【他責】愚痴が多い人の心理と特徴3選。彼らが失っているモノとデメリットを解説

2021年6月24日

あの人はいつも不平不満を漏らして愚痴をこぼしている。

 

このような人が身近にいる人は、不平不満のマイナスの感情によって気分が暗くなることが多いのではないでしょうか。

 

プライベートでも精神的にキツい時は誰もがあるでしょうし、仕事では時にプレッシャーに押しつぶされそうなシーンもあるでしょう。

 

前提として、人間誰もがメンタルが強いワケではありません。

 

幼少の頃から厳しく指導されてきたり、怒られ慣れて鋼のメンタルを持ち合わせている人は別でしょうが、それ以外の人はストレスの対処法が上手でない人が多いでしょう。

 

そのため、ストレスが溜まると周囲に愚痴をこぼして発散してしまうワケなのです。

 

結論、愚痴を周囲にこぼすことには自分のストレス解消と裏腹に大きなデメリットが伴います

 

本記事を書いている私は、過去に古い体質の会社で10年働き、愚痴をこぼす先輩や上司の話を何度も何度も聞いてきました。

 

その経験から感じるのは、愚痴をこぼす人はこぼされる側の心理を理解できていない自己中心的な一面があるということ。

 

今回は、愚痴をこぼす人の心理・特徴や愚痴のデメリットなどを中心に解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.愚痴が多い人の心理6点
  • 2.愚痴が多い人の特徴3選
  • 3.愚痴を言わない人の特徴3選
  • 4.愚痴をこぼすが失っているモノとは
  • 5.愚痴を言わない人になるためには

 

1.愚痴が多い人の心理6点

 

結論、愚痴をこぼす人の心理はこんな感じ。

 <愚痴をこぼす人の心理>

  • 自分の考えが正しいと思い込んでいる
  • 自分の不遇を理解してほしい
  • 共感して慰めてほしい
  • ストレスを発散したい
  • 誰かの悪口を言いたい
  • 気持ちの整理をしたい など

 

いずれの場合も共通して言えるのは、自分の気持ちが不安定であり、満たされていない状態であるということです

 

愚痴を言ってしまう背景には、いつだって「自分は正しいのに周囲が理解してくれない」という心理が働いています。

 

さらに、その不満がある状態を「相手にぶつけられない」もしくは「ぶつけたものの相手が理解してくれない」ことによる悶々とした気持ちがあります。

 

そういった満たされない感情を愚痴によって発散させているのです。

 

愚痴は一種の依存症

結論、愚痴は誰かの悪口である場合がほとんどです。そして、人は悪口を言うとドーパミンが脳内から放出されます。

 

脳科学者の中野信子先生によると、人の悪口を言うことで一時的に幸せな気持ちになり、その結果として更にドーパミンを求めようとして悪口に繋がっていくようです。

 

その結果、行動がエスカレートしていき「愚痴を言わないとやってられない」ほどの依存症状態に陥るわけです。

 

近年、SNSなどによる誹謗中傷が社会問題になっていますが、愚痴をこぼす目的のSNSアカウントがエスカレートし、次第に誹謗中傷に至るケースも多いようです

 

愚痴と誹謗中傷の中身はまったく異なるワケですが、「不満に思う相手がいる」という意味で、近しいことも事実です。

 

当初は愚痴をこぼすくらいの軽い気持ちがエスカレートし、攻撃的になって自分の身を滅ぼす可能性もあることは恐ろしいと言えるでしょう。

 

愚痴を言い続けるのは心身の負担が大きい

結論、愚痴をこぼす行為は自分の心身に負担をかけています。

 

東フィンランド大学の研究によると、世間や他人に対する皮肉・批判度の高い人は認知症のリスクが3倍、死亡率が1.4倍も高い結果が出ています。

 

本研究では他人に対し、批判的な傾向が高ければ高いほど、死亡率は高まる傾向にあったそうです。

 

また、悪口を言うと、ストレスを感じた時に放出されるコルチゾールが脳内から放出されます。

 

愚痴をこぼす行為は脳内にドーパミンが放出されて快楽を伴うのと同時に、大きなストレスも伴っているのです。

 

最近では愚痴をこぼす用の無料アプリがあり、コメントも一定期間で削除されるため「誰も傷つけない」とされていますが、一番大事な自分のメンタルを知らずに傷つけているので辞めたほうが良いです。

