【転職】面接で仕事の修羅場経験を聞かれる理由は2つ!【どう乗り切った?】

「あなたはこれまで修羅場のようなシーンを経験したことはありますか?」「あるのなら、その時の体験談を教えて下さい」

 

このような質問は、面接でしばしばあります。

 

修羅場と聞くと、誰もができることなら避けて通りたいと思うものですよね。なぜならば、修羅場に陥った時のプレッシャーとストレスは凄まじいから。

 

そのため、修羅場の経験がない転職志望者もしばしばいることでしょう。

 

では、修羅場経験がない人は面接で不利なのでしょうか。そもそも、面接で企業はなぜ修羅場経験の有無を聞いてくるのでしょうか。

 

今回は、皆様のそういった疑問にお答えし、修羅場経験の必要性や面接時に聞かれた場合の対処法について解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.企業が修羅場経験を面接で質問する2つの理由
  • 2.修羅場経験を面接で答える場合のポイント
  • 3.私の修羅場体験談【建設業界】

 

1.企業が修羅場経験を面接で質問する2つの理由

 

結論、この質問はストレス耐性と課題解決力を確認するために用いられます。

 

修羅場体験を質問する目的①:ストレス耐性の確認

結論、ストレス耐性は役職が上になればなるほど重要となります。

 

野球選手で技術があっても足腰の強さがないとピッチャーとして大成しないのと同じように、社会人ではどんな優秀なスキルを持ち合わせていたとしても、基本となる体力やストレス耐性がないと大成しないのです。

 

そのため、修羅場体験を質問し、その修羅場を当事者として真正面から受け止めたのか否か、この辺りを企業はよく見ています。

※修羅場のような大変な状況を目のあたりにし、逃げ出す人は案外多いものですからね

 

結論、どのような職場でもトラブルやクレームというのは避けて通れないものです。そんな辛いシーンからも逃げ出さず当事者意識を持って仕事をやり切れる人はどんな企業でも活躍することができるため、面接での回答時はストレスの受け止め方や責任感をアピールすると良いでしょうね。

 

修羅場体験を質問する目的②:課題解決力の確認

前述の通り、どんな会社でもトラブルやクレームというのは発生します。

 

そこで必要になるのが、緊急事態の中で優先順位をしっかりと付けて課題を解決に繋げる力です。

 

よって、この質問の中では「状況を整理する力」「ロジカルに物事を考える力」を見られていると心得ておきましょう。インバスケット試験と同じですね。

 

ポイント

企業は、応募者からの回答を踏まえて、大きなストレスを感じた際にストレスとどのように向き合ったのか、ピンチになった場合にどうアクションするのかを確認することで自社の職場環境に合った人材なのか否かを見極めていますよ

 

2.修羅場経験を面接で答える場合のポイント

 

では、修羅場経験を面接で問われた際はどのように回答すれば良いのでしょうか。結論、大事なのは内容よりもプロセスです。

 

あくまで、企業としては修羅場経験の有無よりも上述の通りストレス耐性や課題解決力を確認しているわけです。

 

そのため、修羅場経験がない場合は

 

修羅場と呼べる経験はないのですが、過去に辛いと感じたのは○○です。

 

といった感じで何かしら苦労した経験を答えるようにしましょう。くれぐれも「修羅場経験はないです」で終わらせないようにしてくださいね。

 

そして、回答する際のポイントはこんな感じ。冷静さを失うような修羅場であっても動揺せずに対応したことをアピールするとポイントが高いでしょう。

 <修羅場体験を回答するときのポイント>

  • 修羅場体験がない場合は最も辛かった経験を答える
  • 概要を最初に一言で伝える
  • 状況を落ち着いて整理し、解決に繋げたことを伝える
  • 辛い体験を真正面から受け止めたことを伝える
  • 冷静に物事を体系立てて解決に導いたロジカルさを伝える

 

3.私の修羅場体験談【建設業界】

 

ここからは私が過去に建設業界の現場で経験した修羅場体験談です。

 

当時は辛くて辛くて逃げ出したかったのですが、この体験ができたことは今となっては良かったと思っています。

 

良かったことは2つ。1つは話のネタになること。2つは相手目線で物事を考える際の想像力が広がったことです。

 

では内容を書いていきます。結論、お客様であるサブコンをシステムトラブルで激怒させてしまいました。

※サブコンというのは、簡単に言うとゼネコンと設備業者の間に立っているポジションです。設備業者を管轄する役割ですね。

 

