労働組合の役員をやってくれないか?と頼まれた。
正直仕事も忙しいし、なんかめんどくさそうだから断りたいけど、せっかく声をかけてくれたので申し訳ない気持ちもあるから返答に迷っている。。
こんなことでお悩みではありませんか?
私は、30歳の頃に新卒に入社した会社で労働組合役員を経験しました。
自分自身もいわゆるお誘いを受けて組合役員になることを決断しましたし、人を労働組合役員に誘うことも経験してきました。
ということで今回は、そんな経験をしてきた私が労働組合役員に誘われた際の断り方だったり、そもそも労働組合役員に誘われる人はどのように周囲から評価されているのかなどについて解説していきます。
本記事の内容
- 1.労働組合役員に誘われたときの上手な断り方
- 2.労働組合役員に誘われる人はどう評価されているのか
- 3.労働組合役員を引き受けるメリット・デメリット
1.労働組合役員に誘われたときの上手な断り方
労働組合役員を断るポイントは「本音で話す」こと
なかなか難しいことかもしれませんけど、相手を傷つけまいとして曖昧な理由を付けたり、嘘の理由を付いてしまうことはよくありません。なぜならば、あなたの信頼を損ねてしまう可能性があるから。
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前提として、組合役員側も「組合役員なんてやりたくねーよ」という気持ちは理解しているものですし、組合役員は強制されるものではありません。あくまで、選択する自由があるわけです。
組合って、広くあまねく社員を守ったりする存在ですよね。けれど、一方で会社の中には働かないオジサンだったり、クズのような先輩だったりと、どうしようもなく救いようもない人間もいたりするものです。
ですので、そういった人達を守るという仕事に違和感を感じるのはある意味当然とも言えるでしょう。
上記は一例ではありますけど、正直にやりたくないのであれば本音ベースで「興味がない。やりたくない」とはっきり言ってしまったほうがお互いのためだと言えるでしょうし、組合役員側もこういった素直な断り方をすれば、多くの場合きっと納得してくれるでしょう。
断るときは組合役員はめんどくさいのでやりたくないと言い切ったほうが良い
経験上、「今は仕事が忙しくて本業に集中したいから」、「異動したばかりだから同僚に迷惑がかかる」、「家族の理解が得られない」などの理由で断られるケースは多いんですけど、こういった理由ですと次年度以降も必ず誘われます。
なぜならば、1年経ったら状況が変わっている可能性があるから。
こういった理由ですと、状況が改善されれば役員を引き受けてくれる可能性があるのかな?と誘う側は感じるわけですね。
よって、上述の通りでもしもあなたが気持ちの面で組合役員をやりたくないのであれば、はっきりとその理由を言ったほうが良いと思います。
もしもあなたが優秀な人材で、と是非この人を役員に入れたい!と組合側が思っているのであれば、1年かけて上司の外堀から埋められる可能性がありますからね。(実際、そういった事例も目にしてきましたので要注意です)
2.労働組合役員に誘われる人はどう評価されているのか
結論、労働組合役員に誘われる人のパターンは2つで、1つは「仕事ができるから」、2つは「断らなさそうだから」です。
組合役員に誘われるパターン①.仕事ができるから
皆さんの予想通り、このパターンが実際一番多いです。
労働組合は業務内容も多岐に渡りますし、経営陣にも現状を誤解なく説明できなければ職務を全うできないので、ある程度のプレゼンスキルであったり情報収集力が要求されます。
そのため、基本的に労働組合役員に誘われるということはそれだけ社内で評価されている証でもあると思いますので自信を持って良いと思いますよ。
組合役員に誘われるパターン②.断らなさそうだから
もちろん、前提としてある程度仕事がデキる人が組合役員に誘われるワケなんですけど、そのうえでしばしばあるのは「この人であれば断らなさそう」という人を誘うパターンです。
例えば、現役の組合役員と仕事上で関係性が深い人などですね。
私の実体験でも、自分が直近の仕事で支援した人を組合役員に誘って引き入れたことがありました。
このように、恩を売るパターンでのお誘いというのは一定数あるでしょう。
というのも、近年はますます「俺たちの会社を良くする!」というよりも「会社がどうなろうが知ったことではない」とビジネスライクになっているから組合役員を引き受ける人が減っているんですよね。
終身雇用も崩壊していますし、転職が当たり前になっていますからね。
そのため、組合役員のリクルート枠の中で、断りにくい人を狙うパターンは今後増えてくるかもしれませんね。
3.労働組合役員を引き受けるメリット・デメリット
組合役員を引き受けるメリット
結論、私が思う組合役員を引き受けるメリットはこんな感じ。
<組合役員を引き受けるメリット>
- 出世に繋がりやすい
- 社内人脈が広がる
- 会社の実態が知れる
- 全体を観る視点が身につく
- 調整力が身につく
組合役員を担当することで、経営陣に顔を売れたり、社内人脈が増える点は今の会社でキャリアを積んでいくうえで貴重な経験と言えるでしょう。
また、視野の広さが身についたり、数多く存在するステークホルダーの利害調整経験ができるので、スキルアップという意味でもメリットはあると感じます。
実際、私は組合役員を2年やり切ったわけですが、普段の仕事ではできない経験が得られたので、結論から言うと組合役員をやって良かったと思っていますね。
組合役員を引き受けるデメリット
これまでメリットを解説してきたわけですけど、当然デメリットもあります。具体的にはこんな感じ。
<組合役員を引き受けるデメリット>
- 激務になっていくので時間がない
- 組合役員はコスパが悪い
- 頑張っているのに仲間であるはずの社員から批判されたりする
やはり、組合役員を引き受けると本業と組合という二足の草鞋を履くことになりますので、圧倒的に時間がなくなる覚悟をしたほうが良いでしょう。
本業を一生懸命やろうとしても、物理的に時間が足りないのも事実。
同僚に一部仕事をお願いすることになり、不満な顔をされることも少なくありません。
そのため、職場の理解が得られないような環境なのであれば組合役員を引き受けるのは難しいでしょうね。
なお、組合役員を引き受けるメリット・デメリットについては労働組合役員ってストレス大?経験者が組合役員のメリット・デメリットを解説!で詳しく解説しておりますので、こちらも興味があれば是非ともご覧ください。
おわりに。
ということで、組合役員に誘われた時の断り方という記事でした。
組合役員に誘われるというのは面倒事をお願いされたというマイナスな側面もあるでしょうけど、それ以前に「この人だったらきちんと組合の仕事もこなしてくれそうだ」という信頼感が背景にあります。
そのため、まずはそういった評価をされていることに自信を持ちましょう。けれど、それと組合役員をやる/やらないは別の話です。
組合役員を引き受けるか否かは強制ではなくあくまで任意なので、自分の気持ちファーストで決断してくださいね。
それでは今回はこの辺で。
That is all