 

誰もが自分の気持ちや健康が一番だと思います。

 

心身共に健康な状態でいるために、愚痴を習慣化させることは避けるべきだと思いますね。

 

2.愚痴が多い人の特徴3選

 

愚痴が多い人の特徴①.自己中心的で他責思考

結論、愚痴を言う人は往々にして自己中心的で何か嫌なことがあると「何かのせい」にする特徴があります。

 

メンタルの強い人は仕事で強いストレスが降りかかった際にも、「失敗は失敗。次に向けて頑張ろう」と受け止め、反省して次に活かそうと考えます。

 

一方、愚痴を言う人はメンタルが弱いがために失敗が自分の責任であることを認めると、メンタルが壊れてしまいそうになるのです。

 

私は悪くない。うまくいかないのは会社、上司、同僚のせいだ。その理由を聞いて共感してほしい

 

という気持ちから、周囲に愚痴をこぼす行動に繋がっていくのです。

 

相手の立場になって物事を考えられる人であれば、「自分にも悪いところがあったかもしれない」と反省点を振り返ったりするでしょうが、愚痴をこぼす人は自己中心的な人が多いため、反省することも少ないです。

 

失敗を失敗として認識できなければ、当然失敗を繰り返すことになるので愚痴をこぼす人は仕事でもなかなか評価されずに苦労していくことでしょう。

 

そして、

 

評価されない → 不満が溜まる → 愚痴をこぼす

 

という負のスパイラルに陥っていくのです。

 

愚痴をこぼさないためにも一定のメンタルの強さは大事となります。

 

なお、メンタルが弱い人の特徴や対処法については【他責】メンタルが弱い部下の見分け方5点と対処法を解説します【ネガティブ】で解説しております。興味がありましたら是非ご覧ください。

 

愚痴が多い人の特徴②.行動力がない

結論、愚痴ばかり言う人は行動力や実行力がありません。

 

行動力のある人は、不満に思う出来事があってもそれを解決しようとして自分なりの行動に繋げます。

 

一方、愚痴をこぼす人は行動に移すことなく「私の思う通りにすればよかったのに」と過去を嘆くばかりなのも特徴の一つです。

 

上述の通り、仕事をしていると思い通りにいかないことは沢山あります。

 

そして、思い通りにいかない現状を解決しようとするには

 

①原因を考えて仮説を立てる

②自分が考える対策案を考える

③対策案を実行して、良い方向に進むのか確認する

 

というPDCAをグルグル回すしかありませんよね。

 

けれど、行動力がないとまず「①の原因を考える」行動に移せません。

 

結果、行動力のない人は

 

「年収、残業時間、業務量」などの不満や課題が生まれたとしても現実逃避をしてしまい、愚痴という行動に繋がってしまうのです。

 

こうした立ち振舞いをしていると、周囲から冷ややかな目線で見られてしまう可能性が高いと言えるでしょう。

 

愚痴が多い人の特徴③.承認欲求が強い

結論、愚痴の多い人ほど承認欲求が強いです。

 

なぜならば、愚痴の多い人は仕事で評価されていないので褒めてもらうことに飢えているから。

 

上述の通り愚痴の多い人は自己中心的なので、「なぜこの私が認められないのか理解できない」と思っています。

 

プライドの高さと実力が釣り合っていないので、こうした人が職場にいると本当に振り回されるので大変な思いをすることになるでしょう。

 

3.愚痴を言わない人の特徴3選

愚痴をこぼす人に対し、愚痴を言わない人はとても素敵ですよね。

 

では、その理由や特徴について解説していきます。

 

愚痴を言わない人の特徴①.自責思考

結論、愚痴を言わない人はあらゆる物事を自分の責任として考える特徴があります。

 

仕事は一人ではなく相手が存在して成り立つものなので、「我慢や妥協」が隣り合わせとなります。

 

この度合いが大きいとストレスが溜まっていき、この不満を聞いてほしい気持ちが高まるのも無理はないのですが、自己責任で考えますと解決策は「自分が成長して意見を通すよう努力していく」他ないんですよね。

 

そのため、優秀で自責思考の人ほど、「愚痴を言う」という行動ではなく「どうしたら再発防止ができるか」を考えます。嫌なことを繰り返さないためには「自分の能力を高める」ことが解決策だと理解しているからです。

 