前提:建設業界はシステムトラブルに滅法厳しい

過去に何度か書いておりますが、私は建設業界で働いていました。結論、建設業界は金融系には及ばないかもしれませんが、システムトラブルにはとても厳しいのです。

 

具体的には、原因がわからないようなシステムトラブルなどが発生した場合には最低限以下の情報を報告書にまとめて、上司と共にお客様へ謝罪兼説明に伺うケースが多かったですね。

 <トラブル発生時に書面化する内容>

  • 発生日時
  • 事象
  • 現場での復旧作業内容
  • 推定原因
  • 再発防止策
  • 今後のスケジュール など

 

謝罪訪問時に詰められることが結構あったので、精神的に結構しんどかったですね。

 

商流を飛ばしてサブコンに報告せずに仕事をした結果、相手を激怒させた

ここからが本編です。結論、そりゃ怒るよなという話なのですが、私の前任がお客様であるサブコンをすっ飛ばして施主にシステムトラブルの報告をしていたところ、サブコンを激怒させてしまいました。

 

その結果、燃え広がった案件の後任として私が指名されたことで地獄が幕開けしました。

 

解決の糸口が掴めない状況が長期間続く

私が案件を引き継いだ時点で、システムトラブルは半年解決していない状況でした。

 

そんな中、相手を前任が激怒させて引き継いだということで、風当りはメチャメチャきつかったですね。マジで病むレベルに。

 

何が辛いかというと、解決の糸口が全く掴めなかったという点です。そのため、お客様からもサンドバック状態で打たれる日々が続きました。

 

システムを外注するベンダーは「不具合じゃない。環境のせいだ!」と言い張るし、お客様からは「絶対に不具合だ!」と超絶板挟み状態が続きました。

 

そんな中、システムダウンが発生

そんな状況が続き、「これはマズいぞ・・・」という状況が続いていた際に、運悪くシステムの基幹部分が故障してしまう事態が発生。火に油を注ぐことになりました。

 

故障発生は22時くらい。その後23時頃に知らない番号からの電話に出ると

 

おい。お前ふざけるなよ。わかってるか?今から最速の交通手段で大阪まで来い。

 

と恫喝されました。結論、相手はサブコンの偉い人だったんですけど、ヤクザかと思いましたね。冷や汗MAXでした

 

そして、始発の新幹線で応急処置をし、その後4~5時間の激詰めにあったわけです。

 

私が電話嫌いになったのは、これがきっかけだったのかもしれません。

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あえて言うと、こんなに下請けを説教して詰めても意味なんてないわけです。だから建設業界は時代遅れとか言われるんですよね。

 

なお、長時間説教なんてしても意味がない理由については【管理職・中堅リーダー向け】部下や後輩を説教しても意味がない3つの理由という記事で解説しておりますのでぜひご覧ください。

 

不具合箇所の発見へ

よく証券会社で営業ノルマ未達の方が、見込みはないけど架空の数字を上司に報告し、その後嘘の数字を本当にするため、営業を必死で行うって言いますけど、このときの私はまさにそれでした

 

激詰めにあった段階で、あらゆる作業のデッドラインを宣言させられましたからね。

 

さすがに、この段階になると不具合の箇所も候補が絞れていたので、非協力的なベンダーとの信頼関係を構築するため、やれることは全てやりました。

 <ベンダーとの信頼関係構築のために取り組んだこと>

  • 上司経由でお願いメールをしてもらう
  • 毎日レベルでベンダーのオフィスに訪問する
  • 今の状況を説明し、情に訴える
  • 自社の要望だけを一方的に訴えるのではなく、相手目線で会話する

 

ぶっちゃけ、最初は煙たがれました。

 

けれど、人を動かすための行動術を自分なりに試行錯誤していった結果、相手との信頼関係を構築することに成功したことは私にとって大きな出来事でした。

 

最終的には不具合の箇所を発見できたというお話です。

 

おわりに。

ということで、修羅場体験を面接で聞かれた際のポイントに関するまとめ記事でした。

 

私の場合、最終的には「人を動かす力」であったり「人に動いてもらうための力」が養えたことをアピールしていましたね。もちろん、その前段で死ぬほど辛かったけど主体的に当事者意識を持って対応しました!ということも伝えていました。

 

今にして思うと「うわぁ・・・」と嘆きたくなるような、ヤバい状況に直面することで人は成長するとも思っています。

 

まずは、逃げずに受け止めること。これがビジネスマンにとって何よりも大切な姿勢なのでしょうね。

 

では今回はこの辺で。

 

That is all

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