【体験談】保守・メンテナンスの仕事が辛いと言われる理由5選【緊急出動】

保守・メンテナンスの仕事に興味がある。ただ、保守という仕事は急遽呼び出されたりすると思うので不安だな。実際、どうなんだろうか。ワークライフバランスは確保できるのか?

 

こういったことでお悩みではありませんか?

 

私は、新卒でブラック企業に入社し、退職前には保守兼営業技術兼営業企画という3足のわらじを踏んでおりました。私の携帯電話番号がお客様へ公開されており、24時間体制で連絡可能というものでした。

 

そんな私の経験から言いますと、保守の仕事はマジできついです。地獄と言ってもいいほどです。

 

ということで今回は、保守という仕事の実態について解説していきます。

 

本記事の内容

  • 1.保守の仕事が辛い理由5選
  • 2.保守業務のやりがい3選

 

1.保守の仕事が辛い理由5選

 

辛い理由①.いつ呼び出しされるかわからない

保守の仕事が辛い理由として、最もストレスに感じたのがこの点です。保守の仕事では24時間365日、いつお客様からシステムトラブルの連絡があるのかわかりません。

 

そのため、休みの日でも携帯電話を気にしながらの生活となってしまいますし、夜間にお酒を飲んで一息付くのも「このタイミングで出動の連絡があったらどうしよう」と思ってためらってしまいます。この葛藤がストレスでした。

 

最近のニュースで記憶に新しいところですと、JR東日本の変電所火災やみずほ銀行ATMのシステムトラブルなどがありましたよね。

 

上記についても、非常事態には休日だろうがなんだろうが即座に出動する保守部隊の人がいるから、即対応に取りかかれたわけです。

 

とはいえ、私の場合はいろいろな仕事を兼務していたので案件数は少ないものでした。朝起きたら携帯をチェックする毎日でしたけど、ずーっと電話もない時期があったので、あるとき油断して携帯を見ずに通勤し、電車の中でふと携帯を見たら

 

AM 3:00 ○○(お客様)

 

という着信があったときは背筋が凍りつく思いでしたね。

 

辛い理由②.トラブルが治るまで帰れない

事務所で仕事をする場合は、「疲れたから今日は終わるか」「今日はこの辺りで終わろうか。明日に残りをやろう」と思って仕事を終えることができるでしょうが、保守に伴うトラブル発生時はそうはいきません。

 

まともに使えない状態だからトラブルになっているわけですので、復旧させない限りは業務終了することができないのです。

 

私の経験で一番辛かったのは、平日の16時頃に呼び出されて、翌日14時まで復旧作業をする羽目になったことです。その間約22時間。もちろん休憩なんてものはありません。地獄のような時間でしたね。

 

ちなみに、上記のトラブルでは3名出動したのですが、そのうち1名は子供の運動会があるため、朝の6時頃に後のメンバーに復旧を託して帰路に付いたのですが、後日この対応について上司から激詰めされていました。

 

私も子供を持つ親なので、運動会に行きたい気持ちはとても理解できるんですよ。ただ、保守の仕事をしている以上、責任感がない!と言われるのも当然だと思います。

 

このように、プライベートへの影響が及びかねないところも辛いところですね。

 

辛い理由③.責任が重い

結論、保守の仕事は責任が重いです。なぜならば、自分の対応がお客様の印象を大きく左右するから。

 

例えば、皆さんが家電を買ったとしましょう。「調子悪いな?」と思って問い合わせをしたのに、全然電話に出なかったり、出動までに時間がかかったり、少しの対応で多額のお金を請求されたりしたら

 

もうこの会社の商品なんか買うもんか!

 

と思いますよね。

 

実は、保守の仕事って営業戦略的にもメチャクチャ重要な位置づけなんです。そういった責任感の重さが負担に感じる人も多いのではないでしょうか。

 

辛い理由④.お客様を怒らせてしまう

上述した、トラブルが終わるまで帰れないという話にも関わってくるのですが、トラブルを復旧させてからが保守という仕事の本番でもあります。

 

それは何かと言うと、トラブルが発生した原因を報告書にまとめあげ、再発防止策とセットでお客様に報告するというもの。

※B to Bならではかもしれません

 

私の経験で辛かったのが、トラブルは復旧できたものの、原因がわからないというケースが多かったこと。例えば未知のソフトウェアバグなどの場合です。

 

こうなると、根本原因の解決には繋がらないので、いずれは「再発」するんです。

 

再発を繰り返していくと、最初は文句を言わないお客様であっても、やがては

 

