの評判は?転職できるの?使った感想や活用術をご紹介!という記事で解説しております。こちらもぜひご覧くださいませ。
※一部プロモーションが含まれています
おわりに。
ということで、転職活動であっさりと内定が出てしまったときの思考法に関するまとめ記事でした。
私自身、はじめての転職活動では最終的に内定を獲得するまで約30社も応募しました。
当時の自分からするとあっさりと内定を貰うなんて羨ましすぎる!と思うであろう一方で、早く転職活動を終える=必ずしも良いこととは限らないというのも事実です。
繰り返しになりますが、あっさり内定を獲得した際に入社するかしないかは内定先の満足度に尽きますので、自分が転職に求める価値観を明確にしたうえで客観的な判断をオススメします。
転職活動は大変なので、誰もが早く終えたいものです。
ただ、転職活動を終えるための最低限の自己分析ができているかどうかを今一度見直したうえで判断するのが良いと思いますね。
今回は以上です。