とはいえ、納得できない気持ちがあれば一言二言「納得できないんだよなぁ」と愚痴を言うこともあるでしょうが、その発言を繰り返すことなくスパッと気持ちを切り替えるのが特徴です。

 

こういった人は、仕事の中で強いストレスがかかったとしてもその事実を受け止め、前向きに考えることができますので評価もされていくでしょう。

 

愚痴を言わない人の特徴②.器が大きい

結論、愚痴を言わない人は人の失敗を必要以上に攻めたり大声で怒鳴ったりすることはありません。

 

もちろん、仕事ですので部下や後輩のミスを叱ることはあるでしょう。

 

ただ、そういったケースでも必要以上にん部下や後輩を責めたりせず、最終的にはミスを受け入れ、前向きに促してくれる器の大きさがあります。

 

こういった器の大きい人はストレスとの付き合い方も上手です。

 

例えストレスが溜まったとしても、人に愚痴を言ったりせずに自分自身でストレスを解消している場合が多いでしょう。

 

逆に、器の小さい人ほど部下を大声で叱責したり人格否定したりする傾向にあります。

 

その詳細は【管理職・中堅リーダー向け】部下や後輩を説教しても意味がない3つの理由という記事で解説しておりますので、こちらも興味があれば是非ともご覧ください。

 

愚痴を言わない人の特徴③.他人の意見を聞き入れる

愚痴を言わない人は真面目であり、他人の意見に耳を傾けて受け入れることができます。

 

他人からの指摘や注意があったとしても、意固地になったりせずに客観的に物事を考えて指摘を反映させることができます。

 

こういった人は真面目な性格の持ち主ですので、他人に対して文句を言うこと自体を良くないと思っていますし、何よりも相手目線で物事を考える癖があります。

 

やっぱり、相手への配慮って仕事をする上で大事なんですよね。

 

なお、その理由などについてはビジネスで相手の立場に立って考える3つのメリットとは【実践する方法も解説】という記事で解説しております。こちらもぜひご覧ください。

 

4.愚痴をこぼすが失っているモノとは

 

愚痴の多い人は仕事で大成しない

結論、愚痴が多い人は信用を失っています。

 

なぜならば、愚痴が多い人は、周囲から「自分がいない場所だと自分の悪口を言われているかもしれない」と思われているから。

 

表面上仲良くしていたとしても、「この人は裏で何を思っているかわからない」と相手から思われるので、あまり関わらないようにしておこうと避けられるワケです。

 

なお、大前提として愚痴を言うこと=絶対NGと極端に愚痴を嫌うのは自分の首を締めることになります。

 

私自身、こんな記事を書いていますけど、時には愚痴を言ってしまうこともありますし、飲み会で盛り上がるトークテーマはいつだって誰かの悪口だったりするものです。

 

ただ、そもそも論として愚痴は言われる側にとっては気持ちよくありませんし、メリットはありません

 

ですので、頻繁に「愚痴を聞いてくれ」と行動に移すことは相手の時間を奪う行為とも言えます。

 

愚痴をこぼされるのが1回目であれば、相手も親身になって接してくれるでしょうが、それが常習化してしまうと

 

また愚痴か。早くこの話終わってくれないかな・・・

 

と思われても仕方ありません。

 

「ギブ・アンド・テイク」という何かを与える代わりに別のものを貰うという意味の言葉がありますが、愚痴の多い人は一方通行で自分のメリットしか考えていません

 

そのため、あまりに愚痴の多い人は気持ちが楽になる代償として、周囲から信用を失いますし自分が困った時には助けてもらえなくなるでしょう

 

このように、信用を失ってしまう点が愚痴をこぼすことの最大のデメリットと言えるでしょう。

 

管理職の人は部下に愚痴をこぼすのは禁物

結論、私は上司の愚痴がきっかけで転職を考えるようになりました。そして、結果転職しました。

 

きっかけは本当に何気ない飲み会で、当時は部署で扱うサービスの事業方針が大幅転換するかしないか役員レベルでの議論が行われていました。

 

簡単に言うと会社は方針大幅転換派で、上司は転換しない派だったんですね。

 

私自身も転換しない派だったんですけど、上司の願いも虚しくサービスの方針は大幅転換に向かうことになったタイミングでの内輪飲み会でした。

 

そして、その飲み会で私を待ち受けていたのは不満を抱える上司から会社に対する愚痴の連発でした

 