またかよ・・・

 

という不満が溜まっていき、大きなクレームになっていきます

 

こうなると、もはや相手からの信用を失っているので、復旧作業実施にあたり、お客様の承認を得るにも多大な労力が伴うようになります。

 

もちろん、そうならないようにあの手この手で真摯に対応していくわけですが、原因究明が長引けば長引くほど、お客様からの追求が厳しくなっていったものです

 <お客様からの追求例>

  • 原因は何なの?わからないならば、いつわかるの?
  • 原因がわからない理由は何なの?
  • 現場ではどんな復旧作業をしたの?
  • 原因がわからないのに、どうして復旧したと言えるの?
  • これだけ迷惑をかけて、会社としてどう思っているの?
  • 会社上層部の人間を連れて謝罪に来てください
  • いつ再発するのかわからないのなら、解決するまで常駐してください
  • 人的ミスではないの?
  • 不良品ってことじゃないの?費用変換してくれる?

 

上記の例は全て実体験です。結構辛かったですね。

 

辛い理由⑤.社内の調整

上述の内容と関連するところで、保守対応の是非はお客様の心象に大きく関わってきます。

 

よって、出動した状況や結果について、社内の営業担当をはじめとした関係部署に情報共有する必要があります。

 

これも、正直大変でした。というのも、営業担当にあまり細かいことを言っても伝わらない一方で、ある程度の情報は共有しておかないといけません。これを怠ると、営業がお客様から

 

あの件ってどうなっているんや?

 

と質問されたときに、営業が何も答えられずにメンツを潰してしまう可能性があるからです

 

このクソ忙しいのに情報共有なんていちいち細かくやってられっか!という本音を持ちつつも、事細かい仕事ぶりが求められるので、結果残業が多くなるという構図となるのが辛かったですね。

 

2.保守業務のやりがい3選

 

ここまでは、保守業務の辛いところだけを綴ってきました。ただ、もちろん保守という仕事は世の中に欠かせない仕事であり、良いところもあります。ここからは、保守業務のやりがいをご紹介していきます。

 

やりがいその①.感謝されることもある

システムトラブルが発生!という事態になった場合に、お客様が真っ先に思う心配事って

 

これ、いつ治るのかな?

長引いたり不具合だったら上に報告しなければならないな・・・面倒だな・・・

 

という点なんですよね。

 

そういった中、出動したり電話対応でテキパキと復旧できた際には、「ありがとう!」と感謝のコメントを頂くこともあります

 

そんな瞬間は「いい仕事したな」と思える点はやりがいの一つでしょう。

 

やりがいその②.現場の最前線に立っている自負が得られる

結論、保守の仕事は誰よりも矢面に立ってお客様と接する必要があります。

 

そのため、基本的に仕事が辛いと思いつつも、ふと自分のやっている仕事を振り返った時に「誰よりも過酷な環境で働いている私はカッコいいな」と思うことができます。

 

こういった感覚が得られることにより、自己肯定感が高められるという側面はやりがいでありメリットとも言えるでしょう。

 

やりがいその③.自分達の働きが自社を支えている自負を持てる

これは、社内システムサーバー保守などのインフラエンジニアの方をイメージしています。

 

自分達の働きによって、社内システムが利用できるという「当たり前」の環境を提供している点は大きなやりがいと言えるでしょう。

 

また、サーバーの運用保守業務は、成果がコストとして明確になることが多いです。その結果、コスト削減による利益貢献が目に見える形で現れますので、会社への利益貢献という意味でもやりがいを感じられる仕事と言えます。

 

おわりに。

ということで保守の仕事は辛いよ!という記事でした。

 

今思い出しても、22時間現場にいた日はキツかったですね。その時は、たまたま明けの日が祝日だったので、作業を終えたことを上司に報告した後にフラフラになりながら帰宅したものの、翌日に

 

なぜその後、お客様報告をするための作戦会議をするために会社へ戻ってこなかった!俺はそのために会社にいたのだぞ!

 

と長時間説教を受けた時は、「知るか。そんな話聞いてねーよ。殺す気か」と思ったものです。

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辛い仕事でもありますが、現場の最前線に立って矢面に立てるのは、やりがいのある仕事とも言えます。

 

こういった、メリット・デメリットの両輪を踏まえ、保守の仕事に興味がある場合は転職エージェントへの登録がおすすめです。

 

私のおすすめする転職エージェントはおすすめ転職エージェント3選&転職成功者が実践するエージェント活用方法とはという記事で解説しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

 

ということで今回はこの辺で。

 

That is all

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