上司自身も堪えきれずに溜まった鬱憤が出てしまったのだと思うんですけど、向こう数年かけて方針転換していく実務をこなす担当者としては、これからの未来をボロクソに言う上司を見て

 

この会社で働くのは正解なんだろうか・・・

 

と正直感じてしまいましたね。

 

その日の帰り道は足取りが重かったですし、次の日の夜には転職エージェントに登録したのを今でも覚えています。

 

そうした経験から感じるのは、上司のネガティブな発言は部下にとって重いモノであるということ

 

だからこそ、自分がもしも出世するのであればネガティブな発言ほど影響度を気にしないといけないと思いますね。

 

なお、こうした難しさだけでなく、近年では一般社員の働き方改革の影響を受けて管理職になりたくない人が増加しています。

 

その理由と詳細については【メリットなし?】管理職にならないほうがいいと考える人が8割の理由4つを解説という記事で解説しております。興味があれば是非ともご覧ください。

 

5.愚痴を言わない人になるためには

 

結論、愚痴をこぼす発想のないような素晴らしい人になるのは並大抵の努力ではできません。

 

上述の通り、愚痴をこぼす原因の根本にあるのはメンタルの弱さ、自己中、行動力のなさといった「性格」に起因するものです。

 

性格を変えるのがとても難しいのと同じ理屈で、愚痴を言わないよう自分を変えるのは生半可な気持ちや努力では成し遂げられないでしょう

 

ここから脱却するためには、強烈な意思を持って「変わる」と思うことが不可欠だと言えます

 

ポジティブな言葉を使うことが大事

簡単に始められるのは言葉選びを変えることです。

 

愚痴の多い人は言葉選びもネガティブになっていることが多いので、ポジティブな言葉選びを心がけると周囲の反応も変わっていくかもしれません。

 

例)

・この商品は〇〇のスペックが低いから売れない

→この商品のスペックが上がると更に売上が伸びるはず

 

自分の行動を急に変えるのは非常に難しいことではありますが、もしもあなたがいつも他人に愚痴をこぼしているのならば、間違いなく遅かれ早かれ人が離れていきます

 

友人はいなくなりますし、最初は優しかった恋人や結婚したパートナーからも呆れられ、孤独になっていく可能性が高いです。

 

そうした未来を避けるためにも、まずは自分の振る舞いを客観視することが非常に大事と言えるでしょう。

 

是非とも、一度プライドを捨ててフラットな目線で自分の行動を振り返る時間を作ってみてください。

 

ストレスを溜めないために自分を甘やかすことも大事

結論、人間誰しも嫌なことは日常に溢れています。

 

仕事で上司に詰められた。自分は頑張っているのに残業をさせられた。

 

そんな出来事があるとストレスを感じるでしょうし、イライラしたりもするでしょう。

 

この時、他人に愚痴をこぼしてしまうと上述の通りデメリットも強いのですが、一人言で

 

あぁー。今日も理不尽な残業があったな。私、本当にクソッタレな環境の中で頑張っている。私は本当に偉くて凄い!

 

自分を鼓舞するのは誰も嫌な気持ちにさせません

 

ちなみに、私は「これは私じゃないとできない。天才だ・・・」と自分に語りかけて嫌なことを乗り越えることがよくあります。

 

人に見られると恥ずかしいですけど、在宅や外出中であれば誰にも見られることもありませんので、ストレスを溜めない手法としてはオススメです。

 

別のアプローチとしては、嫌なことを乗り切ったときには甘いものを買ったり、自分の好きな食べ物を食べるなども良いと思います。

 

日本人は特に、侍のように自分に厳しいことを美徳とする傾向にあります。

 

ただ、メンタルが崩れるとそこからの建て直しは本当に難しいです。

 

そのため、是非とも自分の気持ちファーストでストレスを溜めずに愚痴をこぼさない日々を過ごしていきましょう。

 

おわりに。

ということで、愚痴をこぼす人の心理や特徴、愚痴をと言わない人の違いに関するまとめ記事でした。

 

愚痴をこぼすと気持ちがすっきりするような気はしますが、実は自分の心身に負担をかけていると共に、他人からの信用を失う行為です。

 

まったく愚痴をこぼすなとは言いませんが、自分の未来のためにも最小限に留めて、ポジティブな気持ちで毎日を過ごせるよう意識していただければ幸いです。

 

今回は以上です。

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